映画の心理プロファイル

カテゴリ:映画(な行) ( 18 )

『2012』(2009 米)

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原題:『2012』(158分)
監督・脚本:ローランド・エメリッヒ
音楽:ハラルド・クローサー
出演:ジョン・キューザック
    キウェテル・イジョフォー
    アマンダ・ピート
    ダニー・グローヴァー
    ウディ・ハレルソン

ローランド・エメリッヒ監督お得意のスペクタッキュラーなデザースター・ムービーです。
とにかく破壊に次ぐ破壊!地球自体を消滅させる映画は今までにもあったけど、地球の表面をここまで、しかもリアルに破壊し尽くした映画はこれが初めてだったかも(^^;。

お話のヒントになっているのは、2012年12月21日に地球滅亡が訪れるというマヤ文明の暦。

主演は、こういう映画には不向きじゃないかな~と思っていたジョン・キューザック。
この人の出演作というと、思い出すのは『ハイ・フィデリティ』(2000)『マルコヴィッチの穴』(1999)といった、いわゆる“小品”が多いし、特別運動神経が良さそうにも思えない。こういうパニック映画は体力勝負ってところがありますものね。

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だけど、実際に観てみて、作り手の意図が理解できた。
映画は、ジョン・キューザックみたいな体力自慢じゃないキャラクターを求めていたんだね。
実のところ、彼の役柄はいつもの彼らしいキャラクターなのです。
売れない作家で、生活力が乏しくて、それが原因で妻とは離婚、子ども達とは決められた日にしか会えず、
生活費を稼ぐため今はリムジンの運転手をしているというちょっと情けない男。
そういう男が地球規模の大惨事に遭遇したとき、どんな行動をとるか。
家族の信頼を取り戻し絆を回復するということをモチベーションにしてどれほどのことができるか・・・
というのがこのお話の軸になっているんだね。

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映画を観ていれば誰でも気づくのが、アメリカが政府や経済界だけでなく映画界も中国市場に熱い視線を送っているんだなぁということ。
なにしろこの映画では、人類が生存できるかどうかは中国の双肩にかかってるんですから。
人類の存亡をかけてヒマラヤ山脈に造られた秘密基地。その建造にあたったのは中国で、
そこへ避難してきた米国要人なんか、
「これは中国人でなければ造れなかった」
なんてリップサービスの台詞まで吐いちゃう。
ま、その一方で、チベット人や地元民に対する中国政府の人権軽視ぶりもいくらかではあるけれど描かれてはいます。
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じゃ、日本はというと、出てくることは出てきます。一応、日本市場への配慮も忘れてないんだな。
ただ、オバマさんの日本滞在時間と同じく申し訳程度ですけどね(^^;。

その関連で、登場したジョージ・シーガルさん。
久しぶりにスクリーンで拝見したけど、おん年75才。お元気そうでなによりでした。


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by kiyotayoki | 2009-11-28 13:09 | 映画(な行)

『ナバロンの要塞』(1961 米)

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原題:『THE GUNS OF NAVARONE』(160分)
監督:J・リー・トンプソン
原作:アリステア・マクリーン
脚本:カール・フォアマン
音楽:ディミトリ・ティオムキン
出演:グレゴリー・ペック
    デヴィッド・ニーヴン
    アンソニー・クイン

子供の頃、あまり好きになれなかった映画スターのひとりが
この映画に主演しているグレゴリー・ペックだった。

背が高くてガタイもいいし、ルックスもおつむもスマートな感じ。
だけど、いい人風すぎてなんかパンチが足りないんだな。隙(遊び)がなさすぎるんだろうか。
そんな人柄がうまくハマったのが『ローマの休日』や『アラバマ物語』だった。
お姫様のお相手役や、実直で真っ正直な弁護士役はそんなペックにはぴったりの役だったと思う。
声の吹き替えはいつも城達也さんだったけれど、これがまたスマートで、ペックのキャラには見事に合っていた。

だけど、敵地潜入モノのリーダーにはちょっとね・・・・、と子供の頃これをTVで観たときは思ったし、
実際ミスキャストな気がしたものだ(偉そうに^^;)。

でも、久しぶりに見直したら、自分の考えも見直したくなっちゃった。
案外、いいんです、これが。
ペックの役どころは、名うての登山家にしてロッククライマーとして知られた男、キース・マロリー大尉。
その腕を見込まれて、断崖をくり抜いて造られたドイツ軍の要塞ナバロンの破壊工作の先導役に指名される。
登山というと、すぐに思い出すのはヒラリー卿、そして、我が国の皇太子。
登山って紳士や貴族のたしなみなのかも。そう考えると、紳士然としたペックにぴったりの役じゃありませんか。

忘れていたけど、潜入部隊のリーダーはアンソニー・クエイル扮するフランクリン少佐だったんだね。
少佐は、この無謀な計画の立案者でもあったんだけど、絶壁登りで足を骨折、いきなりお荷物になってしまう。
で、任務を不承不承引き受けたペック扮するマロリー大尉がリーダーを務めなくっちゃならなくなる。
にわかリーダーが、ひと癖もふた癖もある連中の指揮を執らなきゃならなくなり、難しい決断を次々にしていかなくちゃならない。しかも、仲間の裏切りもあって苦悩するマロリー。
けれど、リーダーとして弱みは見せられない。そんな役をペックが“らしく”演じている。
まさにハマリ役じゃありませんか。

また、次から次に危機に直面するサスペンス・アクションとはいえ、グイグイたたみかけていく現代のそれと違って案外テンポは緩い。その緩さがまたペックのキャラには合ってる感じでありました。

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今回、観て懐かしかったのは、
ナバロン島出身のパパディモス一等兵を演じたジェームズ・ダーレン。

この人は、子供の頃夢中になって見ていた
SFドラマ『タイムトンネル』に主役として出ていた方(写真右端の人)。

現在72歳のダーレンも、この映画の頃はまだ24歳の若者だったんだなぁ。
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by kiyotayoki | 2009-05-29 12:50 | 映画(な行)

『眠狂四郎 勝負』(1964 日)

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(83分)
監督:三隅研次
原作:柴田練三郎
脚本:星川清司
音楽:斉藤一郎
出演:市川雷蔵
    加藤 嘉
    藤村志保
    高田美和
    須賀不二男 

今、WOWOWでやっている《市川雷蔵「眠狂四郎」全12作大放送!》
で久しぶりに観た。
この『眠狂四郎 勝負』は、シリーズとしては2作目にあたるそうな。

異国からやって来たバテレンと日本人女性とのあいだに生まれたという出自もさることながら、その生い立ちを背負い虚無感を持ちつつ「円月殺法」という自ら編み出した剣法で巨悪を斬り裂いていく無頼の徒・眠狂四郎の物語。

眠狂四郎モノとしては、お色気は押さえ気味で、狂四郎も積極的には女と関わりを持たない。
しかも、ニヒルな狂四郎が柄になくよく笑うし、人助けも進んでする。

らしくない作品ではある。けれど、シリーズの中ではこれが一番好きかも(全てを観たわけではないんだけれど^^;)。
なにより魅力的なのは、登場人物のキャラクターがしっかりと丹念に描かれているところ。
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とにかく役者がいい。その代表格が、加藤嘉さん扮する老人、朝比奈伊織。
一見すると、枯淡の域に達したご隠居風。でも実は勘定奉行として腐敗した幕政の改革に腐心している清廉潔白な人物。
この老侍を単なる正義漢にせず、偏屈ではあるけれど情には篤く愛嬌もある好人物として狂四郎と対比させたことでアクセントが生まれ、ただのチャンバラ劇ではなくなった感じ。
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前歯がなくてフガフガしているので、おそばを流し込むようにして食べる姿が印象的。
加藤さん、この時すでに70近いのかなと思ったら、50歳だったと知ってびっくり!
まさか、役のために前歯を抜いたりなさったのかしらん。

敵役の白鳥主膳に扮する須賀不二男さんがまたいい役作りをしている。終始猫背なのだ。そのため、いつもねめ上げるような視線になるので、慇懃無礼かつ底意地の悪さや陰険さがいや増している感じがする。 

美術がまた素晴らしいんだな。当時の大映時代劇に共通することだけど、陰影が濃くて、しかも細かいところにも手抜きがない。

頃は11代将軍・徳川家斉(将軍在職1787年 - 1837年)の御代。
この家斉さんほど大奥を活用した人はいなかったらしい。なにしろ、将軍を務めた50年のあいだに少なくとも
16人(一説によると40人)の大奥の美女と関係を持ち50人以上の子をもうけたという。
このお話に登場する贅沢わがまま娘・高姫(久保菜穂子)もそんな子のひとり。
この高姫が贅沢を禁じた勘定奉行・朝比奈に刺客をさし向け、それを狂四郎が助けたことから、物語が動き出す。
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女優陣では、当時24歳の藤村志保さんが可憐で美しい。
役柄は、幕府に異国人の夫を捕われ、そのため心ならずも高姫の手先となって狂四郎を狙う女占い師。時代は19世紀初頭。江戸時代初期とは違い、その時代に異国のバテレンがいるというのは、ちょっと首を傾げる設定ではある。
それでも志保さん演じる薄幸の女と狂四郎との別れのシーンは、セリフは一切ないのだけれど、強く印象に残る。

印象に残るといえば、狂四郎は正月、愛宕神社の境内で老勘定奉行の朝比奈と知り合うのだけれど、そこで面白い職業が画面にうつる。
その職業とは、「尻押し屋」。
境内へ行くには急な石段を登らなきゃならないが、老人には骨が折れる。
そんな老人の尻(腰)を押し棒で押してくれるのが「尻押し屋」なのです。
料金は5文。今の貨幣価値でいうと、50~60円ってところ。重労働なわりには安いかも(^^ゞ。


《ついでに印象に残った台詞》
 高慢な高姫に捕らわれた狂四郎が発した言葉。
 「雪よりきれいな俺の体に触れようなどとは、無礼千万だぞ!」
 
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by kiyotayoki | 2009-04-23 10:27 | 映画(な行)

『庭から昇ったロケット雲』(2007 米)

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原題:『THE ASTRONAUT FARMER』(104分)
監督:マイケル・ポーリッシュ
脚本:マーク&マイケル・ポーリッシュ
音楽:スチュアート・マシューマン
主演:ビリー・ボブ・ソーントン
    ヴァージニア・マドセン
    ブルース・ダーン
    ブルース・ウィリス


オープニングの映像がとても印象に残る映画。
だって、いかにもアメリカ西部の荒野って感じのところを馬にまたがってポックリポックリ歩く男のシルエットが、なぜか宇宙服を身にまとっているんだから。

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チャーリー・ファーマー(ビリー・ボブ・ソーントン)の着ている宇宙服は、
現代のものからするとかなりクラシカル。
『ライトスタッフ』の頃のに似てるかな。
それもそのはず、これは彼の手作り。かつて、NASAで宇宙飛行士になるべく励んでいた頃の宇宙服を模して作ったものらしい。
そんな彼がテキサスのド田舎で寂れた農場を経営しているのは、父親が自殺し、跡を継がざるを得なくなってしまったから。

けれど彼、宇宙飛行士になる夢を諦めていなかったのです。

チャーリーは独力で宇宙を目指していたんだね。
飛ばすのは、ペットボトルのロケットや、ペンシルロケットの類じゃない。
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ウォレスが造ったマンガチックなロケットでもない。
人を宇宙に運べる本格的な巨大ロケットだ。
それを納屋でコツコツ、せっせと造ってる。

そのために、相当な額、銀行から借金してるし、村では変人扱いされている。なのにチャーリーがめげずにロケット造りに専念できているのは妻オーディ(ヴァージニア・マドセン)と3人の子供達の支えがあればこそ。
家族は、「パパは絶対宇宙へ行ける」と信じているのです。
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ほのぼのとしたエエ話やないか~・・・
と思いきや、大量の燃料を調達したあたりから、危険人物としてFBIにマークされ始める。NASAからも「民間人のロケット発射は認められない」と通達を受けちゃう。
弁護士のアイデアでマスコミを味方に付ける事にするんだけど、これが思っていた以上の反響で、全米の注目の的になってしまう。
その一方で、銀行は借金のカタに農場を明け渡せと迫ってくる。

・・・と、お話はリアルな展開を見せていくんだけど、基本はファンタジー。

ただ、ファンタジーな部分とリアルな部分が、な~んかうまく溶け合っていない感じがして、いま一つ物語に入り込めなかったかなぁ。

映画を観ていて、ちょっと複雑な思いにかられたのは、
ふと“風船おじさん”のことを思い出したせいもある。

あれはいつのことだっけと調べてみたら、1992年11月末のことだった。
52歳のおじさんが、ヘリウム入りの風船をいっぱいつけたゴンドラで、周囲の制止を振り切って琵琶湖湖畔からアメリカをめざして飛び立ったというお騒がせ珍事。
結局、数日後、宮城県金華山沖の海上で確認されたのを最後に、おじさんは行方不明になっちゃった。いまだに消息は不明だ。
あれで、太平洋横断に成功していたり、せめてグアム島辺りにでも不時着していれば、明るいニュースになっていたんだろうけどね。計画自体かなり無謀で、半分は自殺する気だったんじゃないだろか。

ただ、風船おじさんと比べられたら、チャーリーさん、むくれるかもしれないね。
こっちのロケットおじさんには科学的知識があり、宇宙へ行く基礎訓練もできていたし。それに、宇宙へ行って戻ってくるまでの算段もちゃんとつけてあった(その割に、ジェミニに似たカプセルは造りがヤワだったけど^^;)。

そうそう、この映画には出演陣に名を連ねてはいないけど、ブルース・ウィリスがわりと重要な役で登場する。ソーントンとウィリスは『アルマゲドン』や『バンディッツ』で共演してるし、マブダチゆえの友情出演だったのかもしれないね。


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by kiyotayoki | 2008-07-15 08:40 | 映画(な行)

『ナイト・ウォッチ』(2004 露)

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原題:『NOCHNOI DOZOR』(115分)
監督:ティムール・ベクマンベトフ
原作:セルゲイ・ルキヤネンコ
脚本:ティムール・ベクマンベトフ他
音楽:ユーリ・ポテイエンコ
出演:コンスタンティン・ハベンスキー
    ウラジミール・メニショフ
    マリア・ポロシナ

ロシア(旧ソ連)製のSF映画というと、『惑星ソラリス』(1972)ぐらいしか思い浮かばない。だからこれは超久しぶりに観たロシア製のSF映画ということになる。
いや、SFというよりダーク・ファンタジーかな?

この世には昔から、人間でありながら特殊な能力を持ち異種と呼ばれる者たちがいたらしい。
彼らは“光”と“闇”の勢力に別れ、太古の時代から激しい対立を繰り返していたんだと。
だけど、1000年位前に、両勢力の力があまりにも拮抗し、このまま戦闘が続けば全滅が避けられない状態に。
そこで光の王ゲッサーと闇の王ザヴロンは、休戦協定を結んだ。
そして、闇の行動は光の監視人“ナイト・ウォッチ”によって、反対に光の行動は闇の監視人“デイ・ウォッチ”によってそれぞれ常時監視され両勢力の微妙な均衡は保たれてきた・・・
・・・という話がプロローグで語られる。
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だけど、そんな状態が長続きするはずがなく、破綻をきたす時がやってくる。
その兆候が表れたのが“今”から遡ること12年前。
主人公アントンが「自分が異種である」ことに目覚めた時だったようだ。

ちょっと面白いのは、自分が異種であると気づいた人間は、光と闇のどちらに入るかを本人の意思で決めるということ。光が正義で、闇が悪という単純な図式ではないみたいなんだね。
同じ人間同士がイデオロギーや宗教の違いで反目し合うようなものか?
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ただ、異種がどんな能力を持っているのか、光と闇にどんな違いがあるのかは、映画を観ていてもイマイチよくわからない。
しかも、この2つの勢力の他に、バンパイヤの一派までが唐突に出てくるので、基本は単純な話なのに妙にわかりにくい作りになっている。

だけど、映像はなんかスゴイです。
「スゴイ」というのは、特殊映像のカタログみたいに、これでもかってくらいに様々な映像テクが繰り出されるから。
これまで幾多の映画で試されてきた映像表現をかき集めたって感じ。だけど、ただかき集めただけでなく、それをうまい具合に活用してある。
これはやっぱり監督がCM畑の人だからなのかしらん。
その点では、これから映像作りを学ぼうという人にはすごく参考になる映画かも。

物語は布石だらけのような感じ。
というのも、これ、続編があるからなんだね。
先月公開されたらしい『デイ・ウォッチ』がその続編。
まだやってたら観たいなと思ったけど、もう公開は終了しちゃったようだ。残念。

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by kiyotayoki | 2008-03-17 11:43 | 映画(な行)

『ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記』(2007 米)

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原題:『NATIONAL TREASURE
    :BOOK OF SECRETS』(124分)
監督:ジョン・タートルトーブ
脚本:ウィバーリー夫妻
出演:ニコラス・ケイジ
    ダイアン・クルーガー
    ジョン・ヴォイト
    ヘレン・ミレン
    エド・ハリス
    ジャスティン・バーサ
    ハーヴェイ・カイテル

去年の暮れ、「新宿バルト9」で鑑賞。
「新宿バルト9」は、うちから一番近いシネコン。
だから重宝してるけど、予約確認番号がミョ~に長いんだよね。
4ケタ、せめて6ケタぐらいにしてくれないかなぁ(^^;

前作は、珍しく親父(&妹)と一緒に観に行ったので、
映画の内容よりそのことがとっても印象に残ってる。
(夜の回だったこともあって、親父様は途中から爆睡^^;)

今回も、映画の内容よりも印象に残ったことがあった。
それは、え~、その~、主演のニコラス・ケイジの髪型デス(^皿 ^;。
なんかミョ~にサイドが広がってるというか、後退してる感じがしたのです。

で、しなくてもいいのに前作と髪型の比較をしてみた。
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左が今回で、右が前回。
もみあげがなくなって、髪もちょっと短くなったこともある。
だけど、サイドが後退して見えるのは、それだけじゃなくて、額の両脇の生え際の三角地帯(ここって何か名称があるのかしらん)が削れちゃってるから余計にそう見えるんだよね。

いや、どうでもいいことなんですよ、こんなことは。
映画とは関係ないことなんだから。
だけど、それなりにニコジー・ファンな僕としては、やっぱり気になるんだな(^^;。

ヘアメイクの人が、間違えて剃っちゃったってことはない?
もみあげを剃ったついでにまず片方だけ。
で、「あっ、ヤバっ、剃り込みすぎちゃった」と。
釣り合いをとるために、もう片方も剃ったら、また剃り込みすぎちゃって、
慌ててまた片方もそれに合わせて・・・
んなことやってるうちに、あららっ、こんなになっちゃった、とか。


ンなわけないか(^へ^;。


ちなみに映画の概要は以下のようなもの。

   アメリカの大統領リンカーン暗殺事件はいまだに謎に包まれているが、
   その犯人の日記から消えていたとされる一部が発見された。
   そこには、暗殺犯の属する秘密結社の一員にゲイツ(ニコラス・ケイジ)の 
   先祖が名を連ねていたという衝撃の記録が記されていた。
   歴史に隠された真実を求め、ゲイツたちは自由の女神から、
   パリ、ロンドンと世界を舞台に冒険を繰り広げていく。(シネマトゥデイ)


監督は、前作に続きジョン・タートルトーブ。『クール・ランニング』(1993)で一躍注目を集めた人だね。
前作のレギュラー陣にプラスして、今回はゲイツのお母さん役としてヘレン・ミレンがキャスティングされていたのは嬉しかったな。
ただ、前回もそうだったけど、このお話では悪役(今回は、エド・ハリス)が悪に徹しないんだよね。ディズニー映画だからかしらん?
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by kiyotayoki | 2008-01-19 05:40 | 映画(な行)

『NOEL ノエル』(2004 米)

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原題:『NOEL』(96分)
監督:チャズ・パルミンテリ
脚本:デヴィッド・ハバード
音楽:アラン・メンケン
出演:スーザン・サランドン
    ペネロペ・クルス
    ポール・ウォーカー
    アラン・アーキン
    ロビン・ウィリアムズ

Ruijiさんちで紹介されていたクリスマス映画、やっと観ることができました。
クリスマスのお話で、何組かの人々のアンサンブル劇になっているので、観ていて『クラッシュ』(2005)を思い出してしまいました。
クリスマス映画らしく、小さな奇蹟が起きるところも似ていますが、こちらのほうがよりファンタジー度は高めかな。
でも、思い通りにいかない人生をリアルに描いているところはやはり同じ。
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登場する俳優の中で際立っているのは、スーザン・サランドン。
撮影時、57歳ぐらいだったんでしょうけど、孤独で健気な中年女性を魅力的に演じています。

クリスマスイヴは人と人が絆を確かめ合う日。
それだけに絆が希薄な人間にとってはツライ1日になってしまいがちです(ぐっすん;;)。

サランドンが演じるのは、出版社で働くバツイチ女ローズ。
仕事と重病(アルツハイマー病?)の母親の看病で精一杯の日々。
イヴの夜、若い男性社員にデートに誘われたものの、気後れと母親に対する申し訳なさから一歩踏み込めずに結局孤独な自分を再認識するはめに・・・。

共依存』という言葉があります。
重病の母親はすべてを娘のローズに依存している。一方、ローズのほうも母親の世話が唯一の生きがいになってしまってる。互いに依存し合っているんですね。自己犠牲が生きがいになっているから、自分だけが幸せになることに強い抵抗感を覚える。だから、新しい恋にも踏み込めない・・・。
ローズがまさにそうでした。

でも、ひとりでイヴの夜を過ごすのは淋しすぎる。
結局、向かったのは母親のいる病室でした。
けれど、絆を確かめ合いたくても年老いた母の心は閉ざされたまま。表情も凍りついたまま。
絶望という二文字がローザの心を覆います。
そんなローザが向かったのは、凍てつく川のほとり。
・・・なんだかリアル過ぎる話ですね。
でも、ご安心を。これはクリスマスストーリー。
ラストはちゃんと温かな涙がこぼれるようにできています。
クリスマス映画ですから、ファンタジー気味な部分も許せちゃうし。

許せるといえば、これはある意味“赦し”がテーマの映画でもあるんでしょうね。
自分で自分を赦せずにいることって沢山あります。それを自分で赦してあげることで、どれだけ心が楽に、明るくなることか。そしてそれこそが未来の扉を開く鍵ともなるのに。
ただ、それに気づいても、なかなか自分を赦せないのが凡夫のカルマでもあるのかな(^ ^;。

他の共演者、特に先日アカデミー助演賞をとったアラン・アーキンも持ち味全開の演技を披露してくれていますよ♪
監督は、性格俳優としても活躍しているチャズ・パルミンテリ・・・といっても顔が思い浮かびませんよね。

チャズってこんな顔
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by kiyotayoki | 2007-03-19 09:54 | 映画(な行)

『ノッティングヒルの恋人』(1999 米)

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原題:『NOTTING HILL』(123分)
監督:ロジャー・ミッシェル
脚本:リチャード・カーティス
音楽:トレヴァー・ジョーンズ
出演:ジュリア・ロバーツ
    ヒュー・グラント
    リス・アイファンズ

主人公の職業が本屋だということをすっかり忘れていた作品です。
思い出させてくれたcitydeさんakfkjpさん、感謝デス。
ロンドンの西にあるノッティングヒルの住人ウィリアム・タッカー(H・グラント)は、旅行専門の小さな本屋を営むバツイチ男。
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この本屋さん、実在するんですってね。地元じゃちょっとした観光名所になってることでしょう。
このお店の外観は青を基調にしていますが、この映画で青が目立つのはこのシーンだけではありません。
ウィリアムの住む家の玄関扉の色も青。
青は、抑制的・内省的な気持ちを表す色ですから、ウィリアムの心の色とシンクロしているのかもしれません。ウィリアムは、妻が“インディ・ジョーンズ似”の男と駆け落ちして以来、鬱々とした暮らしをしているのですから。

そんなウィリアムがなんと来英中のハリウッドスター、アナ・スコット(J・ロバーツ)と恋に落ちてしまうのです。しかも出会いは超偶発的。ノッティングヒルの街をオレンジジュースを持って歩いていたらアナと鉢合わせしちゃう!
もし自分が脚本家なら、気恥ずかしくて書けないようなハプニング。
だけどそれが不思議と許せちゃう映画なんですね、これが(^~^ヾ。
ちなみにオレンジ色は「ちょっと大胆な行動に出たいという欲求」を表す色。ま、そんなオレンジ色に刺激されたわけじゃないんでしょうが、ウィリアムはオレンジ色に染まったアナのTシャツの着替え場所として自分の家の提供を申し出ます。すると、アナったらノコノコとついて行くじゃありませんか。うそ~ッ。
実は2人は、正確にはこの時が初対面ではないんです。このちょっと前にアナはウィリアムの本屋を訪れていて、万引きしそうになった客との応対を見てその人柄に好感を覚えていた。それがあったからこそノコノコとついて行っちゃったと思われるんですね。
そういう所をちゃんと押さえてあるので、このあざといハプニングも許せちゃうのかも(^^ゞ。

アナの気まぐれから始まったような恋だし、身分違いの恋なので、ウイリアムはかなり苦労します。その苦労ぶりがユーモラスに描かれているところがこの映画の楽しいところかな(脚本のリチャード・カーティスは『ラブ・アクチュアリー(2003)』の監督・脚本を務めた人。恋愛物はお手の物なんでしょう)。

恋の心理法則に「あまり境遇の違いすぎるカップルは長続きしない」というのがあります。恋愛にも損得のバランス感覚が必要で、あまりにも違いすぎると、わだかまりや引け目がふくらんで関係が壊れてしまいがちなんでしょうね。
玉の輿に乗っても必ずしも幸せになるとは限らないことは芸能人の離婚劇を見れば一目瞭然ですよね。
さて、我等がウィリアムはその違いを乗り越えられるんでありましょうか?

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      こちらは、ウィリアムんちの居候スパイク(R・アイファンズ)。
      背中には「FANCY A FUCK(イッパツ、どう)?」とプリント
      されてます(^^;

テーマ曲の『she』はメロディアスで恋愛映画にぴったりな曲。
エンディングで歌ってるのはエルビス・コステロ。
これは聞けばすぐわかるけど、オープニングで歌ってるのがシャルル・アズナブールだということ、今回初めて知りました♪
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by kiyotayoki | 2006-11-29 18:51 | 映画(な行)

『ニキータ』(1990 仏)

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原題:『NIKITA』(117分)
監督・脚本:リュック・ベッソン
音楽:エリック・セラ
出演:アンヌ・パリロー
    ジャン=ユーグ・アングラード
    チェッキー・カリョ
    ジャンヌ・モロー
    ジャン・レノ
    フィリップ・ルロワ 

ニキータ(A・パリロー)が秘密工作員として初めて暗殺に手を染めたのは、彼女の23才の誕生日のこと。
不良少女だったニキータ、警官殺しで終身刑の判決を受け表向きは精神安定剤の打ち過ぎで死んだことになっている彼女が、政府の秘密組織によって殺し屋になるための訓練を受けて4回目の誕生日が巡ってきたその日。
4年ぶりに外出を許されたニキータは教育係のボブ(C・カリョ)に連れられて高級レストランへ。
シャンパン(テタンジェ・コント?)を振る舞われ、プレゼントまでもらって、ニキータはもう有頂天。
でも、喜んでいられたのはプレゼントの箱を開けるまでのこと。
だって箱の中味は鈍く光る拳銃だったのですから。
戸惑うニキータに、ボブは小声で冷たく囁きます。
「後ろの席の2人に2発ずつぶち込むんだ」
誕生日ディナーは暗殺のための演出だったのです。それは彼女の卒業試験でもありました。
必死にその指令をクリアしたニキータは、めでたく“殺しの免許証”をもらいひとり立ちします。マリー・クレマンという別名で・・・。
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市井の人としてパリでアパルトマンを借りて生活を始めたニキータはひとときの自由を謳歌します。パリジェンヌのマネをしてスーパーで高級食材を大量に買い込んだかと思うと、レジで働いていた男(J-H・アングラード)を家に誘い、そのまま同棲しちゃう。毎日が盆と正月のような日々(喩えが古ッ)。
けれどある日、ニキータは一本の電話によって現実に引き戻されます。
《ジョセフィーヌか?》
その名は彼女のコードネームであり、それ即ち電話が暗殺指令であることを示唆していたからです。
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ところで、ニキータはなぜ暗殺者に仕立て上げられたのでしょう。映画の中では、教育係のボブが彼女の能力を見込んだことになってます。
その能力とは彼女の類い希な攻撃性。不良少女時代のニキータは、世の中の人間はみんな自分に敵意を抱いていると思い込み反発し、牙をむき出しにしていました。
「自分への敵意を感じやすい人ほど、他人を攻撃しやすい」という傾向がありますが、それを心理学では『敵意帰属バイアス』と呼んでいます。
ボブは彼女の攻撃性が暗殺者にピッタリだと判断したんでしょうね。

見直してみて、さすがに古さを感じないわけではありませんでしたが、そのスタイリッシュな展開や絵づくりは健在。というか、アジア(特に香港)映画に与えた影響は大きかったんだなぁとつくづく思いました。

さて、今日の「そっくりさん」ですが、今日は「一見遠いけど、実は案外近いかも」というお2人をご紹介。
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ニキータの教育係のボブを演じるチェッキー・カリョとアンタッチャブルの山崎弘也(ひろなり)。
お笑いなので山崎さん、いつも笑ってますが、恐い顔したら案外似てるんじゃないかしらん。
どう思います?
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by kiyotayoki | 2005-12-12 15:22 | 映画(な行)

『ネバーランド』(2004 英・米)

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原題:『FINDING NEVERLAND』
  (100分)
監督:マーク・フォースター
脚本:デヴィッド・マギー
音楽:ヤン・A・P・カチュマレク
出演:ジョニー・デップ
    ケイト・ウィンスレット
    ジュリー・クリスティ
    ラダ・ミッチェル
フレディ・ハイモア 
    ダスティン・ホフマン

前回は「妄想」がテーマの作品をご紹介しましたが、考えてみたら妄想癖のある人は想像力・空想力の豊かな人でもありますよね。そして、それは何かを創造する原動力にもなる。
この映画は、そんな力を持つ男と、その力を忘れてしまった少年との交流を描いたヒューマン・ストーリーです。

1903年のロンドン、ケンジントン公園。劇作家ジェームズ・バリはここで運命の出会いをします。その出会いがなかったら、あの名作『ピーターパン』は生まれなかったでょうから。
出会ったのは、美しい未亡人シルヴィア(K・ウィンスレッド)とその4人の息子達。バリはとりわけ父を亡くし心を閉ざしてしまっている3男のピーターに関心を持ちます。ピーターは、早く大人になりたいと願っていました。下手に夢や希望をもつと裏切られて傷ついてしまう。叶わぬ夢など見ず、心をガードできる大人になれば少なくともそんな失望は味わわなくてすむ、そう思っているよう。
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バリはそんな彼らに、夢を見ることの素晴らしさ、空想することの楽しさを手をとり足をとって伝えようとします。そんなバリに次第に心を開いていく子ども達。
けれど彼らの蜜月は長くは続きません。
妻のいるバリと未亡人家族の交流を世間は冷ややかな目で見ていたし、バリの妻自身、自分をないがしろにしている夫に不満を露わに。また、未亡人シルヴィアの母親(J・クリスティ)も世間体を気にしてバリが娘の家に出入りするのを快く思っていなかったのです。
しかもシルヴィアには病魔が忍び寄っていました。
それでもバリは未亡人家族との交流を閉ざそうとはしません。
実はバリ自身、子供の頃、兄に先立たれていたのです。想像力たくましいバリは、兄への思いから“ネバーランド”という夢の国をつくり出し、兄はそこで暮らしているのだと思うことにしました。そして、信じれば必ずそこへ行ける、とも。
自分の望む世界をイメージし、それを信じることさえできれば、何も怖れることはない。そう子ども達に、そして病身のシルヴィアにも伝えたかったのでしょう。
そのためにバリは、新しい戯曲『ピーターパン』を書き上げ、上演にこぎつけます。

ところで、『ピーターパン・シンドローム(症候群)』という心理用語を耳にしたことが一度や二度あると思います。シカゴの臨床心理学者ダン・カイリーが命名したもので、いつまでたっても大人になりきれない人、ずっと子供のままでいたい人の心理を表す言葉ですが、ピーターパンがその代表と思われたら、ちょっと彼が可哀想かな・・・と思ってしまいます。
だってこの症候群の特徴は、自己中心的でワガママで、社会的責任感が欠落していて、自信喪失気味で感情を外に出さない、などなど今どきの若者には当てはまるものが多いけど、ピーターパンのイメージはそうじゃないですものね。バリだって、そんな症候群の名に使われてると知ったら怒っちゃうんじゃないかしらん。ねえ。
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ラストは、このところ涙もろくなっているのでティッシュを何枚も消費してしまいました^^;。

そうそう、オフィシャル・サイトにあった心理ゲームをやってみたら、
「ちょっとませたあなたは『ピーター』」という結果が出てしまいました^^;。
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by kiyotayoki | 2005-08-10 22:11 | 映画(な行)