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映画の心理プロファイル

カテゴリ:映画(は行)( 139 )

『ハーブ&ドロシー』(2008 米)

70席足らずの小さな映画館、渋谷にあるシアター・イメージフォーラムで映画を観てきた。
上映作品は、『ハーブ&ドロシー』というドキュメンタリー。

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原題:HERB & DOROTHY(87分)
監督:佐々木芽生
音楽:デヴィッド・マズリン
出演:ハーバート・ヴォーゲル
   ドロシー・ヴォーゲル

NYの1LDKのアパートに住むハーブとドロシーは一見どこにでもいそうな仲のいい老夫婦。
ハーブは1922年生まれ、ドロシーが1935年生まれというから、この映画が撮られた頃は85歳と72歳ぐらいだったんだな。
定年退職するまでは目立たない郵便局職員と図書館司書だった夫婦がにわかに脚光を浴びたのは1992年。
それまで2人はつましい生活を送りながら、自分の目と足を使って、こつこつと現代アート作品を集めてきた。
それをすべてワシントンにある国立美術館(National Gallery of Art)に寄贈することにしたのだけど、
運び出してみてビックリ!作品数は、な、なんと4000点以上!それが1LDKの中にぎっしり詰まってた。
なので車一台ですむかと思われた運び出しは、結局大型トラックを5台使わないと間に合わないほどだった。
しかも、その中には、クリストとジャンヌ=クロード、ジュリアン・シュナーベル、ジェフ・クーンズ、ソル・ルウィットといった名だたるアーチストの作品まであった。
これには国立美術館の学芸員たちも唖然呆然。一躍マスコミにも取り上げられるようになった。
このドキュメンタリーは、そんな夫婦の現在と過去を淡々と、かつあたたかいまなざしで切り取ったもの。

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ハーブとドロシーが現代アートの作品を集め始めたのは1960年代からだという。
もちろん大金さえ積めば、どんな有名な作家の作品だって買うことはできる。
彼らのコレクションが凄いのは、それらを金にあかせて買ったわけではなく、じっくり何度も何度も見て、気に入った作品だけを手の届く範囲で(自分たちの給料の中から)お金を出して買う、というところにあった。
その選択基準も、好き、美しいはもちろんだけど、「高価でないこと」と「アパートに入る大きさであること事」というのが面白い。
しかも、作品を愛しているから絶対に手放さない。
財産にするためとか、高値になったら売るという発想がないから、所蔵品はたまるばかり。
そして、今となっては価値が跳ね上がり数億円という価値になったコレクションを気前よくポンと美術館に寄贈して、
自分たちは相変わらずマンハッタンの小さなアパートで今も年金暮らしをしている。

最初はどんなガラクタを掴まされるかと及び腰だった美術館側も、その価値を認めてからは態度も一変。
「せめて、お部屋にのんびりできるソファーでも」と、夫婦に謝礼を出すまでに。
ところがところが、彼らはそれを資金にまた壁の隙間を埋めるためにアートを集めだすんだな、これが。
その様は、なんだか自宅を大量のゴミで埋め尽くしてしまう人(ゴミ屋敷の住人)とオーバーラップして見えてしまうのだけれど、彼らと一緒にしてはハーブ&ドロシーに失礼でありましょうね(^^;

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映画では紹介されていなかったので、とても気になったのだけど、
4000点もの美術品で埋め尽くされた1LDKの部屋はどんな間取りだったんだろう。

検索してみたら、監督である佐々木芽生さんの筆によるものと思われる間取り図が見つかった。

う~ん、やっぱり狭い。こんな中にどうやって4000点もの作品を収蔵してたんだろ。
しかも、夫妻は大の猫好き。
猫にとって爪研ぎは日課だけど、作品に被害はなかったんだろうか(^^;猫の名前、アーニーだったかな、アーチーだっけか???)。

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こちらは、2人が絵を見ているところをある作家がスケッチしたもの。
食い入るように見つめるハーブと、ちょっと距離をおいて客観視するドロシー。
気に入った作品を見つけたら夢中になってしまうハーブと、それを冷静な目で値踏みをし作家と交渉するドロシー。
そんな二人だからこそ、4000点以上の作品を、自分たちの望む値段で収集できたんだろうな・・・・そう思わせてくれる絵です。
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by kiyotayoki | 2010-12-27 06:32 | 映画(は行)

『ホッタラケの島  遙と魔法の鏡』(2009 日)

TVをつけたら、たまたま始まるところで、ついつい最後まで観てしまったアニメ作品。
キャラクターがビニール製のお人形のように見えるこの手のCGアニメは、あまり好みじゃない。
なのに惹き込まれてしまったのは、ホッタラケの島の世界観がとてもカラフルで夢いっぱいに表現されていたからかな。
『不思議の国のアリス』や『モンスターズ・インク』、それから『ロボッツ』の世界観が好きな人、
また“ホッタラケ”経験のある人にはおすすめの作品です。

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(98分)
監督:佐藤信介
脚本:安達寛高 佐藤信介
主題歌:スピッツ「君は太陽」
声の出演:綾瀬はるか
     沢城みゆき

ホッタラケは「ほったらかしにしたもの」という意味のようだ。
かつては大事にしていたのに、いつの間にか忘れ去られて、どこへ行ったのかわからなくなってしまったもの。
それが”ホッタラケ”。
そして”ホッタラケの島”は、人間たちがホッタラケにしたものでできている島なのです。

主人公の遙は幼い頃に大好きなお母さんを病気で亡くしてしまう。
時が経ち、遥も16歳の女子高生に。仕事に追われる父親にはついつい冷たい態度をとり、
家出と称してはお祖母ちゃんの家を訪ねてしまう遙。

そんな遙の“ホッタラケ”は、母親から貰った大事な手鏡と縫いぐるみの人形。
いつの間にか身の回りから消えていて、どこを探しても見つからなくなってしまっていた。

お祖母ちゃんの家へ向かう道すがら、ふとお母さんから聞いた昔話を思い出し、お稲荷さんに
なくなった手鏡が見つかるようにお祈りをした遙は、そこで奇妙な生き物を目撃してしまう。
キツネのような顔だけど、ちゃんと服を着ている。
その生き物を追って行くうちに、遙はおかしな世界に迷い込んでしまう。
いよいよ冒険の旅の始まりだ。
この辺りは、アリスを彷彿とさせる展開。
だけど、ホッタラケの島が個性的で魅力的なので、二番煎じ感は薄い♪
どんな風に魅力的かは、実際にご覧になっていただければと。

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遙が目撃した奇妙な生き物の名前はテオ。
テオたち“ホッタラケの島”の住人たちは、人間たちが“ほったらかし=ホッタラケ”にしたモノを、いらないモノと決めつけて、せっせと島に運び込んでいたのでした。
遥は、母の手鏡もここにあるはずだと確信。テオを無理やりお供に巻き込み、2人で手鏡捜しを開始するのだけれど、もちろん一筋縄ではいかなくて・・・。


映画を観ながら、僕のホッタラケといったら、さて何だろう・・・と、頭を巡らしてみた。
幼かった頃、姉貴と一緒にお人形さん遊びをした時のカエルやシチズンのマスコット人形、
いつの間にか遊ばなくなったけれど、あれはどこへ行っちゃったのかな。
東京へ出てきてからも、引っ越しをするたびに、何かなくなったような気がするし。
そういったものがみんな“ホッタラケの島”に運ばれていて、島の人たちに使ってもらえているのだとしたら、
それはそれでちょっと嬉しいことではあるかな(^^ゞ


今年の夏の大ヒットムービー『トイストーリー3』も、別口の“ホッタラケの島”送り
になったオモチャたちの脱出劇みたいなので、ぜひ観てみたいなぁ。

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by kiyotayoki | 2010-08-16 18:12 | 映画(は行)

『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』(1971 米)

日本では38年ぶりの公開だというので、新宿武蔵野館まで足を運んだ。
アメリカン・ニューシネマに属する作品で、
いまだにカルト的な人気を博しているという噂の『ハロルドとモード』。
『少年は虹を渡る』というサブタイトルがついている。
監督は、おお、『さらば冬のかもめ』や『チャンス』のハル・アシュビーだ。

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原題:『HAROLD AND MAUDE』(92分)
監督:ハル・アシュビー
脚本:コリン・ヒギンズ
音楽:キャット・スティーヴンス
出演:バッド・コート
   ルース・ゴードン

映画は、いきなり主人公ハロルドの首吊り自殺シーンから始まる。
首を吊った直後、部屋の外から足音が聞こえてきて、母親が入ってくる。
「ああ、これで母親が悲鳴をあげながら駆け寄り、下から支えて息子を救出してめでたしめでたしか・・・」
と思いきや、母親は息子には知らんぷりで電話をかけ始め、電話を終えるとため息をついて出ていってしまう。
なんとハロルドは母親の前で自殺を演じる悪戯を趣味にしている若者だったのだ。
度重なる息子の狂言自殺に、母親はすっかり慣れっこになっていたのでした。

そんなエピソードから始まる、コミカルかつシニカルな作品。

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ひょろっとしたモヤシ体型で童顔のハロルドを演じるのは、バッド・コート。
当時、22歳ぐらいだったのかな。19歳の男の子を演じているんだけど、
もっと若く見えるほど童顔です。
この人は、アルトマン監督の『バード・シット』でも鳥のように空を飛ぶことを夢見る風変わりな若者を好演していたけれど、このハロルドもまさにハマリ役。
そのハロルドが恋をしてしまうのが、なんと79歳の小柄な(150㎝くらい?)おばあちゃん。
演じているのは、ルース・ゴードン。この時75歳。

2人の出会いの場は、埋葬の儀式を行っている墓地。
実は2人共、他人の葬儀に参列するのを趣味(?)にしていたのだ。
恋に落ちる条件のひとつに「価値観が同じか近いこと」があるけれど、2人は死に対する価値観が近かった。
それが60歳という年の差を乗り越えられた理由のひとつなのかも?
もうひとつ、2人には共通点があった。それは「見捨てられ感」。ハロルドは親から見捨てられていると感じていたし、モードは社会から見捨てられていると思っていたのじゃないかしらん。
ハロルドが狂言自殺を繰り返すのは、自己チューな母親に注目して欲しかったからなのだろう。
また、モードが天衣無縫に暮らしているのは世間が自分に無関心なら自分も勝手にいたしますわって感じなのかも。

とにかくモードおばあちゃんの天衣無縫ぶりは自殺マニアのハロルドも驚くほど。
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ハロルドだって金満家の母親からプレゼントしてもらったジャガーを霊柩車に改造して(意外にカッコイイ)乗り回している“変人”なのだけど、
モードは神出鬼没のおばあちゃんで、魔法の鍵(?)を持っていて他人の車を平気で拝借して乗り回すし、交通法規なんか完全無視(しかも無免許)(^^;。
白バイに追われても、警官の裏をかいて今度は白バイを拝借して逃げ出しちゃう。
そんなモードの謎めいた過去が一瞬だけど垣間見えるシーンがあった。

腕にアトランダムな数字が刻印(入れ墨)されていたのです。
モードおばあちゃんは、不幸な過去を持つユダヤ人だったということ・・・。
モードおばあちゃんの独自の死生観は、そんな過去から築き上げられたものだったのかな。

物語はいかにもアメリカン・ニューシネマ的な、やや唐突な終わり方をするのだけれど、
お話自体はテンポも良くユーモラスに進行するので、観た後に爽やかさを残す作品ではありましたよ。
ところどころに挿入されるキャット・スティーヴンスの曲も、懐かしい感じのするメロディでテンポを出すのに貢献しておりました。








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by kiyotayoki | 2010-07-28 12:34 | 映画(は行)

『パッセンジャーズ』(2008 米)

ミスディレクションという言葉がある。
これは心理学用語ではなく、マジック用語。
誤導」と訳されている。
観客を誤った方向へ導いていく、つまり真実から遠ざけることで、
あたかも不思議なことが起きたように思わせてしまうテクニックのこと。
マジックの基本とされるものだけど、この映画もミスディレクションが随所にちりばめられ、ミステリー度を高めておりました。

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原題:『PASSENGERS』(93分)
監督:ロドリゴ・ガルシア
脚本:ロニー・クリステンセン
音楽:エド・シェアマー
出演:アン・ハサウェイ
   パトリック・ウィルソン
   デヴィッド・モース

飛行機事故から奇跡的に生き延びたパッセンジャーズの心のケアを受け持つことになった
女性セラピストが経験する奇妙な出来事を綴った物語。

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セラピストのクレアは夜中に恩師からの電話で呼び出され、
旅客機の墜落事故で奇跡的に生き残った5人の男女のカウンセリングを担当することになる。
ショックで呆然とする生存者が多い中、エリックという男性だけは妙に機嫌がいい。
しかも自分のコーヒーの好みから姉の存在まで言い当てる。
事故のショックで躁状態になるケースはあるけれど、ESPの能力まで開花することがあるのだろうかと首を傾げるクレア。
気になることはまだあった。航空会社は「パイロットの過失」と公式発表しているのだけれど、
生存者達の記憶は「墜落の前に爆発があった」「いや、なかった」などと食い違っている。
しかも、何者かに監視されているようだ。
そんな中、生存者たちが1人ずつ行方不明になっていく。胸騒ぎを覚えるクレア・・・。

・・・・と、お話は静かに、けれどサスペンスタッチに進んでいく。
そこにミスディレクションがちりばめられているのだけれど、
どこにどういうミスディレクションが仕掛けられているかを書くとネタバレになってしまう。
そこがこの手の映画のレビューを書く難しさかな(^^;

ミスディレクションが仕掛けられていることは、途中でだんだんわかってきて、
なんだその手できたのかと思ってしまうのだけれど、とはいえしみじみと浸れるラストが用意されているので後味は悪くありませんでしたよ。

そうそう、監督のロドリゴ・ガルシアは、ノーベル賞作家ガルシア・マルケスの息子さんなんだとか。


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by kiyotayoki | 2010-07-25 11:49 | 映画(は行)

『ハロルド・ロイドの巨人征服』(1923 米)

連休中、三鷹まで活弁映画を観に行って来た。
活弁映画というのは、無声映画に活動弁士が語りを付ける映画のこと。
今のトーキー(音声付き)映画が開発されるまでは、映画といえば活弁映画だったのだから、
映画の原点っていってもいいのかな。

観たのは、1930年頃に作られた日本映画『弱虫天国』と、
『豪勇ロイド』(1922)と『ロイドの巨人征服』(1923)というハロルド・ロイド主演の映画の合計3本。
弁士を務めたのは、女性活動弁士のパイオニア、澤登翠さん。

会場は親子連れが多かったので、小さい子供達が80年以上前に作られた無声映画に
どんな反応を示すかが気になるところだったけれど・・・

いやびっくり、大人はもちろん子供達の笑うこと、笑うこと!
スピーディでコミカルな動きに会場は爆笑また爆笑の渦だった。
サイレント時代のコメディは、言葉ではなく体で表現する笑いだから、普遍的なんだね。

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原題:『WHY WORRY ?』(56分)
監督:フレッド・ニューメイヤー サム・テイラー
出演:ハロルド・ロイド
   ジョビナ・ラルストン
   ジョン・アーセン

3本の中で一番の長尺映画だったのが、この『ハロルド・ロイドの巨人征服』。
正規版は77分あるというから、10分ほど短いバージョンだったのかな。

大金持ちのロイドは、自分が繊細で病弱だと思い込んでいる男。
だから、病気の予防のために毎日大量の薬を飲むし、どこへ行くにも看護婦同伴。
何があってもいいように自家用車だって救急車だ。
そんなロイドが静養のために南米の島へ看護婦と執事同伴で旅に出るところからお話は始まる。
看護婦はロイドに片思いをしているのだけれど、ロイドは恋愛には無頓着。これはパターンだね。

着いた島(パラディソ)は南国の楽園・・・・かと思ったら、革命紛争の真っ最中でとても物騒なところ。
到着早々、3人はその騒ぎに巻き込まれ散り散りに。その上、ロイドは投獄されてしまう。
そこで同房となったのが、なんと身の丈2m67㎝(!)もある巨人コロッソ。
コロッソは悩みの虫歯をロイドに抜いてもらったことに恩義に感じ、それ以降はロイドのために献身的に働くようになる。

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巨人を演じたのは、ジョン・アーセンという人。
活弁士の澤登さんの解説によると、この映画のためにハロルド・ロイド自らがスカウトしたんだとか。
アーセンさんはこれ以後48歳で亡くなるまで、いろんな映画で巨人役を務めたらしい。
にしても、2m67㎝というのはスゴイ!!しかも案外身軽で、アクションもできちゃう♪

というわけでこの映画、タイトルは『巨人征服』となってるけれど、巨人をやっつけるどころか、巨人とお友達になって助けてもらうお話なんだね(^^。

主演のハロルド・ロイドは、チャーリー・チャップリンやバスター・キートンと並んで「世界の三大喜劇王」と呼ばれた人。
なのに他の2人に比べるとあまり縁がなくて、今まで主演作は1本しか観たことがなかった。
ロイドのキャラクターが他の2人と比べると、地味な感じがしたせいもある。
でも、今回観てみて大反省。
ロイドは面白い♪♪


これを機会にロイドの出演作、全部チェックしてみたいな♪

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by kiyotayoki | 2010-07-21 10:34 | 映画(は行)

『バス停留所』(1956 米)

マリリン・モンロー主演の、コミカルタッチのロマンス映画。
以前観たのは、子供の頃。日曜洋画劇場あたりだったと思うのだけれど、
うん十年ぶりに再見してみて、いやはや自分の記憶がすっかり風化していたことに気づかされた。
なんと僕の記憶の中では、この作品と、同じくマリリン主演の『帰らざる河』がごちゃまぜになっていたのです。
彼女の役柄がちょっと似ているところはあるけれど、時代設定もお話の内容もまるで違うのにね(^^;。

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原題:『BUS STOP』(95分)
監督:ジョシュア・ローガン
原作:ウィリアム・インジ
脚本:ジョージ・アクセルロッド
音楽:アルフレッド・ニューマン他
出演:マリリン・モンロー
   ドン・マレー
   アーサー・オコンネル

アメリカの北西部にあるモンタナ州というと、かなりド田舎なイメージのあるところ。
ちなみに、日本とほぼ同じ面積のところに90万人ぐらいしか人が住んでいないんだそうな。
そんな過疎で自然あふれるモンタナから、若きカウボーイのボー(ドン・マレー)が
先輩のヴァージル(アーサー・オコンネル)に連れられて長距離バスに乗り込むところからお話は始まります。
目的は、アリゾナで行われるロデオ大会に出場するため。
アリゾナだって田舎な感じがするけれど、一度もモンタナから出たことがなく、
しかもカウボーイの修業に明け暮れ、恋のひとつもしたことのないボーにとっては大都会への大冒険の旅だったのでした。

このボー君、『真夜中のカーボーイ』(1969)でジョン・ヴォイトが演じたジョーのように自信過剰で鼻っ柱だけは強い男。
女とつき合ったことがないくせに、自分が好きになった女は絶対自分になびくものだと思い込んでいる。
もし、なびかなくても平気平気、牛と同じようにロープで縛りつけて飼い慣らしてしまえばいいと。
何といいましょうか、そう、西部開拓時代の生き残りのような男。
そんな暴君、いやボー君に惚れられ、「“チェリー”、お前は俺と結婚するんだ」と一方的に宣言されててしまうのが、
マリリン扮する酒場の歌手兼女給“シェリー”。

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シェリーの夢は、いつかはハリウッドに出て、ちゃんとした歌手として喝采を浴びること。
その夢を実現するために、テネシーあたりの田舎町から、西へ西へと渡り歩いてきた女。
だけど現実は厳しくて、飲んだくればかりの酒場でウケるのは歌より露出の多い衣装のほうだし、
照明の明暗だって自分でしなきゃならない。
かなりの苦労人です。男性遍歴も重ねてきたようで、男に対して過大な期待は持っていない。
それだけに、一途で一方的なボーの求婚は嬉しいというよりありがた迷惑。
最初は、適当にごまかして柳に風と受け流すつもりだったのだけど、根が正直なシェリーは嘘が苦手。
結局、あまりのボーのしつこさに音を上げたシェリーは町から逃げだそうと決意するのだけれど、
逃げる相手をロープで絡め取るのはカウボーイの得意とするところで・・・。

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余談だけれど、マリリンはエイブラハム・リンカーンのことを
父のように尊敬していたといいます。
私生児として生まれた(?)マリリンにとって、リンカーンは理想の父親像だったのかしらん。
そんなことを知ってか知らずか、リンカーンの名演説を、
ボー君がシェリーの耳元でひたすら唱えるシーンがある。
それは「女は男の知性に惚れるんだ」との先輩ヴァージルのアドバイスに従っての行動だった。
「知性=長い文章の暗記」と短絡的に考える。そんな男なんですね、ボー君は(^^;。


この作品でキーポイントになっている色がありました。
それが緑色(エメラルドグリーン)。
シェリーのステージ衣装も緑だし、愛用しているサテンのスカーフも緑色。
緑色は癒しや安らぎの色。緑色を好むのは、その持ち主が癒しや安らぎを求めている証しなのかも。
シェリーの夢は歌手になることだったけれど、一方で自分を癒し、安らぎを与えてくれる人が現れるのを待っていたのかも。
それは暴君、いや、ボー君には一番足りない部分だけに、お話の展開が気になるところですが、
さてさて、この一方的でストーカーまがいの恋の行き着く先、落としどころはどのあたりだと思います?
 


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by kiyotayoki | 2010-07-04 22:12 | 映画(は行)

『プリズン・フリーク』(2006 米)

ついつい観てしまうサッカー(ワールドカップ)の試合の合間に、
これまた、ついつい観てしまった映画。
決勝トーナメントの1回戦って、夜11時頃から1試合、そして深夜3時過ぎから1試合というのが
パターンになっていたので、そのあいだ2時間ほど時間をつぶす必要があったのです(寝りゃいいのに^"^;)

最初は、『プリズン・ブレイク』の映画版?
と思ってみはじめたのだけれど、似ても似つかぬユルいコメディで(だったら寝りゃいいのに^"^;)
だけど、ついついお話に引き込まれ、とうとう最後まで。
案外拾いものだったかなぁと思っちゃったコメディ作品でした。

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原題:『LET'S GO TO PRISON』(89分)
監督:ボブ・オデンカーク
原作:ジム・ホグシャー
脚本:ロバート・ベン・ガラント他
音楽:アラン・エリオット
出演:ウィル・アーネット
   ダックス・シェパード
   シャイ・マクブライド

刑務所を舞台にした映画というと、『終身犯』(1961)『暴力脱獄』(1967)
『ロンゲストヤード』(1974)『アルカトラズからの脱出』(1979)『ショーシャンクの空に』(1994)
『デッドマン・ウォーキング』(1995)『グリーンマイル』(1999)・・・・と、印象に残る、しかも感動作が多い。
だけど、こちらは感動はこれっぽっちもしません。でも、なんとなくニタニタできます。

TVシリーズの『プリズン・ブレイク』は兄を助け出すため刑務所に入るお話だったと思うけれど、
こちらは復讐のために入るというところがまず掴みになってる作品。

刑務所とシャバを行ったり来たりのジョンは、釈放された暁には自分を有罪にした判事へ復讐するつもりでおりました。
ところが、いざその機会が巡ってきたら、判事はすでにこの世の人ではなかった。
そこで、軽く方針転換。復讐の矛先を判事のドラ息子ネルソンに定め、まんまとネルソンを罠にハメて刑務所送りにしてしまう。
だけどジョンの腹の虫は、ネルソンを刑務所送りにしたぐらいじゃまだ収まらなかった。
そこで、自分もわざわざネルソンが収監される刑務所へ再入獄。コネを使って彼の同室になり、
友達になったフリをして様々な手を使って復讐を開始します。

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2人の服の色の違いにお気づきでしょうか。新品のきれいなオレンジ色の囚人服をきていれば新人、着古して色の抜けた服を着ていればベテランと、色の違いだけで判断できちゃうんですね。
ジョンは何度も務所入りをしてるベテランなので、新品は絶対選びません。
だって、新人は狙われやすいからです。特に、SEXに飢えた男どもから。
案の定、なまっちろくてツルンとしたお肌のネルソンは、さっそくそういう連中から目をつけられます。
中でも、ひと目でネルソンを気に入っちゃったのがこの男、黒人の囚人たちを束ねる大男のバリー。
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ジョンは、復讐の第一弾として、こっそりネルソンをバリーに売り渡します。
抵抗するスベを知らないネルソン。嗚呼哀れ、ネルソンの貞操はもはや風前の灯火か・・・
ま、そこはコメディなので、あまり心配することはないんですが(^^

その一方で、ジョンは所内のネオナチグループにもネルソンを売り込みます。
このグループのボスに失礼を働いた囚人は、半殺し以上の制裁を受けてしまうのが常だから。
それもまんまと成功。
「やった~!これで俺の復讐も成就できるぞ♪」

ところがどっこい、お話は予想に反してジョンの望まぬ方向へ急旋回していくことになるんですが、それは見てのお楽しみ。

とにかくスタッフもキャストもテレビ畑の人が多いせいか、ライト感覚のコメディに仕上がっておりまして。
ダックス・シェパードって犬みたいな名前の俳優さんも、それからネルソンを演じるウィル・アーネットもいい味出してるし、どこかで見たような顔なんだけど、そのどこかが思い出せない。
で、2人のキャリアを調べてみたのだけれど、出演してるのは未公開のコメディ作品ばかり。
この手の軽いコメディって、はなかなか映画館じゃお目にかからないんですよね、残念ながら。
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by kiyotayoki | 2010-07-01 10:53 | 映画(は行)

『ハネムーン・イン・ベガス』(1992 米)

いきなりですが、ここでクイズを一問。

下の写真は、あるトップ女優の幼少時代のものですが、
さて、誰だと思います?
大きな目と面長な顔は、当然ながら現在の彼女にも受け継がれております♪
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答えは、映画紹介の中で。

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原題:『HONEYMOON IN VEGAS』(96分)
監督・脚本:アンドリュー・バーグマン
音楽:デヴィッド・ニューマン
出演:ニコラス・ケイジ
   サラ・ジェシカ・パーカー
   ジェームズ・カーン

上の出演者の欄にもう答えは出ていますが、
正解はただ今公開中の映画『セックス・アンド・ザ・シティ2』でも大活躍のサラ・ジェシカ・パーカー。
彼女って子役出身だったんだね(8才でTV初出演。写真は12才ぐらい?)。
彼女の存在を意識したのは、ブルース・ウィリス主演の『スリー・リバース』(1993)が最初だったと思うけれど、今回ご紹介する作品はその前年に公開されたもの。
相手役はニコラス・ケイジで、共演がジェームズ・カーンだって。なのに知らなかったなぁ、こんな映画があったの。
というわけで、地上波でやっていたのを録画して鑑賞。

浮気調査が主な探偵稼業のジャックには相思相愛の恋人ベッツィーがいる。
ベッツィーは結婚願望が強い。だけどジャックは仕事柄、結婚の現実を熟知しているし「結婚だけはするな」という母親の遺言を半ば口実にして、いつも口をにごしてしまう。
業を煮やしたベッツィーは「結婚か、それとも別れるか」と最終通告。

出産育児をどのタイミングでするかで人生設計が大きく変わる女性と違って、男性は生理的な拘束がない分お気楽に生きられる。
それだけに男はなかなか結婚話を口にしたがらない傾向がある。
そういう男には、ベッツィーのような強行手段が案外効くようです。
案の定、尻に火がついたジャックは一念発起、じゃあ結婚しようよと2人してラスベガスへ飛ぶことに・・・。
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だけど本心はまだ宙ぶらりん。のらりくらりと教会へ行くのを先延ばしにしているうち、ベッツィーが中年ギャンブラー・コーマンに見初められてしまう。彼女はコーマンの亡妻に瓜二つだったのだ。
そして仕掛けられたポーカーゲームで6万ドルもの借金を抱えたジャックは、「借金はチャラにするから恋人を週末貸せ」というコーマンの申し出を苦し紛れに受けてしまう。
彼のふがいなさにあきれ果て、誘われるままハワイに遊びに出かけてしまうベッツィー。
さてさて、ジャックは恋人を無事取り戻すことができるでありましょうか・・・。

似た設定の映画に『幸福の条件』というデミ・ムーア主演の映画があったけど、公開されたのはこっちが先なんだね。
映画としての出来も、コメディ仕立てのこっちのほうが断然いいと思うし、楽しめた。
監督のアンドリュー・バーグマンは、メル・ブルックスの『ブレージングサドル』(1974)の原作・脚本で映画界デビューした人らしく、コメディはお手の物のようだし。

この時、ニコラス・ケイジは27才、サラは26才。まだ若~い。
ただ、ニコジーは『月の輝く夜に』の頃よりぽっちゃりしたせいか、スターのオーラがあんまり出ていない。
だけど、ニコジー得意の“情けない顔”で、彼女を寝取られそうになる情けない男を好演してます。
サラも『SATC』と同じNYに住む女性とはいえ、学校の先生役なのでファッションは当然抑えめ。
だけど、ラスベガスやハワイへ行ってからは、持ち前のスタイルの良さでいろんな服を上手に着こなしてる。

ラスベガスはいまだに一度も行ったことはないのだけれど、
ラスベガス=エルヴィスというイメージは今も健在のようですね。
この映画でも、エルヴィスの“似てない”そっくりさんがわんさか出てくるし、エルヴィスのヒット曲が効果的に使われてる。
しかも、誤解が誤解を生んでジャックから心が離れかけてしまったベッツィーがコーマンと結婚式を挙げようとする夜、つまりクライマックスでもエルヴィスのそっくりさん達が重要な役割を果たすんだから徹底してる。
楽しいライトコメディに仕上がっているし、20代のサラに会えるという特典付き。
『SATC』ファンにも自信を持っておすすめできる1本ですよ♪

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by kiyotayoki | 2010-06-10 20:01 | 映画(は行)

『ファンボーイズ』(2008 米)

2008年の映画がなぜ今頃?
と思ったら、この作品も『ホット・ファズ』などと同じで署名活動で公開にこぎつけた映画なんだね。
この手の映画は嫌いじゃないので、僕以上にコメディ好きの友人と2人で行ってまいりました。
12日にはDVDのレンタルが始まるらしいんですけどね(^^;

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原題:『FANBOYS』(90分)
監督:カイル・ニューマン
脚本:アーネスト・クライン アダム・F・ゴールドバーグ
音楽:マーク・マザースボウ
出演:サム・ハンティントン
   クリストファー・マックエット
   ダン・フォグラー
   ジェイ・バルシェル 

時代設定は1998年10月。ハロウィンの日。父親の経営する中古車販売店で働くエリックは、
かつてスター・ウォーズに熱狂した高校時代の仲間たちと3年ぶりに再会する。
話題はもちろん、来年(1999)5月に公開される新作「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」。
ところが、仲間の一人ライナスはガンで余命わずか。
公開まで待てない4人は、ライナスが元気なうちに見せてやろうと、ルーカス・フィルムの本拠地“スカイウォーカー・ランチ”に侵入するべく、みんなでアメリカ横断の旅に出るというお話。
ロードムービーなんだね、これ。
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「ふうん、なるほどなぁ」と思ったのは、彼らがスターウォーズに関しては暗黒の時代に生まれ育った世代だということ。
計算すると、彼らは1977年前後に生まれたことになるんだけれど、1977年といえば『スターウォーズ』第一作が公開された記念すべき年だ。
だけど、生まれたばかりじゃ知らないも同然。
第3作の『ジェダイの復讐』が1983年。彼らはまだ5、6才。幼稚園児じゃ、たとえ映画を観たとしても理解できなかっただろう。
やっと理解して楽しめる歳になったと思ったら、その後、続編は16年間も作られることはなかった。
つまり、彼らはリアルタイムじゃスターウォーズを観られずに成長しちゃった世代なのです。
それだけに、16年ぶりに公開される『ファントム・メナス』への期待は格別ってことなんだね。

この映画の監督カイル・ニューマンは1976年の生まれ。彼自身がまさに“暗黒の時代”に生まれ育った人だから、この映画への思い入れ・こだわりは相当強かったんだろう。

映画を観て、「なるほどぉ」と思ったことはもう一つあった。
この世代は、スターウォーズより新スタートレックのほうにシンパシーを感じている一派も確実にいるということ。
新スタートレック、『ネクストジェネレーションズ』が始まったのは1987年。彼ら世代が10歳になった時だ。このドラマは7シーズン続いたから17歳までやっていたわけで、まさにど真ん中、新スタトレにハマった連中がわんさかいたということ。
というか、この世代は新スタトレファンのほうが多数派だったんじゃないだろうか。

実際、映画の中にもそれを思わせるエピソードが満載されている。
人数的にも新スタトレファンに負けてるし(^^;
スターウォーズのファンボーイズVS新スタトレのファンボーイズ、この対立の構図が基軸になってるんだね、この映画。

それもあってか、カメオ出演している大物俳優も、キャリー・フィッシャーとビリー・ディー・ウィリアムズ(それと、レイ・パーク)はスターウォーズ、ウィリアム・シャトナーはスタートレックという風に、両方から選抜されてる(^^。

お話は、個人的にはそれほど笑える作品ではなかったけれど、
やはりこういうオマージュ作品はファンにはこたえられないんだろうね、続編の企画が進んでいるんだそうです(^_^)v


Q.本作で、ある病院の女医を演じていた女優さん。さて、このオバ様は誰でしょう?
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by kiyotayoki | 2010-05-07 20:00 | 映画(は行)

『ハート・ロッカー』(2008 米)

やっとオスカー受賞作を観てきた。
スクリーンにタイトルが出てきて、初めて誤解していたことがわかったのだけれど、
ハート・ロッカーって、HEART ROCKERではなくてHURT LOCKERなんだね。
てっきり心臓を揺さぶるような危険な仕事をする連中の映画だと思っていたら、
傷つけるものを封じ込める仕事をする連中の映画だったのか(HURT LOCKERには棺桶という意味もあるらしい)。

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監督:キャスリン・ビグロー
脚本:マーク・ボール
音楽:マルコ・ベルトラミ他
出演:ジェレミー・レナー
   アンソニー・マッキー
   ブライアン・ジェラティ

じりじりとお尻から炙られるような気分になって、それが延々と続く映画でありました。
疲れていたこともあり、あまりにも“じりじり”が長い時は不謹慎にもついウトウトしちゃったけど(^^;

舞台は、テロの脅威が続く混沌のイラク・バグダッド。
そこで、死と隣り合わせの日常を生きるアメリカ軍爆発物処理班の男たちの姿を力強く描き出した緊迫のドラマ。

観てつくづく思ったのは、戦争を起こすのは簡単だけど、その後処理って膨大な時間と金と労力、そして人的消耗を要するものなんだなぁということ。
これは2004年の物語みたいだけれど、ブッシュからオバマに政権が代わっても、いまだに戦後処理が続いてる。
前政権のツケを払わされて混乱しているところは、なんだか今の鳩山内閣とダブって見えてきちゃった。

爆発処理チームのリーダーとして新たに赴任したジェームズ(ジェレミー・レナー)はチームワークを乱す独断専行タイプ。
今の政権でいうと、 亀井静香郵政・金融担当大臣みたいなキャラクター。
それにつき合わされる仲間はたまったもんじゃない。
それでなくても生と死の瀬戸際にいるというのに、何をしでかすかわからない男が身近にいるんだから気の休まる時がない。

それにしても、消耗し精神が崩壊しかけた仲間のひとり、サンボーンの言葉にはぞっとした。
サンボーンは結婚はしているものの、子供はまだいらない、作りたくないと公言ていたのだけれど、
その彼が声を絞り出すようにして「子供が欲しい」とジェームズに訴えたのだ。
人は身の危険を感じるほど子孫を残そうとする本能に拍車がかかることは知られている。
だから、「子供が欲しい」という言葉自体には驚かなかったのだけれど、そのあとに、サンボーンはこう言ったのだ。
「息子が欲しい」と。

息子(男)ということは、長じたら自分と同じ道を歩むかもしれないのに・・・。
だいたい戦争なんてものを起こすのは、男と相場は決まってる。男は破壊が好きなのだ。
なのにそれでもサンボーンは息子を欲している。
それも本能のなせるわざだとしたら、人類が戦争と縁を切る日は永久に訪れないということかも。

恐ろしや・・・。

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by kiyotayoki | 2010-04-15 11:42 | 映画(は行)