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映画の心理プロファイル

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自由が丘ランチ

8月の一番暑かった頃、
昼間やっていたクレージーキャッツ主演の古い映画に、
背景として東横線の渋谷駅ホームが出てきた。

全体の雰囲気は今とあまり変わらないのだけれど、
広告や看板等がないせいか、とにかく殺風景。

一番の違いは停車していた車両。
そのレトロなこと!
丸っこくて、緑のペンキが厚塗りされた感じのボディがなんとも可愛い。
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画像を探したら、あったあった、これこれ♪
なんだか、オモチャの電車みたいでしょ。

なんでも昭和45年まではこの車両が東京・横浜間を行ったり来たりしていたらしい。

自分の知らない過去の東京に出会えるというのも、こういう古い映画を観る楽しみのひとつかも♪

だいぶ前の記憶だけど、三軒茶屋始発の世田谷線がこんな感じの車両だったような・・・。

なぁんてことを思い出しながら、水曜日、その東横線で自由が丘へ行って来た。
目的は、小・中学校時代(熊本)の同級生とのランチ。
2年ぐらい前まで同窓会のたぐいには出たことがなかったので知らなかったけど、今でも2、30人は東京近辺に住んでいるらしい。この日会ったのは、そのうちの2人。

ランチを自由が丘にしたのは、ayaちゃんの地元だから。
いい年して“ちゃん”付けで呼べるのは、幼なじみの特権です(^^;。

ayaちゃんは3人の子持ち。もう一人のyokoちゃんは2人の子持ち。
聞いてみると、他の同級生の家にもだいたい2、3人は子供がいる。
素晴らしいでしょ。同窓会の中だけみれば、少子化なんか問題にならない♪

だけど、子供がいると、心が満たされる分、悩みや苦労も多いようで・・・。
悩みのひとつは、やっぱり子供の恋愛問題。
世代的に、子供がみんな最終学歴を終えだす頃だから、結婚も視野に入ってくる。
恋愛はご勝手にって感じでも、結婚となると相手の家族とも関わりができるから親としても静観しているわけにもいかない。
そういう話はこっちとしては新鮮なので、へぇ、ほう、なるほどねぇって、昼間っからビールやワインを飲みつつ興味深く聞かせてもらいました。

そうそう、この日のランチはayaちゃんセレクトでエスニック三昧。
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1軒目は、バンコクキッチン
白を基調にした清潔感のあるタイ料理のお店。
水曜日はレディースデーってことで食事代が20%OFF。
こういう特典もあるから自由が丘って女性に人気があるのかな。
ビリリと辛い料理が多いから、ビールが進んじゃう♪

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2軒目は、ちょいと自由が丘の裏通りを散策した後で、モンスーンカフェへ。
ここは店内の一部が階段状になっていて、そこにある個室に入ると、かなり長居できそう。
そこで、タイ風春巻きとかアサリを辛く似た料理とかを肴にアルコールをとり、また歓談。


昼前から3時半過ぎまで、
スペイン人並みの、ゆったり、たっぷりのランチタイムでございました。
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by kiyotayoki | 2007-08-31 18:46 | 閑話休題

『バタフライ・エフェクト』(2004 米)

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原題:『THE BUTTERFLY EFFECT』(114分)
監督・脚本:エリック・ブレス
        J・マッキー・グルーバー
音楽:マイケル・サビー
出演:アシュトン・カッチャー
    エイミー・スマート
    ウィリアム・リー・スコット
    エリック・ストルツ

change one thing,
     change everything


このコピーが映画のすべてを表していますね。

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タイトルの“バタフライ・エフェクト”とは、カオス理論を“一匹の小さな蝶の羽ばたきが、結果として地球の裏側で台風を起こすこともある”という喩えで表した有名な言葉。

過去の出来事をちょっぴり変えたおかげで、未来がまるっきり変わってしまう・・・。
それをコメディタッチで愉快にスリリングに描いたのが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズでしたよね。

この映画も同じ趣向なんだけど、こっちはかなりシリアスな上に過去への戻り方が一風変わってる。デロリアンみたいなタイムマシーンは使わない。
じゃ、何を使って過去へ戻るのか・・・。
実は、日記
ここがユニークというか、このお話の最大の売りになるのかも。

少年時代のエヴァンは、時々記憶を喪失することを除けばごくふつうの子供に見えた。
母親に相談を受けた精神科医は、そんな彼に治療のために毎日日記をつけることをすすめる。
その日記が過去へ戻るきっかけ、というかタイムスリップする扉の役目を果たすことになるんですね。
成長したエヴァンは、日記に書かれた過去の記述に神経を集中すれば、その過去に戻れることに気づくのです。
その能力を使えば、過去に起きたことを起きなかったことにできる(あるいは、その逆も)。
実はこの過去干渉能力、父親からの遺伝のようなんだな(父親はその能力ゆえに身を破滅させている)。

エヴァンはその能力を何に使ったか。
それは愛する女性ケイリーの辛い現状を変えるため。
けれど、愛する者を助けるためにした些細な行いが、 すべての人々の人生に予想もしなかった大きな変化となって襲いかかることになる。
それを修正するためにまた過去に干渉すると、また予想もしなかった大きな変化となって主人公を苦しめる。その負の連鎖をいかにして止め、愛する人を幸せにできるか・・・。そのためにエヴァンは七転八倒することになるんですね。
次々に変化していく過去と現在。それがうまく映像化されているので、どんどん物語に引き込まれていくって感じ。
ただ結末は、見る人によって賛否両論あるかもしれないな(どんな結末にするかは、制作サイドでももめたらしく、別パターンのラストもあるらしいですね)。

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エンディングに流れるオアシスのStop crying your heart outは、この終わり方にぴったりな曲ではあるなと思うけれど(^~^。
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by kiyotayoki | 2007-08-30 10:29 | 映画(は行)

ちょっとドキドキ

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ちょっとドキドキ体験をしたのは昨夜の11時過ぎ。
五反田で会食をした帰りの山手線内。

そういう時間帯に山手線に乗ることなど滅多になくなってしまったので、ああこの時間はこんなに酔客でいっぱいだったんだっけね・・・なんて懐かしんでいたら、左肩に生暖かい感触が。
横隣りの客が居眠りして寄りかかってきたんですね。

膝元を見ると若そうな女性だ。

寄りかかってきたのは、むさ苦しいおっさんじゃないし、時間も遅いし、お酒も入ってるかもしれないし、眠いのはわかるし、まあ、肩を貸すぐらいなんてことない・・・

そう思ってたら、その女の子、時々体勢を立て直すんだけど、睡魔に負けるたびにどんどん寄りかかり度が増してくる。
頭が肩からずりおちてこっちの膝に落っこちてきそうな勢いだ。
このままだと膝枕することになっちゃうかも?(^^;
やばいなぁ(嬉しさ半分^^;)と思ってたら、今度はまわりの視線が気になりはじめた。
向かいの酔客たちがチラチラこっちを見てるの。
〈迷惑だよね〉って同情顔の人もいれば、〈若い女性に寄りかかられた気分はどうだい?〉みたいな好奇の笑みを浮かべてる人もいる。
その視線を感じた途端、ドキドキしてきちゃった(^~^;。

まさに自意識過剰状態っス。

しかも、つれ合いに先立たれて以来、こんなに女性のぬくもりを身近に感じることなんて、恥ずかしながら久しぶりのことだったし(汗)。

だもので、新宿で降りるまでの時間の長いこと長いこと。
新宿に近づいてきたら近づいたで、立ち上がる時どうやって肩から女性の頭をはずそうかと思い悩んじゃったし。

でも、それは杞憂に終わったんですけどね。
というのも、女性が代々木を出たあたりで目を覚ましてくれて、解放されたので。
その女性はというと、ねむ気がとれてすっきりしたのか、何事もなかったようにシャキッと背筋を伸ばして座ってらっしゃる。
と、バッグからミントキャンデーらしきものを取り出して、お口にポイッ。

あらま、そんなもの持ってるんなら、最初からなめてなさいよっ(^ " ^;。
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by kiyotayoki | 2007-08-29 09:49 | 閑話休題

蟠桃の味


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いただきものの不思議な桃「蟠桃」。
冷蔵庫で冷やしてから、美味しくいただきました。

まだ熟しきっていなかったのか、切ってみると果肉が若い感じで硬く、甘みも普段食べている桃が10なら5か6ぐらいかな。その分微かな渋みがある・・・、ちょっと野性味を感じる味わいでしたよ。

だけど、不老長寿の桃なんだし、果肉がとろとろに熟しているのも変かもね。
若くてちょっと硬めの果実を食べて、気分はちょっぴり若返ることができたかも(^~^。


そのおかげで・・・かどうかは別にして、
昨日は炎天下、ちょいと遠出して横浜へ行ってまいりました。

目的は・・・
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by kiyotayoki | 2007-08-27 11:13 | 美味

夏バテ解消 第2弾

気温がやや下がって、秋らしさを感じ始めたと思ったら、
その気温の変化についていけなくなったのか、体がダル~くなっちゃって。
これが夏バテってやつ?

というわけで、先日の鰻のひつまぶしに続いて、
昨夜は焼き肉で夏バテを解消することにしました。

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行ったお店は、神楽坂では知る人ぞ知る焼肉店『理清蘭』。
月に一度の焼き肉の会でお世話になっているお店。

今回はいつものメンバーではなく、打ち合わせで神楽坂に来てくれたV・ユネリア君(彼のペンネームです)を誘っての出陣。
ユネリア君も過労でちょっと体調を崩しているようだったので、「お互い体力つけなくっちゃね」と、半ば強制的に(^~^;。


焼き肉&ニンニクパワーのおかげか、今日は昼間のお出かけも苦にならず。
快調な一日でありました。

そうそう・・・
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by kiyotayoki | 2007-08-25 17:11 | 閑話休題

『僕の大事なコレクション』(2005 米)

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原題:『EVERYTHING IS ILLUMINATED』(105分)
監督・脚本:リーヴ・シュライバー
原作:ジョナサン・サフラン・フォア
音楽:ポール・カンテロン
出演:イライジャ・ウッド
    ユージン・ハッツ
    ボリス・レスキン
    ラリッサ・ローレット

前回ご紹介した『ホテル・ルワンダ』が直球だとすれば、こちらは似たようなテーマを扱ってはいるけれど、超スローな変化球(魔球?)って感じの映画。

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これって、バイプレイヤーとしてよく顔を見る俳優リーヴ・シュライバーの初監督作品なんですってね。
初めての作品としては、かなり善戦というか、センスの良さを感じさせる絵づくりが印象的。

監督も原作者も(主役も)、ユダヤ人です。
ユダヤ人はジョークの天才だとよく言われます。
たとえばこんなジョークがある。

Q「ユダヤ人を百人フォルクスワーゲンに乗せるにはどうしたらいい?」
A「4人を座席に、96人は灰皿に

Q「ビザとユダヤ人の違いは何?」
A「ピザはオープンに入れても泣き叫ばない

一瞬ギョッとするようなジョークだけど、これらは悲惨な過去を人々が忘れ去ってしまわないように、ユダヤ人自身が広めているジョークなのだそうだ。
つらい過去に蓋をしてしまいがちな日本人とは対照的。
ある意味、相当したたかとも言える。

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この映画も中盤までは、ゆるゆる脱力系のユーモアがそこここに散りばめられてる。
イライジャ・ウッド扮する主人公ジョナサンからして変なキャラだし。
一九分けの髪型に分厚い凸レンズのメガネ姿も変だけど、家族にまつわるものなら何でもジップロックに入れてコレクションにしてしまう変な趣味の持ち主。
そんなジョナサンが、アメリカからはるばるウクライナへやってくる。
目的は、亡くなった祖父の命の恩人を探すため。

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探す手立ては、セピア色の古い写真一枚っきり。
その写真には、若き日の祖父と若い女性が写っている。
そして「アウグスチーネとトラキムブロドにて」という裏書きが・・・。

キエフの駅には、案内役として雇われたらしい地元のとっぽい兄ちゃんが楽団とお待ちかね。
このアレックスという兄ちゃん、見た目はチンピラ風なんだけど、案外人がいいというか、純朴というか。ジョナサンが陰の人なので、このアレックスの陽で随分と救われてる感じ。
演じているユージン・ハッツは18歳でウクライナからアメリカへ移民してきたそうで、この役にはピッタリの人。挿入歌やエンディングの曲を歌っているのもこの人らしい。

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このお話には、もうひと組、陰と陽のコンビが登場します。
アレックスの祖父(陰)と、飼い犬のボーダーコリー、サミー・デイヴィスjr.jr(陽)。この祖父もかなりの変人で、自分は目が不自由だと言い張りながら、オンボロ車(トラバント)を運転している。
この3人と1匹がトラキムブロドという村を探し求める旅に出る。そして、なぜ老人が盲目だと言い張っていたのか、その理由もだんだん観ている側に伝わってくる。

地図にはない村、トラキムブロドを求めて、3人と1匹の旅は続きます。
が、見渡す限りの大地に咲き誇るひまわり畑の中にポツンと建つ農家を訪ねた時、
唐突に、旅の終わりはやってきます。

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ネタバレになってしまうだろうけど、地図にない村に、主人公のお爺さん世代のユダヤ人が絡んでいたら、そりゃあその村で何があったか、想像するのは難しくないですよね。

一面のひまわり畑で思い出す映画といえば、
やはりヴィットリア・デ・シーカ監督の『ひまわり』(1970 伊)
デ・シーカのほうの映画では、ひまわりの咲く大地の下には無数のロシア兵とドイツ兵の死体が埋まってた。
そして、こちらの映画では・・・。

太陽の化身とも思える花ひまわりは、まさにの花。
その陽の花の下に隠された大地は。その陰の大地に隠された秘密を探り当てるには、やはりの主人公であるべきだったのかな・・・。
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by kiyotayoki | 2007-08-24 09:53 | 映画(は行)

ひつまぶし

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今年の猛暑は格別のようで、
普段はなかなか落ちない体重が2キロほど減っちゃった。

いくら運動しても落ちないのにな。
どういうこと?
これが夏バテってやつかしらん。

夏バテ解消にはやっぱり精のつく食べ物を。
というわけで(^^;)、残暑厳しい昼下がり、赤坂へ。

目的のお店は、匠屋松兵衛
「ここの櫃まぶしは美味しいらしい」と教えてくれた占星術師のKさんと待ち合わせて、食べてまいりました。

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お店紹介サイトには、名古屋名物「鰻の櫃まぶし」を東京に伝えた初の店とありました。

ランチタイムなので、櫃まぶし定食(食後にアイスコーヒーとシャーベット付き)が2300円と、赤坂という土地柄を考えると良心的なお値段。

小粋な演出もされていて、出てくる時は写真の奥に見える藍染めの巾着に二段のお櫃がくるまれてる(携帯カメラで撮ったやつがよく写ってなかったので、これはお店紹介サイトからの借り物写真です^^;)。

お店の人がひつまぶしのお召し上がり法と書かれた半紙をくれたので、一応それに従って、「一膳目はそのまま奈良漬けで」、「二膳目は青菜をいれ混ぜ合わせ、きゅうりの浅漬けで」、「〆膳はお茶を注いで、わさびと晩菊漬けで」いただきました。

香ばしくて、タレもそれほどしつこくない甘さで、美味しく完食♪

ただ、店内の冷房がきき過ぎていたせいか、店を出た時の熱気が余計すごく感じられて、慌てて店に引き返したいくらいでございましたよ(^~^;。
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by kiyotayoki | 2007-08-23 08:38 | 閑話休題

『ホテル・ルワンダ』(2004 英・伊・南ア)

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原題:『HOTEL RWANDA』(122分)
監督:テリー・ジョージ
脚本:テリー・ジョージ
    ケア・ピアソン
音楽:ルパート・グレグソン=ウィリアムズ
    アンドレア・グレア
出演:ドン・チードル
    ソフィー・オコネドー
    ニック・ノルティ
ホアキン・フェニックス
ジャン・レノ

気が重くて、なかなか観ようとしなかった映画。お盆休みを利用して、やっと重い腰をあげてみました。

恥ずかしながら、この映画を観るまでルワンダという国がアフリカのどこにあるのか知りませんでした。それに、ここで起きた悲惨な出来事も記憶の端っこにうっすらあるだけで、ほとんど関知してなかった。お恥ずかしいかぎりです。

アフリカ大陸には53もの国があるというのに、いくらか知ってるのは北の端と南の端あたりだけで、中央部となるとまったくの知識の空白地帯(^^;。
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この映画の舞台、ルワンダもその空白地帯にある国。
「どこにあるか指さしてごらん」って言われても、地球儀を前にして照れ笑いするしかない(^^;。

ああ、こんなところにあるんだ。
国名には「千の丘の国」という意味があるんだそうな。

そんな国で1994年に起きたのが、世にもおぞましきジェノサイド(民族殲滅)。そこで実際に起きた衝撃と感動のエピソードを、事件から10年後に映画化したのがこの『ホテル・ルワンダ』。
こういうドラマを作るには、やはり10年という癒しと検証の時間が必要だったのか・・・
この前後に、『ルワンダ 流血の4月』(2005)、『ルワンダの涙』(2005)と、同じ題材を扱った映画が3本も公開されてる。

フツ族によるツチ族大量虐殺が始まったのは、1994年4月6日。
その日から約100日の間に80万から100万の人が惨殺されたというんだから怖ろしい。

この国は、1962年に独立するまでは、欧州の小国ベルギーに統治されていたそうな。
映画の中でも語られることだけど、民族紛争の火種を作ったのはその宗主国だったようだ。
支配階級のベルギー人が統治しやすいように現地人を2つの部族に分けたというのだ。
その分け方がなんとも呆れる。
長身で鼻幅の広くない、つまり自分たちと似た外見を持つ人々をツチ族、それに当てはまらない連中をフツ族に分けたというのだ。しかも少数派のツチ族を多数派のフツ族より上位とした。
平等だった社会に階級制度を持ち込んだわけです。

独立後に国を統治したのは少数派のツチ族。
多数派のフツ族としてはそりゃあ面白くない。嫉妬と怨念が膨れ上がって、1977年フツ族が政権を奪取。その後、案の定フツ族によるツチ族の大弾圧が始まる。

それに反発したツチ族は1990年にルワンダ愛国戦線を組織、内戦がいよいよ本格化。
1993年、一旦、和平合意。が、翌1994年、フツ族の大統領の乗った飛行機が何者かに撃墜され、それがきっかけとなってフツ族によるジェノサイドが始まるのです。

フツ族が目指すのは民族浄化(エスニック・クレンジング)。
ツチ族を根絶やしにして、ルワンダをフツ族だけの国にしようというもの。
そのためには子供だって容赦しない。というより、子孫を増やす可能性のある子供こそ殲滅の対象と目の敵にしたらしい。
フツ族はツチ族を「ゴキブリ」と呼ぶ。殺し方もボクたちがゴキブリにするように容赦がない。その姿を見ただけで嫌悪感をむき出しにして殺虫剤ならぬ機関銃を連射しまくり、鉈(マチェーテ)を脳天に振り下ろすのです。
・・・なんて軽く書いてしまいましたが、考えたらこれは怖ろしいこと。
ゴキブリを平気で殺せるということは、相手をゴキブリ視することさえできれば(理屈をつけて自分に言い訳さえできれば)ボクたちだってジェノサイドの加担者になる可能性があるってことなのですから。
しかも、集団心理が追い打ちをかける。その上、ラジオからはまるで洗脳でもするかのように「殺せ、殺せ」のメッセージが四六時中流れてくる。
自分が当事者だったら・・・と考えると背筋に冷たいものが走ります。
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ドン・チードル扮するフツ族の主人公が加担者にならずにすんだのは、彼が良識の持ち主だったということもあるんでしようが、やはり妻がツチ族で、子供たちは両方の血を受け継いでいるということが大きかったんでしょう。

近所で虐殺が始まり、家族に危害が加わるのを恐れたポールは、自分が副マネージャーをしている高級ホテル「ミル・コリン」に家族や親族、そして近所の知人をホテルにかくまうことにします。
「ミル・コリン」は、元の宗主国ベルギーの資本が入ったホテルで白人客も多いので、政府軍や民兵たちもおいそれとは手が出せなかったのです。

でも、それもいっときのこと。
日に日に、「フツ族をホテルから出せ」という圧力が強くなってくる。実力行使にも出てくる。それをなんとか機転と人脈、そして、国連平和維持軍の力を借りてかわし続けるポール。
その間にもあちこちから救いを求めてフツ族の人々がホテルに転がり込んでくるので、避難民の数は1000人を超えてしまう(最終的には1268人)。
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曲がりなりにも武器を持ってホテルを守っているのは、国連平和維持軍の4人の兵士だけ。でも、彼らは平和を維持するためにいるので、平和を乱す発砲は禁じられている。PKOでイラクに派遣されている自衛隊みたいな存在なのです。荒れ狂う民兵たちを押しとどめる力はない。

この蛮行に、アメリカをはじめとする国際社会はどうしていたかというと、なんと不介入を決め込んでいた。
ルワンダが石油も金も出ない最貧国で、介入しても益がかなったことが第一の理由。
その上、アメリカは前年のソマリアでの軍事介入失敗で、余計に及び腰になっていたようです(『ブラックホーク・ダウン(2001)』はそれを描いた映画でした)。

「(欧米諸国にとって)キミらはニガーですらない。アフリカンだ」
頼みの綱の駐留軍が撤退することを告げにきた
平和維持軍の大佐(N・ノルティ)の言葉が胸に突き刺さりました。

じゃあ、ボクら日本人はどうしていたのか。
情けないけど、たった13年前のことがよく思い出せない。
で、調べてみたら、大虐殺が始まった4月6日の2日後に細川首相が辞意を表明してる。あとを継いだ羽田内閣も2ヶ月でつぶれ、7月には眉毛のじいちゃん村山内閣が誕生・・・・と、関心はもっぱら国内に向かっていた模様(^~^;。
はるか遠くの、アフリカのどこにあるかも知らないような国で起きていることなど、たとえニュースで聞いても右から左へ聞き流していたと思われます。
まったく情けない。

情けないといえば・・・
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by kiyotayoki | 2007-08-21 20:43 | 映画(は行)

『レミーのおいしいレストラン』(2007 米)

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原題:『RATATOUILLE』(120分)
監督・脚本:ブラッド・バード
原作:ブラッド・バード、ヤン・ピンカヴァ
音楽:マイケル・ジアッキノ

この手(子供向けorカップル向け)の映画を男がひとりで観に行くのは、ちょっぴり勇気がいるものだけど、いやいやこれは、男がひとりで行っても恥ずかしくないどころか、十分堪能できる作品でしたよ♪

その証拠にといっちゃナンだけど、隣りに座っていた親子(若いパパと小さな娘)、最初のうちは女の子の笑い声も聞こえていたけれど、途中からは聞こえてくるのはお父さんの笑い声だけになっちゃったもの(^~^。小学校の低学年だと、ちょっと内容が難しかったかも。

そんな小さな子たちにも好評だったのが、本編が始まる前に上映された『リフテッド』という短編。ドリフの繰り返しコントみたいなヤツなんだけど、こういうおまけアニメって子供じゃなくてもわくわくしますね♪

ディズニー&ピクサーの、そして、『アイアン・ジャイアント』(1999)や『Mr.インクレディブル』(2004)のブラッド・バード監督の新作。
今回は、視覚と聴覚だけでなく、味覚嗅覚まで楽しませてくれる作品に仕上がっておりました。
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主人公は、抜群の舌と鼻を持ち、自分もいつかは今は亡き天才シェフ・グストーみたいなシェフになりたいと夢見るネズミのレミー
ディズニーでネズミといえば、ミッキーマウスという看板スターがいるけど、こちらは同じネズミでも嫌われ者の“ラット(どぶネズミ)”のほう。
そういうのを主人公に持ってくること自体、皮肉が効いていて子供向きじゃない。オトナな発想でしょ。

嫌われ者らしく、農家の家主に鉄砲で追い回されているうちに下水管の急流に飲み込まれ、家族や仲間とも生き別れになってしまうレミー。
溺れなかったのは、憧れの天才シェフ・グストーの本にしがみついていたおかげでした。
その本から現れたグストーの亡霊に導かれるようにして、下水道から地上に出てみたレミーはびっくり!
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そこはなんと美と食の都パリ。しかもグストーのレストランのすぐそばだったから。

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さっそくレストランの厨房に忍び込んだレミーは、そこで新米の掃除係リングイニと知り合い、ふたりして一流シェフ目指して奮闘することになる。
料理が苦手なリングイニと料理の天才レミーの二人三脚ぶりが映画の見どころであり、工夫のしどころ。

言葉が通じないのに、どうやってコミュニケーションをとるんだろうと思ってたら、ひゃあ、こんな手があったのか♪
アレを見て鉄人28号の操縦器を思い出したボクは、ハイ、古いニンゲンです(^^;
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この映画には悪役らしい悪役は出てこないけれど、一応その役を引き受けているのは、グストーの死後、料理長として厨房に君臨しているスキナーと、超辛口評論家としてレストラン関係者を震え上がらせているイーゴ(心理学で使うあのegoです。うぬぼれって意味もありますね)の2人。
観ている時は気づきもしなかったけれど、イーゴの声はあの名優にして未だにオスカーと縁のないピーター・オトゥールだったんですね。
どおりで風格があるわけだ。
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羨ましかったのは、スキナーが厨房内のオフィスで61年もののシャトー・ラトゥールをまるでテーブルワインでも飲むように空けていたこと。
調べてみたら、61年のボルドーは偉大な年のワインっていわれてるんですってね。

まあ、そんな貴重なワインを飲むチャンスはないかもしれないけれど、今夜はうちにあるテーブルワインでも飲んで映画の余韻にひたるとしますか(^~^。


最後はちょっとカッコつけて、この映画をみて覚えた仏語で締めてみよっかな(^^。
   
            A votre sante(健康に乾杯)!
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by kiyotayoki | 2007-08-19 20:59 | 映画(ら行)

昼間っからビール♪


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外出したら、あまりの暑さに
ビルのサイドウォークで一休み

注文したビールを
ぐびぐび ぶふぁ~
あ~生き返るぅ~


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ビルの隙間から見える空は狭いけど
その分、日差しが遮られて
おまけに高層建築物特有のビル風のおかげで
汗もすぐに引っ込んじゃった

都会のオアシスっていうのか
こういう場所が別に探さなくってもすぐに見つかるのが
都会の魅力のひとつかな


なぁんて思いながらビールを飲んでたら

「魅力のって、って書いて
なんで人の心をひきつけるって意味になるんだろ」
と気になっちゃって・・・
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未だ鬼にあらず・・・かな?
鬼になりきっていないところが魅力につながるのか・・・
たとえば、ドラキュラに血を吸われた美女みたいに???

それが気になって気になって
ウエイターに「語源辞典をひとつ」って注文したくなっちゃった
なんでもありの都会でも、さすがにそりゃ無理か(^^;

ちなみに・・・
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by kiyotayoki | 2007-08-18 10:28 | 閑話休題