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映画の心理プロファイル

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『サイコ』(1960 米)

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原題『PSYCHO』(109分)
監督・製作:アルフレッド・ヒッチコック
原作:ロバート・ブロック
脚本:ジョセフ・ステファノ
音楽:バーナード・ハーマン
タイトル・デザイン:ソウル・バス
出演:アンソニー・パーキンス
    ジャネット・リー
    ヴェラ・マイルズ
    マーティン・バルサム

「自分のキャリアを決定する作品になるだろう」
これは、この作品に出た時、主演のA・パーキンスが友人に語ったと
される言葉。
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実際その通りで、これ以後、パーキンスといえば
『サイコ』、『サイコ』といえばパーキンスというイメ
ージがすっかり定着してしまいました。
腹をくくったのか、パーキンスはその後、『サイコ2』
(1983)『サイコ3』(1986:監督・主演)そして一応
の完結編となる『サイコ4』(1990)を撮り上げると、
満足したかのように1992年エイズで亡くなってしま
いました。
「青春スター」だったパーキンスがこの映画に出たのは27歳の時(享年
60歳)。オーバーに言えば人生の半分を『サイコ』に捧げてしまったの
ですから、怪優の称号(?)を与えるにふさわしい人といえそう。

お話は、前半と後半でガラリと様相を変えてしまいます。
前半の主人公は、ジャネット・リー扮するマリオンという女。
彼女は会社の金4万ドルを横領して車で逃走します。
運転に疲れたマリオンは、幹線道路を外れて、さびれたモーテルに身を
隠すことにします。
その宿「ベイツモーテル」の主人こそが後半の、そして本当の主人公で
あるノーマン・ベイツ(A・パーキンス)なんですね。
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ノーマンは純朴そうな恥ずかしがり屋の青年で、
丘の上に建つ母家に頑迷固陋な母と2人で住ん
でいるようです。
自分を見る目は好奇心いっぱいだけど、実害は
なさそうだわ。女としての魅力に自信を持つマリ
オンは安心してシャワーを浴びることに。
けれど、その女としての魅力が彼女に死をもたらす結果になろうとは・・・。
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映画史上あまりにも有名なシャワー室での惨劇が
繰り広げられるのはその直後のことです。

『サイコ(PSYCHO)』は『サイコパス(PSYCOPA
TH)』の略で、「精神病質者」という意味。
ただ、今は専門用語としては使われなくなっており、
「反社会性人格障害」という用語が一般的になっています。
用語の解説は置いといて、こんな専門用語がタイトルになるということ、
そして心の病が起因する犯罪がテーマになるということは、それだけ当時
のアメリカ社会が病んでいたという証拠なのでしょうね。
光には影がつきものであるように、爆発的な繁栄を続けていアメリカは
一方で人の心に暗い闇をはびこらせていたのですね。
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by kiyotayoki | 2005-03-31 11:10 | 映画(さ行)

運気上昇????

1週間近く前のこと。
粗忽者の私は自分の不注意から財布をなくしてしまったんですが、
昨日、状況に劇的な変化があったんです!
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な、なんと、郵便で送られてきたのです!
なぜか現金以外の財布の中味だけ!

現金以外は、カード類から名刺、保険証、
免許証、各種会員券、切手、領収書など、
入ってた物ぜーんぶ!!!
郵便配達のおじさんから受け取った時、
「ひょっとしてこれは!」
と直感したものの、開けてみた時の嬉しさったらありませんでした。
世の中には奇特な方がいらっしゃるものですね。
ホントにありがとうございます!!
(あと1日早く届いていれば、免許センターに行かずにすんだん
ですが、そんなのは戻ったから言えることですよね)
封書には、お手紙類は入っておらず、
でも、住所・氏名(女性の方。文字からするとたぶん中高年の方)は
書かれていたので、
どこで拾ってくださったのか。
現金はないにしても、なぜ財布は送っていただけなかったのか(財布の
中味が完璧にそろっていて汚れてもいないから、それだけで落ちていた
とは思えないので)。
・・・など聞いてみたいことはいろいろあれど、変に詮索して気分を害さ
れては申し訳ないので、礼状と心ばかりのお礼の品だけお送りしようと
思っています。
(今、送るために住所を確認したら番地が書いてなかった。困りました)

なにはともあれ、落ち込んでいた運気が上昇し始めているのは確か。
励ましてくださった皆さんにも、この場をお借りしてお礼を申し上げたい
と思います。ホントにありがとうございました。
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by kiyotayoki | 2005-03-30 11:35 | 閑話休題

『切腹』(1962 日)

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監督:小林正樹
原作:滝口康彦
脚本:橋本 忍
音楽:武満 徹
出演:仲代達矢
    岩下志摩
    石浜 朗
   稲葉義男
   三國連太郎
   丹波哲郎

この映画に英語題をつけるとしたら、
これこそ『ラストサムライ(THE LAST SAMURAI)』がぴったりだな
と思えるような内容と佇まいを備えた作品です。
というのも、形骸化していく武士社会にひとり背を向けたサムライの
お話だからです。
この映画が公開された昭和30年代の半ば過ぎは、時代劇に新風が
吹き込んだ時代だったようです。
それまでの時代劇はというと、『旗本退屈男』のような型どおりの殺陣と
勧善懲悪が売りの“チャンバラ映画”が主流でしたが、このころからリア
リズムを追究した社会派ドラマのような時代劇が盛んに作られるように
なったのです。これもその1本。しかも傑作。

この作品で怪演を見せてくれるのは、津雲半四郎という初老の浪人者
に扮する仲代達矢と、大名家の家老役の三國連太郎の2人。2人とも
日本人には珍しく『目ぢから』のある俳優さんです。
これを書くために年齢を調べてビックリしたんですが、
撮影当時、仲代達矢はまだ俳優座の劇団員で、年齢は29才(三國は
39才)!てっきり40代だろうと思って見てしまいました。若いにも関わ
らず齢を重ねた役を見事に演じきっていたんですね。

寛永年間。三代将軍家光の治世下、江戸幕府の基礎が盤石になり、
武士がサラリーマン化した時代。武士が武士らしく生きられなくなった
時代のこと。
一見、太平の世のように思えるこの時代に、幕府は藩の取りつぶしを
盛んに行っていました。だから巷には職をなくし困窮にあえぐ侍=浪人
たちが溢れかえってもいたのです。
これは、そんな時代ならではのお話。
あるささやかなジャパニーズドリームの噂が巷に広がったのです。
世をはかなんだある浪人が大名屋敷へ出向き、せめて武士らしく切腹
して果てたいので玄関先を貸してくれと申し出た。するとその大名、
「近ごろ珍しい気骨のある武士である」と褒めてその浪人を召し抱え
扶持を与えたというのです。
この噂が広がったため、我も我もと食い詰め浪人が大名屋敷にやっ
てきては、切腹すると称して体面を重んずる大名家から幾ばくかの
金銭をもらって帰るというたかり事件が横行。
それを苦々しく思っていた彦根藩井伊家の家老・斎藤勘解由(三國連
太郎)は、またぞろやってきた若い浪人に、その言い分通りに庭先を貸
し、切腹の許可を与えます。
慌てたのは浪人です。一両日待ってくれと哀願しますが、勘解由は
有無を言わさず切腹を強要。しかも武士の魂である己が刀で切腹す
るがよろしいと、それが竹光であると知りながら無理矢理切腹させて
しまいます(このシーンは思わず目を背けたくなるほどリアル!)。
「これで浪人どもも懲りるであろう」

しかし、懲りない男がいた!初老といっていい年齢の浪人がまたもや
庭先を借りて切腹したいとやってきたのです。
それが津雲半四郎(仲代達矢)。なりは食い詰め浪人風ですが、身の
こなしには一分の隙もなく、これから切腹をするというのに泰然自若と
しています。
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この男はいったい何者か?!
目的は本当に切腹するためだけなのか?
いよいよ仲代半四郎と三國勘解由の火花散るか
けひきが始まりますが、それは見てのお楽しみ。

心理学では嫉妬心を「エンヴィー」と「ジェラシー」の2つのタイプに分
けています。
「エンヴィー」は妬みや嫉妬から生まれる心理。
「ジェラシー」は自分の大切なものが誰かに奪われないか、損なわれ
ないかと警戒することから生まれる心理。
この映画では、大身の三國勘解由が貧乏侍の仲代半四郎にどんどん
ジェラシーを感じていくところが見どころのひとつ。

琵琶の音をとても効果的に使った武満徹の音楽も特筆ものです。
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by kiyotayoki | 2005-03-28 23:35 | 映画(さ行)

『モンスターズ・インク』(2001 米)

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原題:『MONSTERS.INC.』(92分)
監督:ピート・ドクター
脚本:アンドリュー・スタントン
音楽:ランディ・ニューマン
声:ジョン・グッドマン
   ビリー・クリスタル
   ジェームズ・コバーン
   スティーヴ・ブシェミ
   メアリー・キブス 

この映画は以前取り上げたことがありますが、今回は“怪優”という視点
からのご紹介。
最近まで気づかなかったんです。この映画に怪優スティーヴ・ブシェミが
出演してしていたなんて!もちろんアニメですから声での出演ではあり
ますが。
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声を務めているのは、主人公のサリー(J・グッド
マン)とマイク(B・クリスタル)コンビをライバル視
しているトカゲもどきの怪物、ランドール。
触ったらヌルッとしそうな肌。ねめつけられたら震
えがきそうな冷たい視線。そして鋭い牙と胴体に
8本もある吸盤付きの足。どれをとってもブキミ。
そんなブキミキャラをブキミじゃなくてブシェミがあ
のけだるそうな声で余計にブキミに仕立てていま
す。
よく見たら、ブシェミの顔もトカゲっぽいし、とってもお似合いの役な
のかも。
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彼らの勤め先『モンスター株式会社』は、人間の子ども達
の悲鳴を集めてエネルギーに変え、モンスターシティに
供給している電力会社だということはもうご存じですよね。
サリーもランドールも、子ども達を怖がらせて悲鳴を上げさ
せる“怖がらせ屋”なんですが、サリーはいつも業績トップ。
ランドールはこっそり残業までして追い抜こうとしてるのに、いつも2番手。
こういう状況は、自己愛が強く、自分は特別な存在だから特別な待遇を
受けて当然と思っているランドールのような傲慢タイプには耐えられない
ことです。
だから嫉妬心のかたまりになっていて、相手がちょっとでもスキを見せれ
ばそれを突いておとしいれようと狙っています。
ディズニー作品の悪役はどこか憎めないところがあるものですが、こいつ
に限っては可愛げのカケラもない、完璧な悪者キャラです。
しかも、カメレオンのように姿を周囲にとけ込ませることができるので、
姿を消して敵を攻撃することもできるズルい奴。

こんなヤな奴の声の出演依頼をブシェミは喜んで受けたようです。
というもの、ブシェミって売れっ子になった今でもエージェントを雇わず、
自ら出演依頼の電話を受けてることでも有名な人らしいから。
イヤなら、こんな仕事受けませんものね。
『レザボアドッグス』のミスター・ピンク役も
『ゴーストワールド』の情けないマザコン男の役も
自分のチョイスだったんですね。
さすが、怪優!



     
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by kiyotayoki | 2005-03-25 20:40 | 映画(ま行)

怪優の呪い!?

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スディーヴ・マーチン主演のコメディ映画に『大災難P.T.A』
(1987)という、次から次に災難にあってしまう男の映画が
ありましたが、
このところ、いろんな俳優さんを“怪優”扱いして
もてあそんだ報いでありましょうか、
ここ3日間、続けざまに災難に見舞われて、もう青息吐息
状態です。

悪夢の始まりは、故郷の熊本からの帰り。
悪天候で予約した航空便が待たされたあげくに欠航となり、
長蛇の列に並んでキャンセル待ちをすることになっちゃった。
おかげで自宅到着が夕方から深夜近くになり、留守番させられていた
猫が怒ること、怒ること(知り合いにはその日の午前中までしか世話を
頼んでいなかったので・・・^^;)。

翌日、今度はカラッポの冷蔵庫を満たすため、車で買い出しに出かけて
なんと財布を紛失。どうも車から出た時にポロッと落としたみたい。レジ
でそれに気づいたので、全部元に戻してもらうはめに。
しかし、財布の紛失は痛すぎます。
入ってるの、お金だけじゃありませんものね。

でもって今日。近所の交番に遅ればせながら紛失届を出しに行った帰り、
気分転換しようと思ってスポーツジムへ自転車で向かってたら、おばさん
乗車の自転車に側面衝突。小さな交差点の信号が青だったんでスピード
を出したまま進入したのが間違いのもとだったんですけどね。
激痛の走る左手を見たら、わわわッ、中指が変形してるぅ~!
それ見て、文句を言ってたおばさん、慌てて「私は失礼しますね」って
どこかへ消えちゃった(あのおばさん、平気そうだったけど大丈夫かしらん)。

見物してた人の「早く病院へ行ったほうがいい」って勧めで、とりあえず
タクシーに乗ったのはいいけど、ふと思い出したことが・・・。
ああっ、財布ないんだった!
ポッケの中には600円とちょっと(初乗り660円)。で、せめてメーターが
上がる前に降りようと「あ、ここでいいです!」。
でもって、運転手さんに曲がった中指を見せつけて、なんとか持ち金で
許してもらって病院の受付に向かってへろへろダッシュ。
ところが、急患対応の医者が手術中でダメだってんで、他の病院を紹介
してもらって再びへろへろ猛ダッシュ(もうタクシーに乗る金もないもので)。
で・・・、待つことのほうが長かった3時間の治療の結果が下の写真です。
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財布がないってことは、保険証もないってことで、治療費は
な、なんと2万7千円。
友達の助けでなんとか支払えたけど(持つべきはやっぱり友ですね)、
財布に入ってた同額程度の金と合わせると、5人の諭吉さんが「じゃあねー」
ってボクの元からあっさり去って行かれました。
痛い、指も痛いけど、痛すぎる~(;_;)。

ここまでこんなグチにおつき合いくださったあなたには、こんな悪夢は訪れな
いことを切に願いますm(_ _)m。
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                 祈、疫病神、退散!!!!!
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by kiyotayoki | 2005-03-24 18:45 | 閑話休題

『ナショナル・トレジャー』(2004 米)

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原題:『NATIONAL TREASURE』(131分)
監督:ジョン・タートルトーブ
製作:ジェリー・ブラッカイマー
    ジョン・タートルトーブ
脚本:コーマック・ウィバーリー他
出演:ニコラス・ケイジ
    ジョン・ヴォイト
    ハーヴェイ・カイテル
    ダイアン・クルーガー
    ショーン・ビーン
     ジャスティン・バーサ
    クリストファー・プラマー

法事で帰郷したら近所にシネコンができていたので、妹と行くことに。
そしたら親父まで行くと言い出し珍しく親子3人での映画鑑賞と相成りまし
た。見たのは、妹イチ推しのこの作品。

『インディ・ジョーンズ』みたいな映画なのかなーぐらいの前知識しかなか
ったんですが、実際見てみたら、もちろんアクションはふんだんに用意さ
れているものの、重点は“謎解き”に置かれた作品なんですね(といっても、
主人公が手際よく解いていってくれるので悩まなくてすみますが)。
そのせいか、大作というふれ込みだった割にはやや小さくまとまってしま
ったかな~というのが見終わった感想でした。

ニコラス・ケイジ扮する主人公は考古学者で冒険家のベンジャミン・フラン
クリン・ゲイツ。ゲイツ家は何世代にも渡ってある伝説の秘宝を追い求め
てきた家系。
その秘宝とは、太古の昔より名だたる権力者の下にあった伝説の宝。そ
れらの宝は中世のテンプル騎士団からその末裔といわれる秘密結社フ
リーメーソンへと伝わったといいます。ところが、1779年の米独立戦争
時に忽然とこの世から消えてしまった・・・。
そんな秘宝の在処の手がかりが北極にあることをつきとめた主人公が雪原
へ向かうところからお話はスタートします。

この映画を“怪優”という視点から眺めてみると、脇でそのタイプの俳優さん
たちがしっかりと映画を支えてくれています。
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たとえばN・ケイジのお父さん役をやってるジョン・ヴォイト。
今はアンジェリーナ・ジョリーのお父さんといったほうが分
かりやすいかもしれませんが、『真夜中のカーボーイ』
アカデミー賞にノミネート。そして『帰郷』では主演男優賞
ををゲットした名優です。しかも、『Uターン』や『アナコンダ』
では怪優ぶりも披露してくれました。
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また、FBIの捜査官には芸達者なハーヴェイ・カイテル。
タランティーノ作品の彼の怪演は忘れられませんし、
『グレイスランド』ではエルヴィスになりきって歌まで披露
してくれました。
ただ、今回の2人はややおとなしめでしたけれど。
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若手(?)ではショーン・ビーン。敵役です。
『パトリオット・ゲーム』でジャック・ライアンに復讐の炎を
燃やすテロリスト役の彼はとても印象的でした。でも今回
の役はこちらもややおとなしめ。
やっぱ、敵役はもっと憎々しくて凶悪じゃなくっちゃなあ・・・。

人は利他的な行動をしている相手は応援したくなりますし、利己的な行動
をしている人には反発を覚えます。ということは、こういう勧善懲悪のお話
の敵役は利己的であればあるほど、他人に対して無慈悲であればあるほ
どそれにふさわしいということ。そういう意味で、ジョーン・ビーン扮するイ
アンはやさしい所がある分、敵役としてはちょっと物足りないんですね。
ディズニー作品だから仕様がないのかな?



 
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by kiyotayoki | 2005-03-23 18:40 | 映画(な行)

『キートンの大列車追跡』(1926 米)

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原題:『THE GENERAL』(106分)
監督:バスター・キートン
    クライド・ブラックマン
原作:バスター・キートン
脚本:アル・ボースバーグ
    チャールズ・スミス
出演:バスター・キートン
    マリアン・マック
    グレン・キャベンダー

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                  怪優!!!!!!!!!!!!!!!!!!!  

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GREAT
STONE
FACE
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  !!!!!!!
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by kiyotayoki | 2005-03-20 05:05 | 映画(か行)

『博士の異常な愛情』(1964 英・米)

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原題:『Dr.STRANGELOVE』(93分)
監督:スタンリー・キューブリック
原作:ピーター・ジョージ
脚本:スタンリー・キューブリック他
音楽:ローリー・ジョンソン
出演:ピーター・セラーズ
    ジョージ・C・スコット
    スターリング・ヘイドン
    スリム・ピケンズ
    ジェームズ・アール・ジョーンズ

「または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」

という長~いサブタイトルがつくこの映画で強烈な個性を発揮してその怪優
ぶりを見せつけてくれたのがピーター・セラーズ(1980年54才で死去)です。
つい最近、彼の映画人生を綴った『ライフ・イズ・コメディ!ピーター・セラーズ
の愛し方』という映画が封切られたのは記憶に新しいところ(セラーズ役は
『シャイン』のジェフリー・ラッシュ)。

デビュー当時のタモリの得意ネタに「四カ国麻雀」というのがありました。
卓を囲む四カ国人をタモリが1人でインチキ四カ国語を駆使して演じ分けるん
ですが、ピーター・セラーズもこの1人ン役を得意芸にしていた人。
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この映画でも生真面目な英国人大佐
マンドレーク、平和主義の米国大統領、
そして狂気の科学者ストレンジラブの
3役を実に楽しそうに演じています。
中でも、この映画のタイトルにもなって
いるマッドサイエンティスト、Dr.ストレンジラブのキャラは秀逸!
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今は帰化して米国人になっているけれど、元はナチスドイ
ツの下で原爆製造に従事していた科学者という設定。
右腕と下半身がマヒしているため車椅子に乗っています。
普段(感情を制御できている時)は、慇懃丁寧かつ理路整
然と会話をする男。感情を制御しようとするあまりに、ぎこ
ちない笑顔がいつも顔に貼り付いています。
ところが、激昂して感情を制御できなくなると、なんとマヒしているはずの右手
までが制御不能になって勝手に“ハイル・ヒットラー”のポーズをとってしまった
りしちゃう(^^;)。
おまけに大統領のことを思わず「総統」と口走っちゃったり。
フロイトが指摘していますが、言い間違いにはその人のホンネが現れるもの。
どうもこのストレンジラブ博士、いまだにヒトラーへの忠誠心を残しているよう
なんですね。

そんなブラック・ユーモアが随所に散りばめられているものの、お話自体は
核戦争の恐怖を扱ってますから超シリアス。
某米空軍基地の将軍(S・ヘイドン)が、なんと独断でソ連の核基地の爆撃指
令を発してしまったのです。
大統領はソ連の首相と連絡をとって事態の収拾を図りますが、迎撃ミサイル
によって無線を破壊された1機がソ連の防空網を突破してついに目標に到達、
水爆を・・・・(これは書かざるを得ませんね、だいたい映画のポスターからして
水爆が落下していく写真なんですから)とうとう投下しちゃう。
その水爆には、カウボーイハットの機長(スリム・ピケンズ)がロデオよろしく
またがっています。投下装置が壊れたんで修理してるうちに一緒に落下して
しまったんですね。この映画のハイライトシーンです。
実は、この機長の役も最初はピーター・セラーズがやることになってたんです
ってね。1人4役のはずだった。ところがセラーズ、断っちゃった。
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おかげで農家のおっさんみたいな顔のスリム・ピケンズの
名が映画史に残ることになっちゃった。
完成したフィルムを見て、セラーズが悔しがったのは言う
までもありません。
エンディングは、世界のあちこちで水爆のきのこ雲がモコ
モコとわき上がる中、ヴェラ・リンが歌う『We’ll meet again:また会いま
しょう』がやさしく流れます。
最後までブラックに徹したキューブリックの傑作のひとつです。

そうそう、昔の映画を見直す楽しみのひとつに、「俳優の若かりし頃の姿を
見つける」というのがありますが、この映画のソレはジェームズ・アール・ジ
ョーンズでした。あのダースベイダーの声や『フィールド・オブ・ドリームス』
の名演が思い出されますが、彼にとってこの映画は記念すべきデビュー作
だったんですね!
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by kiyotayoki | 2005-03-18 17:22 | 映画(は行)

『スクール・オブ・ロック』(2003 米)

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原題:『THE SCHOOL OF ROCK』(110分)
監督:リチャード・リンクレイター
脚本:マイク・ホワイト
音楽:マイク・ウェドレン
音楽コンサルタント:ジム・オルーク
出演:ジャック・ブラック
    ショーン・キューザック
    マイク・ホワイト
    サラ・シルヴァーマン他

食わず嫌いを反省した作品です。
ジャック・ブラックは、かなり怪優度の(テンションも)高い役者さん。
『ハイ・フィデリティ』みたいな脇の役だとそれがいい薬味になるんだけど、
主役で出ずっぱりだとトゥー・マッチだなあ・・・と、敬遠しておりました。
でも、見てみるもんですね。これは彼の個性が作品とバッチリ融合していて、
かなりイイ線いってました。

融合しているのは当然かも。脚本担当のマイク・ホワイト(ルームシェアしてい
る友人ネッド役で出演もしてます)は3年間ジャック家の隣人だったらしく、彼
のことを知り尽くしている人。それもあってか、ジャックはまさに水を得た魚のよ
うに主人公デューイを演じています。
お話は、バンドをクビになった男が、ひょんなことから名門私立小学校の臨時
職員になり、管理教育につかりきった生徒たちにロックの精神をたたき込みつ
つ、自分の夢だったバンドバトルのステージに教え子たちと一緒に立つまでを
痛快に綴ったロックンロール・コメディ。

それにしても、自堕落で自己チュウで自分の関心のあることにだけは妙に
テンションの高いデューイが、なぜ生徒たちの心を掴むことに成功したのでし
ょうね。試しにそれをリーダーシップ特性でチェックしてみましょう。
リーダーに求められる資質は以下の8つだとされています。
①「知能が優れている」・・・他はダメでも、ことロックに関しては素晴らしい知
                 能を有してます。黒板に書いたロック相関図は素
                 晴らしかったし。
②「自信をもっている」・・・ロックに関しては自信のカタマリです。
③「支配性が強い」・・・これが強過ぎるばっかりにバンド、クビになりました。
④「社交性に富み優れた対人的技能をもっている」・・・堅物校長(S・キュー
              ザック)をうまく丸め込んだ手腕はお見事でした。
⑤「活動性が高く、エネルギッシュ」・・・これはもうバッチリ!
⑥「多くの社会活動に参加している」・・・ロック活動には熱心過ぎるほど。
⑦「学業成績がよい」・・・これはバツ。きっと教師に反発してただろうから。
⑧「責任感が強い」・・・案外強いことが判明。
というわけで、デューイは8つのうち7つの資質をもっているんですから、
素晴らしいリーダーシップの持ち主といえそう。

教師と生徒の心の交流を描く映画って、ややもするとクサくなったり、ご都合
主義的な展開になってしまいがちですが、ジャック・ブラック扮するデューイは
確実に生徒たちの心を掴んでグイグイ引っぱっていった。だから見てるこっち
も納得して笑い、感動できたんでしょうね。
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ぜんぜん関係ないことでナンなんですけど、
ジャック・ブラックって、姓名を逆にすると
ブラック・ジャックになるんですね(^o^)。


      
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by kiyotayoki | 2005-03-16 13:14 | 映画(さ行)

『誘拐犯』(2000 米)

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原題:『THE WAY OF THE GUN』(119分)
監督・脚本:クリストファー・マッカリー
音楽:ジョー・クレイマー
出演:ライアン・フィリップ
    ベニチオ・デル・トロ
    ジェームズ・カーン
    ジュリエット・ルイス

目の下のクマとたるみが気になる今日この頃、とても親近感のわく怪優さん
が、本作の主人公のひとりロングボーを演じるベネチオ・デル・トロです。
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プエルトリコ出身。役のためなら、太りも痩せもするし、ホ
ームレスも真っ青の小汚い姿にもなる芸熱心な人です。
そんな彼にしては、この役はかなりシャープだし、ある意
味格好良くもあります。
というのも、根無し草でその日暮らしのだらしない生活を
してるのに、いざ銃撃戦となったら「おいおい、どこでそん
なテクニック身につけたのさ」ってツッコミを入れたくなるよな凄腕スナイパー
に変身するから。

しがない2人のアウトロー、ロングボーとパーカー(R・フィリップ)は、ふとした
ことから大富豪チダックの子を宿した女の存在を知り、身代金目的に誘拐を
図ります。しかし、その女ロビン(J・ルイス)には屈強なボディーガードがつい
ており、思わぬカーチェイスが展開されます。
実は、大富豪チダックは裏社会の顔役でもあり、2人はかなりヤバい人物に
手を出しちゃったんですね。
その結果、誘拐には成功したものの、チダック直属の老練な掃除屋ジョー
(J・カーン)に追われるはめに。しかもボディーガードたちが失点を挽回しよう
と追ってきたので、危険はなおのこと倍化。
しかも身重のロビンには秘密が。実は、彼女のお腹に宿ったのはチダックと
の間にできた子ではなく、本当の父親はチダックの息子(産婦人科の医者)
だったのです。『ナチュラル・ボーン・キラーズ』でキレた演技を披露したジュリエット・ルイスが今度は大きなお腹を抱えて奮闘します。

銃は人を攻撃的にする」ことを心理実験で証明したバーコヴィッツという心
理学者がいますが、物語の最後には、撃って撃って撃ちまくる、壮絶な銃撃
戦が用意されています。
監督・脚本があの『ユージュアル・サスペクツ』(1995)の緻密な脚本を書い
たクリストファー・マッカリーなので、そのつもりで見ると肩すかしを食らうかも。
でも、現代版西部劇だと思って見ると、最後の銃撃戦も存分に楽しめると思
いますよ(^_^)v。
  
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by kiyotayoki | 2005-03-15 12:36 | 映画(や行)