映画の心理プロファイル

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『昨日・今日・明日』(1963 伊)

76才になってもその美貌はいまだ顕在のソフィア・ローレンの、
色香がムンムン匂い立つ28才の頃の主演作です。
これって、アカデミー賞の外国語映画賞を獲得してるんだね。

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原題:『IERI, OGGI, DOMANI』(119分)
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
脚本:エドゥアルド・デ・フィリッポ ヴィラ・ヴィラ チェザーレ・ザヴァッティーニ
音楽:アルマンド・トロヴァヨーリ
出演:ソフィア・ローレン
   マルチェロ・マストロヤンニ

この映画のタイトルのおかげで、イタリア語を3つ覚えることができた♪
「イエリ・オッジ・ドマーニ」で「昨日・今日・明日」なんだね。
日頃ノーマークのイタリア語だけど、イタ飯屋へ行く機会も多いんだし、口元をダイナミックに動かす言語だから発音の練習をしたら表情筋が鍛えられて顎のラインがスッキリするかも?
そんな願望も込みで、毎年1月に決める“一年の計”は
「イタリア語会話にトライ♪」に決めました(^^ゞ。

いや、そんなことより映画の内容です。
これ、3話からなるオムニバスなんだね。
どれも、一組の男女の恋模様を描いているんだけど、
演じるのはどれもソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニという黄金カップル。

第1話「アデリーナ」は、“妊娠中の女性は法を犯しても罪を免れられる”というイタリアの法律を逆手にとって、
刑務所入りを逃れるために夫に頑張らせて妊娠し続ける肝っ玉ママの奮闘ぶりを描くお話。
第2話「アンナ」は、一転シリアス物で、富豪の人妻と愛人との浮気の代償を描く短編。
そして第3話「マーラ」は、となりに住む美しい女性(実はコールガール)に恋した神学生の顛末と、
そんな2人に振り回されるコールガールの常連客の情けない姿を描くコミカルタッチのお話。

お話の完成度としては、「マーラ(3)」>「アデリーナ(1)」>「アンナ(2)」の順だと思うけれど、
どれもソフィア・ローレンの魅力全開です。
その迫力あるボディにしてもアクの強いお顔にしても、
薄味好みの日本の男子にはあまり好まれるタイプではないと思うけれど、
この映画の彼女を見たらファンになること間違いなしデス。

自分的に彼女以上にファンになったのは、徹底して“情けない男”を演じているマルチェロ・マストロヤンニだったかな。
この映画の撮影時は38才。中年になりかけてはいるけれど、まだまだ若さも残ってる。
豊富なキャリアを持つ名優だけど、実のところ出演作はそれほど観てるわけじゃない上に、
お年を召してからの作品が多かったので、若さの残る彼の“情けない男ぶり”がとても魅力的だった。
これを機に、出世作といわれている『甘い生活』(1959)とか『イタリア式離婚狂想曲(1961)』
といった彼の出演作も観てみたくなった。


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イタリア語会話、まずはボディランゲージから(^^



「あいつは、オカマさ」は「ピノッキオ」って言ってるのかと思ったら、「フィノッキオ」だった。
「フィノッキオ」は、イタリアじゃ料理に使われる代表的な野菜の一つらしいけど、
だからって、あちらの人に「僕はフィノッキオが大好き(Mi piace Finocchio)」というと、
変な顔をされたり冷やかされたりするらしい。

こういうのはすぐ覚えちやうんだなぁ(;^^a。
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by kiyotayoki | 2011-01-26 11:23 | 映画(か行)

『キック・アス』(2010 英・米)

心優しい殺し屋レオンが、もっと非情で、幼いマチルダに淡い恋心を抱いていなかったら、
そして、マチルダがもっとレオンのスキルを受け継ぐ才能を持ち合わせていたら、
この映画に登場するヒットガールみたいな小さな殺し屋がもっと早くに誕生していたかも・・・・
そんな妄想までたくましくさせてくれる映画でありました。

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原題:『KICK-ASS』(117分)
監督:マシュー・ヴォーン
脚本:ジェーン・ゴールドマン マシュー・ヴォーン
音楽:ジョン・マーフィ他
出演:アーロン・ジョンソン
   クロエ・グレース・モレッツ
   ニコラス・ケイジ
   クリストファー・ミンツ=プラッセ

2011年最初の(映画館で観た)映画はあちこちのブログでも評判になっているこの作品となりました♪

観た直後の感想はというと、
「イングロリアスバスターズ」「スパイダーマン」「ペーパームーン」のイイとこをざく切り、ミキサーにぶち込んでスイッチオン!
かなりスパイシーだけど激ウマジュースを作っちゃったなぁ、って感じでした(^_^)v。

本作に登場するスーパーヒーローは正邪合わせて4人。
1人目は、スーパーヒーローに憧れる平凡なオタク高校生デイヴ扮する“キックアス”。
ユニフォームはネット通販で買ったものだし、天賦の才能もパワーもない。
だけど、悪を許さないという一途な思いは誰にも負けないし、
一度大怪我をして体内に補強具を入れてもらったおかげもあってか案外打たれ強いのが持ち味。

2人目は、地元マフィアのボス、ダミコの軟弱な息子クリス扮する“レッドミスト”。
父親に認められたいクリスは、自ら買って出てキックアスをおびき出すため全身黒と赤のレザースーツで身を包み、正義のヒーローのフリをしてキックアスに近づきます。

そして残る2人は、ヒットガールとビッグダティの親子。
こちらは、前の2人と違って本格派です。スーパーヒーローとしてはバットマンタイプなのかな。
スーツの中は生身の人間なのだけれど、2人とも武術や銃器の扱いにかけては達人級なので、
並みの人間だと束になってかかってもかないっこない。
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この4人と、その周辺の人々が繰り広げる、バイオレントでかなりブラックな味付けのコメディドラマなのだけど、中でも際立ってるキャラがクロエ・グレース・モレッツちゃん演じるヒットガール。
父親に殺しのスキルを叩きこまれた11才の女の子が、悪人をスパスパザクッと斬り殺し、ズババババンと撃ち殺す。
その暴れっぷりは絵空事とわかっていてもちょいと鳥肌モノでありました(^^;

そんなヒットガールの引き立て役にはなっているけれど、
ビッグダディに扮するニコラス・ケイジがまたいい味出してる。
そりゃそうかな。
ニコラス・ケイジが筋金入りのコミック・マニアで、ずっと前からスーパーヒーローの役を切望していたってのは有名な話。
彼の芸名自体がマーベル・コミックの主人公(パワーマンのルーク・ケイジ)に由来しているらしいし、
息子には、『スーパーマン』にちなんだ“カル=エル”という名前をつけているほど。
そんなニコラス・ケイジですからね、この仕事のオファーが来た時は、もう二つ返事でOKしちゃったんじゃないだろうか。

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個人的にツボだったのは、このシーン。
『バットマン』では絶対見せない“マスクをかぶる前の隈取り(目の回りの塗装)の儀式”を堂々と見せちゃってる!
『バットマン』を見た人なら誰もが思う素朴な疑問
「マスクから覗く目の周りの肌が黒いのは、かぶる前にそこだけ塗装してるわけ?」
に見事に応えてくださった監督並びにニコジー、あんたはエライ♪♪

上手いなと思ったのは、この目の周りに墨を塗るという間抜けな行為を、日常(一般人としての自分)から非日常(スーパーヒーローとしての自分)へ変身するための必要不可欠の儀式として神聖化して見せてくれたこと。
歌舞伎役者が自ら隈取りをすることで、精神統一をし徐々に役に入り込んでいくように、ビッグダディも目の周りを黒く塗ることで自らをサイキングアップしていくのです。

続編も作られるらしいので、この強烈親子には是非再登場していただきたいものだけど、その願いは叶うだろうか・・・。

そうそう、監督のマシュー・ボーンは『X-MEN』最新作監督に決定しているんだそうな。
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by kiyotayoki | 2011-01-09 10:18 | 映画(か行)

『気狂いピエロ』(1965 仏・伊)

9月初めに『トイストーリー3』を観て以来、映画館には足を運べずにいたのだけれど、
昨日、やっと3ヶ月ぶりに映画を観てまいりました。

何にしようか迷った末、名作なのに今まで観たことがなく、
しかも映画館じゃなきゃ丸ごと観るのに苦労しそうな映画をチョイスしてみた。
それがコチラ。

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原題:『PIERROT LE FOU』(109分)
監督・脚本:ジャン・リュック・ゴダール
原作:ライオネル・ホワイト
音楽:アントワーヌ・デュアメル
出演:ジャン=ポール・ベルモンド
   アンナ・カリーナ 

丁度今日(12月3日)で80歳になるゴダール監督の最新作『Film Socialism』がまもなく公開されるのを記念して
今、日比谷でやっている「ゴダール映画祭2010」の目玉のひとつとして上映されているのがこの『気狂いピエロ』。

若い人に「気狂いって“きぐるい”?」と訊かれたけれど、これは“きちがい”って読んじゃってほしい。

僕の席の左隣りには60代と思しきご夫婦、右隣りには20代のカップルが座ってた。
60代のカップルはゴダールが注目された頃に青春時代を過ごしたど真ん中世代。
若い頃を思い出しながらの鑑賞だったんだろうか。
一方、20代のカップルのほうは、彼女に付き合わされたのか、彼氏のほうは始まった途端に爆睡(^^;
ラスト近くになって、やっとゴソゴソし始めたけど、映画館から出た後、彼女にどんな感想を言ったんだろ。
居直って、「あ~、よく寝た」・・・かな(^^ゞ

僕はというと、人のことをとやかく言えませんね、時々襲ってくる睡魔に抗いながら、なんとか最後まで鑑賞(;^^a
ゴダール監督らしい風変わりな映像詩といった感じの作品で、ストーリーはあるようでないし、
しかも一見サスペンス風だけど案外淡泊でのんびりしているので、気を抜くと瞼が落ちそうになってしまうのです。
やはり映画館で観て正解。家で観ていたら、きっと途中で辛抱たまらず別のことをしたくなちゃったっただろうから。

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若い時ならいざ知らず、既成の映画文法にどっぷり浸かってしまっている今、
こういう自由過ぎる作品を見ると、観てるあいだ中、違和感を引きずってしまう。
その違和感を心地よく感じるか否かで、作品への評価は180度違ってしまうんだろうな。

個人的には、『勝手にしやがれ』の時には感じられた心地よさをこの作品では感じられなかったな、残念ながら。

その原因のひとつは、ジャン=ポール・ベルモンドが演じたフェルディナンに共感できなかったからだと思う。
『勝手にしやがれ』(1959)の彼はすこぶる魅力的だった。
まあ、あの時の彼は20代半ばで、粗野でありながらガラスのような繊細さを合わせ持つその魅力が役柄にぴったりハマってたんだけど、それから6年、30代になったベルモンド、まだ十分若いんだけど、なんか違うんだな。

フェルディナンは、かつての才気溢れていた頃の自分に戻ろうと抗う男。
そのために勤めていたTV局も辞めてしまい、家族も捨て、
5年ぶりに出会った奔放な女マリアンヌ(アンナ・カリーナ)に導かれるままパリを飛び出してしまう。
独りよがりで突飛な行動をとるところは『勝手にしやがれ』の主人公と同じだけど、
その上に頭でっかちで、過去の自分に未練たらたら。絶対友達にはしたくないタイプなんだなぁ。
そんな役柄がベルモンドには似合わない気がした、というのが正直な感想。

当時、まだゴダール監督の奥さんだったアンナ・カリーナはとても美しかったけれどね。

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それでも、この映画が映像作家を志す人たちに多大なる影響を与えたであろうことは実感できた。
その意味では、やはり見逃せない1本なんだろう。


個人的に気になったのは、フェルディナンとマリアンヌが着の身着のままでパリから逃げ出す時に
わざわざ持ち出した大判の漫画本。
ビエ・ニクレというフランスでは有名な漫画らしいけど、一度読んでみたいな。

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by kiyotayoki | 2010-12-03 10:54 | 映画(か行)

『カリフォルニア・トレジャー』(2007 米)

映画は観客が動員できてなんぼの世界なので、客が呼べそうにない作品は劇場未公開になってしまいがちだ。
また、劇場未公開の作品には、概して地味なものが多い。
だけど、そんな中にもキラリと光る作品はある。
これなんかも、地味で、盛り上がりに欠ける作品ではあるのだけれど、
見始めたらなんだか最後まで目が離せなくなってしまう魅力を備えた映画ではありましたよ。

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原題:『KING OF CALIFORNIA』(93分)
監督・脚本:マイク・ケイヒル
音楽:デヴィッド・ロビンス
出演:マイケル・ダグラス
   エヴァン・レイチェル・ウッド

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『カリフォルニア・トレジャー』なんて、ちょっと意味不明なタイトルのついたこの映画の魅力は、
なんといってももうすぐ17歳になる女の子ミランダを演じたエヴァン・レイチェル・ウッドかな。
この時、ウッドは19歳。同じ年に『アクロス・ザ・ユニバース』、翌年には『レスラー』に出演しているのだけれど、いつも違った顔を見せてくれる。
若くてきれいなだけの女優さんじゃなく演技派でもあるんだね、彼女は。

そしてもう一人、ミランダの父親チャーリーを演じるマイケル・ダグラス。
髭ぼうぼうで目玉がグリグリ動く、精神病院から退院してきたばかりのちょっと危なそうなパパを楽しそうに演じている。

マクドナルドで働く16歳のミランダ(ユニフォーム姿が可愛い)は、母親に捨てられ、父親は精神病院に入院中。
だけど、それなりに平和な日々を送ってた。
それが父親のチャーリーが退院してきてから、すべて変わってしまう。
チャーリーは、この町のどこかにスペイン人神父が300年前に隠した秘宝が眠っていると言い出したのだ。
そんな破天荒な父親に翻弄されっぱなしのミランダ。
だけど、気がつけば彼女もそんな親父の宝探しに付き合いはじめているのだった・・・。

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一応、宝探しがメインだし、マイケル・ダグラスといえば『ロマンシング・ストーン/秘宝の谷』(1984)や『ナイルの宝石』(1985)といった宝探しのアドベンチャー・ロマンス映画で名を売った人なので、日本の配給会社はそのイメージで売ろうとしたみたいだ。
ポスターだって、いかにもそんな感じでしょう。

だけど、映画を観ればわかることだけど、その手のアクションを期待してると肩すかしを食らうことになる。
宝探しのお話というより、疎遠だった父と娘が親子の絆を取り戻していくお話で、ほのぼのコミカルタッチのドラマなんですから。
実際、トップに貼り付けた本国製のポスターは正直に映画の内容を反映させたテイストになってる。映画はまさにこんな感じなのです。
日本のポスターみたいに、客に勘違いさせてまで映画館に足を運ばせようとはしていない。

調べてみたら、本作の製作を務めたのは、ポール・ジアマッティ主演のロードムービー
『サイドウェイ』で監督を務めたアレクサンダー・ペインなんだそうな。
さもありなんという作風ではありましたよ。



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by kiyotayoki | 2010-08-18 12:45 | 映画(か行)

『今日からヒットマン』(2009 日)

元々、日本映画はあまり観ない上に、
日本のアクション映画って、なんだかちゃっちい感じがして余計に敬遠してしまうのだけど、
これは、たまたまチャンネルを替えたら丁度始まったところで、ついつい見始め、
とうとう最後まで観てしまった。

というのも、設定がちょっと面白そうだったから(^^。

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(101分)
監督:横井健司
原作:むとうひろし
脚本:イケタニマサオ 我妻正義
音楽:遠藤浩二
出演:武田真治
   星野真里

武田真治扮する主人公は、一部上場の食品商社に勤める営業マン、稲葉十吉(34歳)。
このごく普通のサラリーマンの人生がある日ガラリと一変してしまうところから物語はスタートします。
それはある深夜、接待の帰りに飲酒運転をして人身事故を起こしてしまったのがきっかけ。

恐る恐る車から出てみると重傷を負った男が銃を手に立っている。
男は殺し屋“二丁”と名乗り、自分の代わりに標的を殺害せよと命じて息を引き取ってしまう。
しかもその死に際、二丁は、標的が死なず囚われている自分の女が助からなければ、十吉とその家族を殺害するよう謎の犯罪組織“コンビニ”に依頼してしまう。
このままでは最愛の妻が殺されるという事態に直面し、もはや十吉に言い訳や選択の余地は残されていなかった…。

と、そんなわけで、頼りないただのサラリーマンが“むりくり”ヒットマンにさせられてしまうという
無茶な設定にちょっぴりそそられてしまったのでした。
同じヒットマンを主人公にしたコメディ映画に『隣のヒットマン』(2000)というブルース・ウィリス主演の作品があったけど、似たようなノリの楽しい作品に仕上がっているかもという期待もあった。

この無茶さ加減、原作は漫画だな、と思ったら案の定、むとうひろしという漫画家の人気アクション漫画が元ネタだった。

興味の大半は、銃を持ったことさえない主人公に果たしてヒットマンの仕事が務まるのかというところ。
まあ、そんなこと、実際はできるわけはないし、あり得な~いのだけれど、
それをいかにあり得るように見せられるかに映画の成否がかかってる。
この作品では、主人公が営業マンの心得を思い出して危機を脱するというひねり技を披露してくれていた。
たとえば「交渉相手の名前を忘れるべからず」という社則を思い出した主人公、耳に残った標的の名前を思い出し、
咄嗟にその名で相手に呼びかける。
突然名前で呼ばれた標的は動揺し、思わずスキを作ってしまうという寸法(^^ゞ。

設定はわりと面白く、展開も一応スリリングだったのだけれど、ちょっと残念だったのは、
登場人物、特に主人公の標的たちがこの映画のタイトル『今日からヒットマン』同様にとってもコンビニエンスだったところ。
低予算の映画だから仕方がないのだろうけど、役者がみんな若くて軽くて存在感が希薄なのだ。
主人公に自分の代わりにヒットマンになれと無理強いする伝説のヒットマン“二丁”からして
若くて軽くて“伝説のヒットマン”にはどうしても見えなかった。
まあ、ヒットマンがみんながみんなゴルゴ13みたいな奴ばかりじゃないとは思うけれど、
やっぱり“らしさ”は大切だよね(^^ゞ。


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by kiyotayoki | 2010-07-31 11:47 | 映画(か行)

『コーマ』(1977 米)

リチャード・ウィドマークつながりで、彼が出ているというので、録画して鑑賞。
タイトル名だけは知っていたけれど、監督がマイケル・クライトンでお話もスリリング。
出演者にも意外な人が何人も出ていて、拾いものの1本だった♪

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原題:『COMA』(1977)
監督・脚本:マイケル・クライトン
原作:ロビン・クック
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド
   マイケル・ダグラス
   リチャード・ウィドマーク
   リップ・トーン

映画のことを詳しく書いている余裕がないので、まずは意外な出演者のご紹介。
さて、この人は誰でしょう?

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そう、答えは「エド・ハリス」。
これが映画デビューだったんだそうです。当時、26才ぐらいか。さすがに若い!
だけど、頭髪のほうはもう危なくなっています(^^;
端役で名前もないけど、セリフはちゃんとあります。
彼のことを知ったのは『ライトスタッフ』(1983)だったけど、その6年前にはもうスクリーンデビューしていたんだね。

もうひとり。こちらは、さて、誰?

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答えは「トム・セレック」。こちらもまだほとんど無名の頃だけど、トレード・マークの髭はもうたくわえていたんだね。
この頃は、31才。セレックがテレビシリーズ『私立探偵マグナム』でブレイクするのは、3年後のことです。


これ以降は、またあとで更新したいと思ってます(^^ゞ。
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by kiyotayoki | 2010-06-01 11:54 | 映画(か行)

『かいじゅうたちのいるところ』(2009 米)

公開されて間もない本作を観に新宿ピカデリーへ行って驚いた。
上映されていたのはこのシネコンで一番大きなスクリーン1。この映画への期待の大きさが感じられた。
な、なのに、入ってみたら観客はあっちに一人、こっちに一人。数えられるほどしかいない(^_^;)。

えええっ、夕方5時50分の回だけど、これって字幕版を選んだせい?
原作のセンダックの絵本は世界中で親しまれているし、以前は我が家にもあったけれど、案外日本じゃ認知度が低いのか?
それとも、声優や前宣伝に加藤清史郎くんを起用したのが裏目に出た???

・・・と、いきなりそんな戸惑いを感じながらの鑑賞と相成ったのでした。
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原題:『WHERE THE WILD THINGS ARE』(101分)
監督・脚本:スパイク・ジョーンズ
原作:モーリス・センダック
音楽:カレン・O カーター・バーウェル
出演:マックス・レコーズ
    キャサリン・キーナー

監督が監督だけに単純な子供向けファンタジーにはなっていないだろうとは思っていたけれど、
ううむ、子供を卒業した大人達に贈るほろ苦いファンタジーといった感じだな、この作品。
それだけに、単純に感動できる作品にはなっていない。
試写会を観た人、特にファミリー層の中には評価に戸惑った人もかなりいたことだろう。
口コミは想像以上に効く。不入りの原因はその辺りにもあるのかも。

だけど、個人的には観て損はない作品だと思いましたよ。
とにかく怪獣たちの造作がステキ。図体はでかいけど個性的で愛嬌たっぷり。CGも使われてるんだろうけど表情もとても豊か♪
エンドロールを見たら、着ぐるみの製作はジム・ヘンソンのプロダクションが担当してるんだね。さすがの出来です。

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お話のほうも、最近のADHD(注意欠陥・多動性障害)への関心の高まりもあるのか、主人公の男の子マックスの過敏さが丁寧に描かれていた。
多感なマックスは自分の感情をコントロールできず、自分がいかに孤独であるかを分かってくれない母親に怒りを爆発させ家を飛び出してしまう。
そして、いつの間にか空想の世界に飛び込んでしまったマックスは、小舟で大海へこぎ出し、不思議な島にたどり着く。

そこはかいじゅうたちの棲む島だった。
しかも、マックス同様、自分の気持ちをうまく伝えられないもどかしさで欲求不満のかたまりになってるかいじゅうたちの。

かいじゅうたちたちは、マックスが口からでまかせに言った「僕は王様だ」という言葉を信じてしまう。
かいじゅうたちは長い間、自分たちを導いてくれるリーダーが欲しくてたまらなかったんだね。
マックスはマックスで自分が自由にコントロールできる王国が欲しかった。
互いの思惑が一致して、マックスはかいじゅうたちに受け入れられ、幸せなひとときが訪れる。
かいじゅうたちの喜びの表し方がやたら豪快で、観てるこっちも嬉しくなっちゃうほど。

だけど、幸せな時間は長続きしない。
だってかいじゅうたちは自分の分身。マックスの心の闇が生み出した怪物なのだから。
自分さえコントロールできないマックスに、彼らをコントロールできるはずもない。
しかも、王様という地位には敬われるだけでなくみんなを幸せにするという義務もあるのに、マックスにはその力もアイディアもろくに持っていないのだ。

面白いなと思ったのは、ファンタジーの世界ではマックスは何も口にしないこと。
何か食べるシーンが一カ所ぐらいあっても不思議じゃないのに、それがないのだ。

考えてみたら、食べるということは生きているという証しかも。
それがないということは、勝手な想像だけど、マックス少年はファンタジーの世界へいっている間は仮死状態だったのかもしれないな。
その証拠にってわけじゃないけれど、現実の世界に戻ってお母さんの手作り料理をパクついてるマックスの表情はホントに生き生きと輝いていたし(^^。


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by kiyotayoki | 2010-01-24 22:23 | 映画(か行)

『キサラギ』(2007 日)

以前から観たかった映画、やっと観ることができた♪
舞台劇のようなワンシチュエーションドラマだから、
脚本と出演者によほど魅力がないと凡作になりかねないのだけれど・・・。
いやいや、練りに練られた脚本と出演陣の熱演、それから巧みな演出が相まって、
目が離せない上質の密室サスペンスコメディに仕上がっておりました。

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(108分)
監督:佐藤祐市
原作・脚本:古沢良太
音楽:佐藤直紀
出演:小栗旬
    ユースケ・サンタマリア
    小出恵介
    塚地武雅
    香川照之

自殺”したマイナーアイドル如月ミキの一周忌に、ハンドルネームしか知らないファンサイトの5人が集い、それぞれの立場から突然の死のなぞ解きをしていくというお話。

とにかく初対面で出会う5人の個性がそれぞれに際立っていて、その絡み合いだけでも十分楽しめる。
5人には、それぞれ「家元(小栗旬)」「オダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)」「スネーク(小出恵介)」「安男(塚地武雅)」「いちご娘(香川照之)」というハンドルネームがついておりまして、いわゆる“アイドルおたく”の男たちなんだけど、中のひとり、オダ・ユージの一言で和やかだった雰囲気が一気に不穏なムードに変わってしまう。

その一言とは、
「如月ミキは自殺したんじゃない、殺されたんだ!」

そのあとの怒濤の展開は、実際に見ていただくのが一番だと思うのでここに書くべきじゃないだろう。

冷静に考えると、それぞれが自己紹介をしているだけのお話ではあるんだけれど、
自己紹介をこれだけのサスペンス&エンターテイメントに仕立て上げた脚本の技には脱帽。

また出演者も、いま乗りに乗ってる香川照之はもちろん、みんないい味を出していて気持ちよくみていられた。
小栗旬って好みの俳優さんではなかったのだけれど、彼のイジけ方は良かった。見直しちゃった。

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しつこいまでのエンディングも大いに楽しみました。
ただ、どうでもいいことだけど、ひとつだけ気になったことがある。
途中で大立ち回りになって、床にポップコーンやポテチが散乱するんだけど、いつの間にかきれいになっていた。
いつの間に誰が掃除したの?(^^ゞ
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by kiyotayoki | 2010-01-21 23:51 | 映画(か行)

『恋するための3つのルール』(1999 米)

降って湧いたようなタイガー・ウッズの不倫騒動。
加熱するスキャンダル報道を抑えるためにウッズさん、公式サイトに謝罪文を載せたらしいけど、
その後も新たな女性が登場したりして、騒動はまだまだ収まりそうにない感じ。

・・・・と、なんでそんな話から始めたかというと、この映画の中に、
「男は隠し事をする(生き物だ)」という、男にしてみれば耳の痛~い女性からのお咎め台詞が登場するから(^^;
しかも始末が悪いのは、男の隠し事が“露見しやすい”点。
男の隠し事は、どうも“頭隠して尻隠さず”なところがあるようで(^へ^;。

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原題:『MICKY BLUE EYES』(102分)
監督:ケリー・メイキン
脚本:アダム・シェインマン
    ロバート・カーン
音楽:ベイジル・ボールドゥリス
出演:ヒュー・グラント
    ジェームズ・カーン
    ジーン・トリプルホーン
    バート・ヤング

この映画は同じヒュー・グラント主演の『ノッティングヒルの恋人』(1999)と同じ年に公開されてるんだね。いやあ、知らなかったな。

ヒュー・グラントというと、二枚目だけどほのぼの系な顔立ちで、人はいいのだけれど不器用で、恋愛で困った状況に陥っては目をパチクリさせる英国人という役柄が定番みたいになっている。しかも、彼はそういう役がぴたりとハマる。
この映画の彼も、たまたま愛した女性がNYの裏社会を仕切るマフィア幹部の娘だったものから、さあ大変、さあどうする、というお話を得意のキャラで楽しくかき回してくれている。

グラント扮するマイケルは、NYのオークションハウスに勤める真面目な英国青年。
そんな彼が学校に勤める真面目な女教師ジーナに恋をし、プロポーズをする。
プロポーズに選んだ場所は中華料理店。どうやら行きつけの店のようで、女主人に頼み込んでプロポーズの言葉をフォーチュンクッキーに仕込んでもらっていたらしい。そのシーンがこちら。
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ところが、そんな努力の甲斐もなく彼女には涙ながらに結婚を断られてしまう。
原因は、そう、彼女の父がマフィアの幹部だったから。彼女としてみれば、彼の身を案じて泣く泣く身を引いた形。
それでも、必死に説得する彼の熱意に負けてジーナはやっと結婚を承諾。
その時、マイケルはジーナから「絶対、あの人たちに気を許しちゃダメ。関わらないで」とダメ出しをされるのだけれど、ちょっと気を許したばかりに汚い金のマネーロンダリングの片棒を担がされるハメになる。
それがバレたら、彼女が結婚をご破算にしかねないから、もちろん秘密。
というわけで隠し事ができちゃった。だけど隠そうとすればするほど、嘘の上塗りで泥沼にはまってく。
案の定、マイケルの身にはマフィアがらみの災難が次々と襲いかかり、結婚までの道のりは一気に茨の道となっていくのでした。
まあ、お約束の展開なのだけれど、これが結構ツボを心得ていて楽しませてくれた。

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原題のMICKY BLUE EYESというのは、マフィア仲間からつけられたニックネーム。
ジーナの父親(ジェームズ・カーン)が気を利かせたつもりで
マイケルを他の街から来た同業者だと、マファア仲間に紹介してしまったのです。
でも、そのおかげでマイケルはマフィア独特の符丁を無理矢理覚えさせられるハメになり、
またまた悪戦苦闘(^^;。

ちなみに、男の隠し事が露見しやすい原因のひとつは、女性に比べてチェックが甘いという点にあるのかも。
心理実験でも確かめられているのだけれど、男が平均13回相手をチェックするあいだに、女性は23回もチェックしているのだとか。
男のそのチェックの甘さ、逆に言うと女性のチェックの細やかさが男の隠し事が露見する契機になっちゃうんだろうな、やっぱり(^^;。
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by kiyotayoki | 2009-12-06 17:02 | 映画(か行)

『激情』(2009 スペイン・コロンビア)

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東京国際映画祭で最後に観た作品は、『激情』
エクアドル出身のセバスチャン・コルデロ監督がスペインで撮った、破滅的でパッションみなぎる愛の物語。
夜の9時半という遅い時間から始まるのに、観たいなと思ったのはプロデューサーに『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ監督が名を連ねていたからでもあった。

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原題:『RABIA』(89分)
監督・脚本:セバスチャン・コルデロ
出演:グスタボ・サンチェス・パラ
    マルチナ・ガルシア

スペインのバスク地方。
南米から出稼ぎでやってきた建設作業員ホセ・マリアは“怒り(rabia)”を抑制できない男で、口論の末、現場監督を誤って殺してしまう。
ホセは身を隠すべく同じ移民で恋人のローザがメイドとして働く屋敷の屋根裏に忍び込む。
痕跡を残さないように食べ物を盗み、ローザにすらその存在を知らせず、屋根裏からひっそりと愛する彼女を見守るホセ・マリア。
ローザは自分の子を身ごもっていたのだ。
けれど、すぐそばにいるのに話しかけることも触れることさえできない。彼女への思いは募るばかりだ。
ホセは家の住人に知られずになんとかコンタクトを取ろうとするのだが......

屋根裏から家の住人をのぞき見する話・・・・というと、江戸川乱歩の短編『屋根裏の散歩者』を思い出してしまうけれど、主人公の執着心、全体に漂う淫靡な香りはあの小説に通じるところもある作品に仕上がっていた。

屋敷の主は、医者夫婦。夫婦には金食い虫の息子がいるんだが、この息子は女グセも悪く、ローザは乱暴されてしまう。しかし、それを助けることもできないホセ。焦燥の日々は続く。
そのうち、夫婦のもうひとりの子供(娘)が離婚して孫たちを連れて出戻ってくる。
それまで安心して使っていられた屋根裏部屋へ孫達が侵入してくる。生活圏を侵され焦るホセ。
そのあげく、屋根裏で物音がするのはネズミのせいだと思った夫婦たちが業者に頼んで殺鼠剤を噴霧したものだから、ホセは生命の危機にまで陥ってしまう。

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そんなこともあり、また数ヶ月に及ぶ屋根裏生活のせいで、身体にだけは自信のあったホセもやせ衰え、目だけがぎらつく亡霊のような姿になってしまう。
そんなホセを熱演しているのはグスタボ・サンチェス・パラという役者さん。

上映後に舞台挨拶に現れたコルデロ監督によると、
「まず、急激なダイエットをしてもらい、超スリムな体型になってもらった。そして、ストーリーとは逆の順番に撮影したんだ」とのこと。
主演女優のマルチナ・ガルシアさんによると、グスタボさんは毎日パイナップルしか口に入れていなかったんだとか。“パイナップル・ダイエット法”は効くってことかな。

そんな努力の甲斐もあってか、その演技には鬼気迫るものがあった。
ただエンディングは、個人的には愛する彼女のためにも別の終わり方をして欲しかったなとは思ったけれど・・・。

日本ではまだ公開されるか、未定のよう。
でも、映画祭で良い評価が得られたら日の目を見ることもありそうだし、そうなることを祈ってます。

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               ちなみに美脚のスレンダー美人、マルチナさんはこんなお顔(↓)です。
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by kiyotayoki | 2009-10-23 10:02 | 映画(か行)