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映画の心理プロファイル

カテゴリ:映画(ま行)( 51 )

『Mr Hublot』 (2013)

今年度のアカデミー賞のAnimated Short Film部門でオスカーをとった作品、
『Mr Hublot』 (2013)。

著作権の問題で、いつまでYouTubeで視聴できるかわからないけれど、
一応、貼り付けておこうっと。

・・・・と思ったら、削除されてしまったようなので、ちょこっとワンシーンを。






こちらはテスト用に作られたもののようです。


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by kiyotayoki | 2014-03-06 15:53 | 映画(ま行)

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011 スペイン・アメリカ)

公開が待ち遠しかったウディ・アレン監督の新作を観に新宿へ。
大人のメルヘンの王道を行く一作でありました。

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原題:『MIDNIGHT IN PARIS』(94分)
監督・脚本:ウディ・アレン
出演:オーウェン・ウィルソン
    レイチェル・マクアダムス
    マリオン・コティヤール

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オーウェン・ウィルソン扮する主人公ギルは、ほどほどの成功を手にしてきた男です。
ハリウッドの脚本家としては売れっ子の部類に入るし、ルックスもそれなりにいい上に
華やかな世界に住んでいるせいか女性にもそこそこモテる。
そんな男が、自分には分不相応なほどの美人(しかも超リッチ)とつき合い始め、
結婚まで決めてしまった。
ほどほどそこそこの人生からステップアップしちゃったんだね。
それが彼には重荷になってしまった。

まわりがステップアップしたので、ギルとしても自分もステップアップしなきゃと思ったんだろう。脚本家を休業して、小説家をめざし始めた(「脚本を書くのは簡単」といったセリフからみても小説を上に見ているのは明らか)。

だけど、肝心の小説がなかなか脱稿できない。ほとんど仕上がってるんだけど、自信がないので誰にも見せられないでいる。
なので、婚約者のイネズと婚前旅行でパリに来てるのに、原稿ばかりが気になって観光も食事も楽しめない。

そんなギルに業を煮やしたイネズは、もう遅いからホテルへ帰るというギルをほったらかしにして
元彼カップルと夜遊びに繰り出してしまう。
ひとり取り残されたギルは歩いてホテルへ帰ろうとするのだけれど、道に迷って途方にくれてしまう。
くたびれて石段に座り込んでしまうんですね(描かれてはいないけれど、そこでうたた寝でもしちゃったんだろう)。
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童話、たとえば『不思議の国のアリス』だったら、
そこで大きな懐中時計を持ったウサギが登場するところなんだけど、
こちらは大人の童話だから、さすがにそういう荒唐無稽なキャラは出てこない。
代わりに、深夜0時を知らせる鐘に促されるように出てきたのは、1920年代のクラシックカー。
これがニューヨークや東京なら違和感があるのだろうけど、
パリだから街の風景にもマッチして違和感がない。
それがギルの前で停まると、中からタキシード姿の紳士が出てきて、
おいでおいでと手招きをするじゃありませんか。
誘われるままに車に乗ってしまったギルだったけど、
実は、それが異世界(1920年代のパリ)に通じる扉だったんですね。
ギルは、紳士の名前を聞いて目を丸くします。
というのも紳士が「僕かい?僕は、スコット・フィッツジェラルド。こちらは妻のゼルダだ」と宣ったから。

フィッツジェラルドというと、映画ファンならこの人の小説を映画化した『華麗なるギャツビー』を思い出す人も多いのでは?
フィッツジェラルドと自由奔放なゼルダとの恋は、小説の主人公ギャツビーの恋の下敷きになっているんじゃないだろうか。

それから夜毎、車に乗って現代と1920年代のパリを行き来するようになったギルは、
ヘミングウェイやピカソ、ダリなどなどキラ星のように居並ぶ芸術家たちとと出会い、親交を深めていくんですね。
その後のお話は、ぜひ映画をご覧になって、ご自分の目でお確かめください。
(人物紹介が少々カタログ的だったのが、ちょっと不満ではあったけれど)

とにかく、ちよっぴりビターでロマンティックで、ノスタルジーが一杯詰まった映画です。
アレン特有の軽妙なストーリー展開はここでも健在。
主人公のオーウェン・ウィルソンのセリフやしゃべり方がすっかりウディ・アレンみたいになっていたのはご愛敬かな(髪形だって若い頃のアレンに似てるし)。

今年のオスカー獲得競争の注目作は、「アーティスト」と「ヒューゴの不思議な発明」だったけれど、
どちらも1920年代が舞台だった。
考えたら、オリジナル脚本賞を獲得したこの映画もそうだったんだね。


それにしても、ギルって要領がいいというかなんというか。
1920年代のパリじゃ、お金は払わず、すべて飲み逃げ、食い逃げなんですから
(ギルは当時のお金を持っていないから仕方ないんだけどね^^;)。




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by kiyotayoki | 2012-06-10 11:58 | 映画(ま行)

『ミケランジェロの暗号』(2010 オーストリア)

第二次大戦中、ホロコースト下のユダヤ人をモチーフにした映画というと、
残虐なナチスドイツの支配下で、理不尽かつ過酷な運命に翻弄されるユダヤ人の悲劇を
扱った作品がほとんどだけど、本作はそんなステレオタイプな想像をあっさりと覆してくれる作品だった。
スリリングなのはもちろんだけど、時に笑いさえも誘う、
意外性たっぷりのエンタテインメント作に仕上がっていたのだから。

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原題:『MEIN BESTER FEIND』(英語題:MY BEST ENEMY 106分)
監督・脚色:ヴォルフガング・ムルンベルガー
脚本:ポール・ヘンゲ
音楽:マシアス・ウェバー
出演:モーリッツ・ブライブトロイ
    ゲオルク・フリードリヒ
    ウーズラ・シュトラウス

舞台は、1938年のオーストリア・ウィーン。
この年の3月、オーストリアはナチスドイツによって併合されてしまう。
その3ヶ月後に精神科医のフロイトは命からがらウィーンを脱出して、ロンドンへ亡命した。
だけど、この映画の主人公はそうはいかなかった。

原題「MEIN BESTER FEIND」は、「私の最高の敵」という意味だそうな。
“私”とは主人公のヴィクトル、“最高の敵”とは彼の幼馴染でオーストリアがドイツに併合された後は
ナチスに入隊してしまうルディの事。

ヴィクトルは裕福なユダヤ人画商の跡取り息子、
ルディはその家の使用人の息子と立場は対照的。
兄弟の様に育ったことで、ヴィクトルは幼なじみのルディに心を許していたのだけれど、
一方のルディはヴィクトルに屈折した感情を抱いておりました。

そんな2人はレナという同じ女性に恋をするのだけれど、彼女は、金持ちぼんぼんのヴィクトルを選ぶ。
それが、ルディにナチス入りを決意させ、昇進のためにヴィクトルとその家族を危機に陥れる遠因になる。
ルディはSSの制服という「虎の衣」をまとったことで、ずっと隠してきた負の感情を解き放つチャンスを得たわけです。

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カウフマン家には国宝級の価値を持つミケランジェロの素描画が所蔵されていたのだけど、
ヴィクトルは酔った勢いで気心の知れたルディにそのありかを教えてしまうんですね。

ルディはSS入隊の手土産に、そのことを上官に通報してしまう。
すると上官は「名画をヒトラー総統に献上できる」と大喜び。
さっそくカウフマン家に出向き素描画を没収した上に、カウフマン家の人々を収容所送りにしてしまいます。

だけど、彼らは知らなかったんですね、実はヴィクトルの父ジェイコブが密かに贋作とすり替えていたことを。

後に贋作であることが判明し面子をつぶされたSSは、怒り狂ってルディに本物の奪取を命じるのですが、
そこから二転三転、荒唐無稽とも思えるドラマが展開し、お話は俄然面白くなってきます。

名画のありかを知っているのは収容所で死んだ父のみ。ヴィクトルも知らない。
けれどヴィクトルは母の命を救うため父の残した謎の遺言を頼りに、絵のありかを探りつつ、
ルディを手玉にとってハラハラドキドキの危険な駆け引きに出るのです。

思わずハラハラドキドキと書いてしまったけれど、
ユダヤ人のヴィクトルとナチスに取り入ったルディとの駆け引きが軽妙に描かれているので、悲壮感はあまりありません。
それにオチはほぼ予想できる。
だけど、そこにいたるまでの展開が二転三転して飽きさせないのがこの映画のいいところ。

鑑賞上の注意点としては、『ミケランジェロの暗号』という邦題から謎解きミステリーを期待してはいけないということ。
ユダヤ人の悲惨な歴史をベースにしたシニカルかつちょっとコミカルなヒューマンドラマだと思って観れば
楽しめること間違いなしです。

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by kiyotayoki | 2012-05-18 23:24 | 映画(ま行)

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011 米)

新年一本目は、『宇宙人ポール』にしようと決めていたのだけれど、
友人に誘われて、急遽元日に『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』を観ることになった。

とはいえ結果オーライ、年の初めに観るには、ある意味ぴったりのハリウッドの王道を行くアクション大作でしたよ。
それに、クライマックスでちょっとしたハプニングがあったので、忘れられない映画体験になってしまったし。

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原題:『MISSION: IMPOSSIBLE - GHOST PROTOCOL』(132分)
監督:ブラッド・バード
原作:ブルース・ゲラー
脚本:ジョシュ・アッペルバウム アンドレ・ネメック
音楽:マイケル・ジアッキノ
出演:トム・クルーズ
    ジェレミー・レナー
    サイモン・ペッグ
    ポーラ・パットン

ハプニングというのは、地震!
揺れたのは、午後2時半ごろのこと。
震源地は太平洋の鳥島近海で、マグニチュードは7.0あったそうで、東京でも震度3。
震源が深かったこともあって、かなり長く揺れていた。
だけど、場面はまさにクライマックスにさしかかるところで、スクリーンにはド派手なシーンが映し出されておりました。
なものだから、最初はそのシーンを盛り上げるために座席に振動装置が取り付けられているのかと一瞬錯覚したほど(;^^a

それにしても、劇場で地震に遭遇したのは初めてだったし、
揺れがなかなか収まらなかったので、正直ちょいと動揺。

なのに驚いたのは、劇場内に動揺がまったく見られなかったこと。
悲鳴ひとつ上がらず、劇場側から地震を知らせるアナウンスが流れてくることもなかった。
去年、長らく続いた余震のせいで、みんな耐性がついちゃったのかしらん。。。

なにはともあれ、避難することもなく、映画も最後まで観ることができたのは
ちょっと大げさかもしれないけど、僥倖だった。
今年は、東海地震や東南海地震、そして南海地震が誘発して起きるのでは・・・なんて恐ろしい予測もされいるけれど、
なんとかこのまま収まってくれるといいんだけどな。

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この映画、当初は正直なところ劇場鑑賞はスルーするつもりでおりました。
だけど、監督が『アイアン・ジャイアント』『Mr.インクレディブル』のブラッド・バードだと知ってからは
「あのブラッド・バードの初実写作品なら観てみたいかも」と心境が変化していたところだったので、
観るきっかけを作ってくれた友人には感謝。

そうそう、導火線を使ったタイトルバックの映像はアニメチックな躍動感があって、
さすがアニメ監督だっただけはあるなぁと思いましたよ♪
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by kiyotayoki | 2012-01-04 00:18 | 映画(ま行)

『マルホランド・ドライブ』(2001 米)

ブログで行き来をさせていただいている方と直接お会いする機会って滅多にないのだけれど、
その滅多にないことが先週末、実現した。
お相手は、ママリン・モンローをこよなく愛するボーさん
ボーさんとお会いしたのは、今度で3回目だけど、お会いする場所は毎回決まっている。
目黒通り(下目黒)にあるカフェ・ノーマ・ジーン。
店名から「もしかして」と思われた方、正解です。
マリリン・モンローの本名を店名にしたこのカフェは、ボーさん同様にマリリンの大ファンの方がご夫婦でやっていらっしゃるお店。
エントランスから店内まで、すべての壁という壁はマリリンの写真やポスターで埋め尽くされております。
お皿やグラスには当然のようにマリリンの可愛いイラストが♪

そんなウェルカムムードいっぱいのお店で、ご主人もまじえて3人で楽しくお喋りをさせていただいたのだけれど、
その際、ボーさんが貸してくださったのが、今回ご紹介する映画のDVDでした。

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原題:『MULHOLLAND DR.』(146分)
監督・脚本:デヴィッド・リンチ
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演:ナオミ・ワッツ
   ローラ・エレナ・ハリング

この映画、公開時か、またはレンタルで観たはずなのに、あまり記憶に残っていないのは、
たぶん難解だったからだと思うんだなぁ。で、思考が停止しちゃったみたいで、断片しか記憶に残ってない(^^;

せっかく貸していただいたので、今回はリベンジするつもりで鑑賞いたしました。
だけど、軽~く返り討ちにあっちゃうかも???

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この映画が難解に思えるのは、謎の解明・解釈を観客それぞれに完全に委ねてしまうからなのでありましょう。
並の推理小説やサスペンスなら必ずあるはずの分かりやすい“解決編”が用意されていないのです。

映画は誰かの人生を描くのが常だけど、考えてみれば現実の人生には“解決編”は用意されていない。
ゆえに、人生を描く映画に“解決編”を用意するのは作り手の驕りでしかないのかもしれない。
そう考えると、リンチ監督がこういう映画を作り続けるのも理解できなくはないのだけれど。

見終わって、ああ、これってファンタジーのセオリーを逆にしたような映画なんだなと思った。
ファンタジーはまず現実の世界から始まって、
主人公が何かの事情で不思議の世界(主に夢の中)へ迷い込んで行くのが常だけど、
この映画は、まず現実と見まがうような夢の世界から始まるのです。
そして、ラスト30分ぐらいになってやっと現実の世界に戻る。
だから、2時間近く続く前半を現実だと思っていると誤解しちゃうし、後半の現実の世界についていけなくなってしまう。
ううう、デヴィッド・リンチ監督ってやっぱりひねくれてる~。

そういえば、似たような仕掛けを『マトリックス』が使っていたっけ。

そんな感じで、お話のだいたいの構造は理解できたけど、
映画の中に盛り込まれている様々な小さな謎は一度見直したぐらいじゃよくわからなかった。
それを理解するにはやはり、貸してくださったボーさんみたいに何度も観る必要があるみたいです(^^;

主役のナオミ・ワッツはこの時まだ無名に近かったと思うけど、いい演技してます。
彼女、この翌年に米国版『リング』に出演したんだね。それはやはりこの時の演技が注目されたからなんだと思うな。

そうそう、お話は深夜のマルホランドドライブでの自動車事故から始まります。
メインの101号線しか走った経験がないので不案内だけど、
現実にL.A.の北に存在するこの道はかなり曲がりくねっていて街灯もあまりないようだ。
下手をすると変な山道に迷い込んでしまいそうなところは、このお話にぴったりの道ということかも。

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by kiyotayoki | 2010-12-11 09:41 | 映画(ま行)

『モンキー・ビジネス』(1952 米)

この映画のタイトル、『モンキー・ビジネス』は直訳すると「サルの商売」。
だけど、「いんちき」や「不正行為」という意味があるんだそうな。

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原題:『MONKEY BUSINESS』(97分)
監督:ハワード・ホークス
原案:ハリー・シーガル
脚本:ベン・ヘクト、チャールズ・レデラー、I・A・L・ダイアモンド
音楽:リー・ハーライン
出演:ケイリー・グラント
   ジンジャー・ロジャース
   マリリン・モンロー

いい歳をした大人が、外見はそのままで若者や子供のように振る舞うことに気恥ずかしさを感じるのはなぜだろう。
それはやはり、らしく振る舞おうとするあまりに“らしさ”をデフォルメしてしまうからなんだろうな。
子供らしい演技が評判を呼んだトム・ハンクス主演の『ビッグ』にしても、正直なところアレはやりすぎだろうと思ったし(^^;。

新薬開発の研究所で、実験用のチンパンジーがひょんなことから若返りの薬を作ってしまう。
そうとは知らずに研究者のバーナビー(ケイリー・グラント)とその妻エドウィナ(ジンジャー・ロジャース)がそれを飲んでしまったことから始まるドタバタコメディです。
ハワード・ホークスって男くさいアクション映画が得意な監督かと思っていたら、こんなコメディも撮る監督だったんだね。
あ、『紳士は金髪がお好き』も監督はこの人だっけか。

気恥ずかしいのは置いといて、面白いのはこの薬、飲めば飲むほど若返りの度合いが進むところ。
たくさん飲めば飲むほど幼くなっちゃう。
外見自体は変わらないのだけれど、肉体的能力や精神は若返る。
なので、バーナビーは薬を飲むとまず視力が良くなって度の強い瓶底メガネが不要になる。
ファッションやヘアスタイルも若者らしくしちゃうし、車もスポーツカーに乗り換える。
ステレオタイプな若者に変身しちゃうのです。
そんな彼に一目惚れをしてしまうのが、ブレイク寸前のマリリン・モンロー。
彼女の役は、研究所のオーナー社長秘書。
出番はそれほど多くないのだけれど、コメディエンヌぶりを発揮して、年齢層の高い俳優陣の中を軽やかに泳ぎ回って若さをふりまいてくれる。


監督にしてもキャストにしても豪華なのに、これって劇場未公開だったんだね(?o?)

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by kiyotayoki | 2010-08-24 10:05 | 映画(ま行)

『マイ・ドッグ・スキップ』(2000 米)

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原題:『MY DOG SKIP』(96分)
監督:ジェイ・ラッセル
原作:ウィリー・モリス
脚本:ゲイル・ギルクリースト
音楽:ウィリアム・ロス
出演:フランキー・ムニッズ
    ダイアン・レイン
    ケヴィン・ベーコン
    ケイトリン・ワックス

映画のポスターに写ってるジャック・ラッセル・テリアが可愛いので、
前から観たいと思っていた作品。BS2で吹替え版を鑑賞できた。

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ジャック・ラッセル・テリアというと、ジム・キャリー主演の
『マスク』に登場したマイロ君のおかげで認知度が一気にUPした犬種。
この作品に登場するスキップも、マイロ君同様にとても元気で愛らしい(ムースとエンゾという親子2匹で演じたとのこと)。

お話は、原作者であるウィリー・モリスの少年時代のスキップとの思い出話。
時代背景は、第二次大戦中の1942年。舞台は、ミシシッピーの片田舎ヤズー(ヤズーって、ネイティヴアメリカンの言葉で“死の川”という意味らしい)。

時代が時代だけに、町の英雄(大リーグの投手)が招集されて戦地へ赴くというエピソードがあったり、ウィリー少年のパパもスペイン戦争で片足を失くしたりしているんだけれど、戦時中の日本みたいな暗さはまったく感じられない。

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その一方で、ミシシッピーという土地柄もあってか、黒人差別が厳然としてあることはそれとなく画面から伝わってくる(『夜の大捜査線』とか『ミシシッピー・バーニング』とか、ミシシッピー州での黒人差別問題を扱った名作を思い出しました)。

ウィリー少年は繊細で内気な男の子。学校ではいじめにもあっている。そんな我が子を心配した母親(D・レイン)は誕生日プレゼントにスキッパーと名付けた子犬をプレゼントする。以来、スキップと呼ばれた賢い子犬はウィリーの大親友となる。

お話としては、それほどドラマチックでもないし、感動で胸が締め付けられることもない。
だけど、犬と暮らし、その最後を看取った経験のある人なら、最後はやはり共感を覚えてホロリとしてしまう。

父親役ケヴィン・ベーコンの抑えた演技も印象に残った。

驚くのは、米国では戦前のこんな田舎町にもペットを診てくれるちゃんとした動物病院があること。ペット先進国ならではという感じだ。日本だったら、たとえあったとしても当時は家畜専門だっただろう。
子どもの頃、我が家にはリズ(スピッツ!)とアリス(コリー)という犬がいた。けれど獣医に連れて行ったという記憶がない。
親が連れて行っていっていたのかも?いやあ、当時は行く習慣がまだなかったのかもなぁ(^へ^;。

そうそう、このヤズーという町は、町おこしに映画を活用しているらしく、この映画の他にも'『オー、ブラザー!』 (2000)のロケ地としても使われているんだそうです。
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by kiyotayoki | 2009-05-06 10:31 | 映画(ま行)

『マンマミーア』(2008 米)

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原題:『MAMMA MIA!』(108分)
監督:フィリダ・ロイド
脚本:キャサリン・ジョンソン
音楽:ベニー・アンダーソン&ビョルン・ウルヴァース
出演:メリル・ストリープ
    アマンダ・セイフライド
    ピアース・ブロスナン
    コリン・ファース
    ステラン・スカルガルド
    ジュリー・ウォルターズ
    クリスティーン・バランスキー

よく行き来させていただいているボー・BJ・ジングルズさん
この映画を3回ご覧になったというのに刺激を受けて、遅ればせながら劇場へはせ参じた♪   
こういうことは以前はなかったこと。いい意味のブログ効果というやつかな(^^。

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往年の人気ポップグループABBAのヒットナンバーで構成され世界中でロングランしている
傑作ミュージカルの映画化作品です。

まず魅力的なのが、お話の舞台がエーゲ海に浮かぶ小島であること。
エーゲ海の島々のイメージというと、コバルト色に透き通る青い海、そして陽の光を浴びて白く煌く家々・・・
それがそのままスクリーンに映し出される。それだけで浮世離れできちゃう♪
映画の魅力のひとつは、そのひとときだけは現実から隔絶した世界に身を置くことができるというところ。
特に、映画館だとそのどっぷり感に拍車がかかる。
こればっかりは周りが明るくて気の散る茶の間では味わえない醍醐味だ♪

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メリル・ストリープ扮するドナと新人アマンダ・セイフライド扮するソフィー母子は、島で「Villa Donna」という小さなホテルを経営してる。
ただ、ホテル経営は火の車で懐具合は寂しい限り。だけど、この日ばかりは様子が違った。
というのも、20歳のソフィが結婚式を翌日に控えていたから。それを祝うため、島は千客万来。
と、その中になぜか3人の中年男が・・・。

母子家庭で育ったソフィの願いは父親とバージンロードを歩くこと。
母親ドナの日記を内緒で読んだソフィは、父親の可能性がある母の昔の恋人3人に招待状を出したのだ。

そこから始まる珍騒動を歌と踊りを絡ませて陽気に綴る2時間弱の楽しい作品でした。

とにかく驚いたのは、メリル・ストリープの歌の上手さ♪
伸びやかで軽やかで、しかも艶やかなその歌声は、本家ABBAのヴォーカルと比較しても遜色がない。
それに比べると、ピアース・ブロスナンの歌はお世辞にも上手いとは言えないけれど、それでもまあまあ健闘していたんじゃないかしらん。


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惜しむらくは、ドナと3人のパパ候補の面々が、20歳の娘の親としてはやや違和感を覚えたことかなぁ。
ちょっと歳をとりすぎている感じがしたのです。
1949年生まれのメリルは若く見えるとはいえ、60近いお歳。
ということは、20歳の娘は40前に産んだ子ってことになる。
しかも産んだ頃(1980年代の終わり)、ABBAはとっくの昔に解散しちゃってた。

あとで調べてわかったことだけど、本家のミュージカルのほうは1999年が初舞台なんだね。
その年だったら20歳の子を産んだのは1979年ということで、ABBAの全盛期とバッチリ重なる。
当時、ドナや3人のパパ候補たちが若さの残る30前後だったと考えると、現在は50前後でちょうどいい感じの歳になる。
この映画は、1999年の「今」が描かれた作品だったんだね。

そう考えると、この映画、願わくば10年前のメリルに演じてもらえたら良かったなぁ。

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by kiyotayoki | 2009-03-14 14:36 | 映画(ま行)

『ミラクル7号』(2008 香港)

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原題:『CJ7』(88分)
監督・脚本:チャウ・シンチー(周星馳)
音楽:レイモンド・ウォン
出演:チャウ・シンチー
    シュー・チャオ
    キティ・チャン


チャウ・シンチー監督の3年ぶりの新作♪
前作『カンフーハッスル』でムチャクチャの限りを尽くしてくれたチャウさんだけど、今度は何とも愛らしくも愛しくなるような作品をつくってくれた。


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それにしても、チャウさんってボロ靴にすご~く思い入れのある人だ。
『少林サッカー』の主人公もボロ雑巾みたいな運動靴を履いていたけれど、今回も主人公のティーとディッキー親子はかなりなオンボロ靴を履いて登場する。

貧乏な家庭に育ったというチャウさんにとって、ボロ靴は“ビンボー”の象徴なんだろうな。
きっとご本人も少年時代、ズタボロのズック靴を履いていたんだろう。それが、ある意味トラウマになっていたところもあるのかな。
だけど、チャウさんはそのトラウマであるオンボロ靴を堂々とスクリーンに登場させた。
その時点で、トラウマはきっと解消されていたことだろう。
ビンボーを面白がり、ネタにできるようになってたんだものね。
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作品から感じ取れるハングリー精神は、自らのビンボー体験で培われたんだと思う。
だから、ボロ靴はシンチー監督の強い個性と生命エネルギーの象徴でもあるんだろう。


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ここで、心理テストをひとつ。
 目の前に靴箱があります。
 そこから一足取り出してみてください。
 さて、その靴のイメージは?言葉で表現してみてください。


テストの結果
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by kiyotayoki | 2008-07-08 13:00 | 映画(ま行)

『モンスターハウス』(2006 米)

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原題:『MONSTER HOUSE』(90分)
監督:ギル・キーナン
原案・脚本:ダン・ハーモン
        ロブ・シュラブ
音楽:ダグラス・パイプス


こどもの日にはぴったりなCGアニメを朝から観てしまった。

製作総指揮にはスティーヴン・スピルバーグとロバート・ゼメキスが名を連ねてる。
だからか、このお話も『フォレスト・ガンプ』のオープニングの羽毛の舞いさながらに、枯葉の舞いで始まる。
『ポーラー・エクスプレス』のチケットの舞いといい、ゼメキスさんは好きだんだね、この手が。というか、これはゼメキス映画を観てこの世界に入ったであろう若いキーナン監督の先輩へのリスペクトの表れなんだろうな(^~^。

お話の題材は、児童小説の定番である
“近所にある奇怪な家とその住人”
これほど、子ども達の好奇心と想像力をかき立てるアイテムは滅多にない。
『アラバマ物語』(1962)や『ホームアローン』(1990)の主人公たちがドキドキしながら見張っていたのも、そんな家と気味の悪い住人だったし。
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そんな家が自分ちの真ん前にあるんだから、主人公のDJがドキドキ、ワクワクする気持ちもわかります。しかも、その家の住人ネバークラッカーは、極めつきの偏屈ジイサンで、自分の敷地内には猫一匹、ボール一個さえ入れさせないし、入ってこようものならスゴい剣幕で追い出し、物は没収してしまう。
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この歯抜けジジイの声をあてているのは、
歯並びの悪さでは負けていないスティーヴ・ブシェミ。
(日本語版は、泉谷しげる)

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でもって、こちら(→)は、
懐かしのブシェミ似犬。
本題とは関係ないですけど(^^;

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こちら(←)は、偏屈ジイサンの超肥満体の亡き妻の声をあてているキャスリーン・ターナー。
キャラクターに負けない貫禄だぁ(^^;
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主人公のDJとその親友チャウダーは12歳の男の子。
ハロウィンの日を前にして、ちょっと複雑な表情の2人。
もうキャンディ集めをする歳じゃないけど、キャンディーも欲しいし・・・と心が揺れているのです。
12歳といえば、第二次性徴(いわゆる思春期)の真っ最中。身長もぐんぐん伸び始めるし、男の子は声変わりをしたり、女の子は胸がふくらみかじめたりする時期。
成長が速すぎて、心と体がアンバランスになるお年頃。
アンバランスになるということは、とんでもないドラマ、面白いドラマが生まれやすいということでもある。
そのせいか、この年頃を扱った作品には傑作・秀作が多い。
『スタンド・バイ・ミー』しかり、『魔女の宅急便』しかりだ。
あ、それに、岩井俊二監督の『打ち上げ花火、横から見るか、下から見るか』もね。
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この2人に、かなりおませな女の子ジェニーが加わって、奇怪な屋敷の秘密を探り、ついにはモンスターと化した屋敷と対決するというスペクタキュラ~な冒険が始まるんだけど、CGアニメ特有の滑らかでダイナミックな動きがうまく活用されていて、大人が観ても楽しい作品に仕上がっていましたよ。


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by kiyotayoki | 2008-05-05 17:07 | 映画(ま行)