映画の心理プロファイル

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『ロッキー・ザ・フアイナル』(2006 米)

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原題:『ROCKY BALBOA』(103分)
監督・脚本:シルヴェスター・スタローン
音楽:ビル・コンティ
出演:シルヴェスター・スタローン
    バート・ヤング
    アントニオ・ターヴァー  
    ジェラルディン・ヒューズ

スタローンのこの映画に対する思い入れの強さは、『ROCKY BALBOA』というオリジナルタイトルに表れている気がする。
こればっかりは日本語タイトルからは感じ取れない。

1976年の第一作『ロッキー(原題もROCKY)』から、79年、82年、85年、90年と飛び飛びに公開されてきたこのシリーズ、最後を締めくくる作品といわれていた5作目でさえ原題は『ROCKY Ⅴ』と、そっけないものだった。
それが今回は違った。フルネームできたのだ。

『織田信長』とか『豊臣秀吉』といった時代小説と同じように、タイトルにフルネームのついた物語には、その主人公の人となりや生き方が色濃く描かれるようなイメージがある。
実際、この“ザ・ファイナル”は、人生のバックストレートに入りかけたロッキー・バルボアの思いや生き様を描くのに全体の3分の2ぐらいが費やされてる。
闘いのシーンは、ためにためてクライマックスにだけ用意されている。
思い返してみれば、1作目もそんな作りになってたっけか?

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それにしても、30年という歳月は残酷ではある。
たれ目だけどツルンとして剥き卵みたいな顔をしてたスタローンが、今や特殊メイクもしていないのに10Rぐらい殴られ続けたようにゴワゴワでむくんだ顔になっちゃった。
この映画の撮影時は還暦間近だったんだから、まあ仕方ないか(筋肉増強剤の副作用もあるのかもしれないけど^^;)。

そんなスタローン扮するロッキーも、引退して早や16年。
今ではすっかり小さなイタリアンレストランのオヤジが板に付いている。
店名は妻の名ちなんで「エイドリアンズ」。
“since1995”とあったから、もう10年余りやってる計算になる。
ただ、エイドリアンは数年前に他界。つれ合いを亡くした人間なら誰もがそうであるように、ロッキーは今も心に空いた隙間を埋められずにいる。
おまけに、家を出た一人息子との関係もこじれて満たされない日々を送っている。
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そんなロッキーがいかにして家族の絆を取り戻し、いかなる過程をへて世界チャンプと闘うことになるのか・・・。ありがちと言えばありがちなストーリーではあるけれど、シリーズ物の強みもあって吸引力はさすがにある。

そうそう、前から気になっていたけれど、ロッキーってフィラデルフィアの貧民街育ちなので、口ぶりはいたってぞんざいだ。
だけど、相手に感謝を述べる時だけは「Thank you」じゃなく、もっと上品で丁寧な「appreciate (it)」を口癖のように使うんだな。
これはコンプレックスの裏返しだろうか。それとも、不幸な少年期を象徴するような言葉なのかしらん(たとえば、孤児院の神父から習い覚えた唯一のきれいな言葉がコレだったとか)。
英会話、あまり得意じゃないので、言葉のニュアンスは今ひとつよくわからないんだけれど、そういうところまで気を配って脚本を書いているんだとしたら、スタローンさん、脚本家としてもかなりの業師なのかも。

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《誰かに言ってみたい台詞》

「悩みとつき合うぐらいなら、俺とつき合っちゃどうだい」(byロッキー)
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by kiyotayoki | 2008-06-29 21:55 | 映画(ら行)

『the japanese tradition 日本の形』シリーズ

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たまたまyoutubeで見つけた映像。
『the japanese tradition 日本の形』

これが結構、面白いし笑える。

シリーズ化されているんだけど、
たとえば、日本人の謝罪の仕方を
レクチャーした作品がこれ(↓)
謝罪 shazai


古くから伝わる日本の伝統を紹介するレクチャービデオという体裁をとっているんだけど、「日本の伝統」といってもエセ日本通の外国人目線で解説がなされているので、日本に対する先入観と偏見と誤解がたっぷり盛り込まれていて笑えるのです。

作ったのはエセ日本通の外国人・・・ではなく、シュールなコントが人気のお笑いコンビ“ラーメンズ”の小林小林賢太郎とteevee graphics小島淳二のユニット"NAMIKIBASHI"(ナミキバシ)。
なので、ラーメンズのファンの方ならとっくの昔にご存じのものだとは思いますが(^^ゞ


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他にも、謝罪法の中の“土下座”
をフィーチャーしたのがこちら(↓)
土下座 dogeza



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こちらは寿司を食べる際のトンデモマナーをレクチャーする作品(^^;。
鮨 sushi
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by kiyotayoki | 2008-06-28 16:07 | 備忘録

『AKIRA』(1988 日)

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前回、素朴な疑問として、
すごく精緻に描かれたアニメでも、
日本のは口があまり変形せずにパクパク動くだけ。
米国製のアニメはこれでもかってほどに
セリフに合わせて器用に動くのに、なぜ?
ってなことを書いた。

そしたら、ephaさんからとても興味深いコメントをいただいた。
米国のあるアニメ会社にアニメーターとして採用されるためには、口の動き、舌の動きの全てを、全てのキャラクターで描けなきゃダメらしいのだ。
それだけ、米国のアニメでは口の動きが重要視されているってことだよね。

それで益々興味がわいて、ちょっと調べてみることにした。
アニメについては超ビギナーというか門外漢なので、アニメファンの方からすれば「えっ、そんなこと知らなかったの」的なことかもしれないけど(^^;

調べてみてわかったのは、アニメの音入れ作業には、
「アフレコ」「プレスコ」の2種類があること。
アフレコっていうのは、作成された画面にタイミングをあわせてセリフを収録する手法。
プレスコは、まず、音声を収録し、それに合わせて後で動画(アニメ)を作成する方法。

で、日本ではアフレコが主流で、米国ではプレスコが主流なんだそうな。

な~るほど、それで合点がいった。
米国のアニメが、セリフと口の動きが同調してるのは、セリフ(音)に合わせて作画してるからなんだね。日本のアニメは後で声を入れる関係上、先に描く絵は口の動きを正確には描けない。口をパクパク動かすのが関の山になっちゃうわけだ。

じゃ、なぜ日本アニメがアフレコが主流なのかというと、
声を録音する時間にくらべて、作画にかかる時間が非常に大きいため。
なぜそうなるのかというと、アメリカと比べて日本のアニメ作品は絵柄が複雑である事や、日本のアニメ業界の人手不足といった理由がある(ウィキペディアより)らしい。

それに、口がパクパク動くだけでも、日本人はあまり違和感を覚えないからでもあるんだろうね。日本人は、欧米人ほど言葉を発音するのに口の周辺の筋肉を使わないもの。
外国人からすると、日本人は表情があまり変わらないので何を考えてるのかわからないとよく言われるけど、日本人は口元にも表情がないのだ。
日本語には、口を尖らせたり、下唇を噛んだり、舌を丸めたりして出すような複雑な発音や発声法がないというのも、口元に表情がなくなる原因なんだろう。

実際、日本のドラマ(キムタク主演のヤツ)を口元だけを注視して見てみたら、口が単調にパクパクしてるだけだった(^^;。(キムタクは口元、まだ動いてるほうだったけど)

世界を席巻してる日本アニメだけど、
あちらの人たちは日本アニメの単調な口元の動きに
違和感を覚えてるんじゃないかしらん。

そんな日本アニメだけど、中にはプレスコで作られた作品もあるんだね。
a0037414_10223074.jpg大友克洋の『AKIRA』がその1本。

観てみたら、米国製のアニメほどじゃないけど、おお、口元、動いてる動いてる♪
日本のアニメとしては不自然なくらい(^^

『AKIRA』が日本アニメの枠にとどまっていないのは、口元の動きが欧米的だからなのかも。

《映画データ》
(124分)
監督・原作・脚本:大友克洋
脚本:橋本以蔵
音楽:芸能山城組
声の出演:岩田光央(金田)
       佐々木望(鉄雄)
       小山茉美(ケイ)
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by kiyotayoki | 2008-06-24 10:28 | 映画(あ行)

『スキャナー・ダークリー』(2006 米)

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原題:『A SCANNER DARKLY』(100分)
監督・脚本:リチャード・リンクレイター
原作:フィリップ・K・ディック
音楽:グレアム・レイノルズ
出演:キアヌ・リーヴス
    ロバート・ダウニー・Jr
    ウィノナ・ライダー

この映画の原作者は
米国のSF作家フィリップ・K・ディック。
この人の描く未来はかなり暗い。
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(ブレードランナー)』にしても『マイノリティ・リポート』にしても、人類の未来はとても悲観的に描かれてる(82年に亡くなったディックがもし長生きしていたら、もっと悲観的になっただろうけど^^;)。
この作品(原題『暗闇のスキャナー』)も同様に暗い、というか悲惨だ。
というのも、ディック自身の薬物中毒体験が元になっているから。
救いは、舞台が日差しまぶしいロサンゼルスってことぐらいか。
あ、それと、ロトスコープというデジタル・ペインティング手法を用いて実写の映像をトレースするようにアニメ化されているので、その分悲惨さが薄れてる感じではある。

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リンクレイター監督は、前にもこの手法を使って『ウェイキング・ライフ』(2001)という映画を作ってる。
今回も、ドラッグ中毒特有の幻覚に苛まれる様(たとえば、髪の中から虫が際限なくわき出てくるとか)が、アニメ化することで見てるこちら側も疑似体験できるようになってる。
ただ、有名俳優を使って撮った実写の映像を膨大な時間をかけてアニメ化しなくても、今ならCGでも同じような効果は十分出せるのにと、今回は正直思った(^^;。

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お話は、今から7年後の未来。
そこでは“物質D”と呼ばれる強力なドラッグが社会に蔓延している。
覆面麻薬捜査官のボブ(キアヌ・リーヴス)は、物質Dの供給源を探るため自ら麻薬ジャンキーとなり、友人のジムたちが出入りしているドラッグの世界へと深く潜入していく。
ところが、当局が監視を命じた密売人は覆面捜査官であるボブ本人だった。
自分で自分を監視するうち、彼の脳は麻薬に冒されはじめ、やがて自分が誰なのかも不明瞭になり、現実と非現実が交じり合う末期的症状を呈し始め・・・。

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こちら(←)はジャンキー仲間のひとりで、ロバート・ダウニー・Jrが演じているんだけど、くるくる変わる表情や仕草が当たり前だけどダウニー・Jrそっくりで笑えた。

そうそう、アニメで前から気になってる、というか国民性の違いかなぁと思うのが口元の動き
米国のアニメは口元が会話の発音どおりに変形するのに、日本のアニメはどんなにリアルに描いてあっても口元は音に合わせてパクパク動くのがせいぜいなのだ。
外国人からよく、表情がなくて何を考えてるのかわからないと言われてる日本人だから、口がパクパクするだけの日本のアニメはある意味リアルなのかもしれないけれど。


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by kiyotayoki | 2008-06-21 10:39 | 映画(さ行)

麻布十番散歩

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先日、麻布十番商店街の裏通りを
幼馴染みの友人達と歩いていて、気になる店を見つけた。

古民家改造型の、蔦の絡まるシックなレストランで、
店名が『田能久』というのだ。
しかも、すき焼きの店らしい。

麻布の、すき焼きの店で、田能久といったら、
僕より上の世代で映画好きなら、これを思い出さないわけがない。

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そう、若き日の加山雄三の
大ヒット作
若大将シリーズ♪♪♪
若大将というのは、加山雄三扮する主人公・田沼雄一のニックネーム。
明治10年創業のすき焼きの名店『田能久』の跡とり息子ってこともあるけど、スポーツ万能、リーダーシップも抜群で、ここぞという時に頼りになる男って意味で彼につけられた呼び名なんだな。

映画は超ワンパターン。ハンサムでスポーツ万能、おまけに唄もうまいナイスガイの若大将は、人に頼まれると嫌と断れない性格で、それゆえに毎回さまざまなトラブルに巻き込まれる。しかも、ラブソングを作って歌うわりには恋は苦手というか、女心がわかってなくて、恋のトラブルにも巻き込まれちゃう(^^;。

1961年の『大学の若大将』を皮切りに17作公開されたらしいけど、まだ小さかったのでリアルタイムで観たのは『ハワイの若大将』が最初だったかなぁ。
なにせそんな脳天気な若大将シリーズを観ながら育ったので、「大学生になったら、こんな楽しい毎日が待ってるんだなぁ」って、こっちも脳天気に未来に夢を馳せたもんです。

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ま、それはともかく、その若大将の実家が『田能久』だったのですね。
お父さん役の有島一郎さん、好きだったなぁ、懐かしいなぁ。
調べたら、役名が田沼久太郎。
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そうそう、お婆ちゃん役の飯田蝶子さんから「久太郎!」って、いつも小言をいわれてたっけ。
明治10年創業の店だから、ご先祖の名前にもきっと「久」がついてたんだろうな。で、「田」と「久」を「の(能)」でつないで『田能久』って屋号ができたのでありましょう。

それとも、落語の演目に『田能久』ってのがあるから、
ご先祖が落語ファンで、「こいつは屋号にぴったりだ」と思ってつけたのかもネ。
(落語では田能村の久兵衛さんが田能久と呼ばれてる)

さて、麻布十番で見つけた『田能久』さんは、どういう理由で店名をつけたんだろ。
一度、夕飯時にお店にうかがって、ご主人に聞いてみたいな。

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《映画データ》
『大学の若大将』 (1961)
監督:杉江敏男
脚本:笠原良三、田波靖男
音楽:広瀬健次郎
出演:加山雄三
    星由里子
    田中邦衛


※ちなみに、右上の写真は、麻布十番の名所のひとつで、
  童謡『赤い靴』のモデルとなった「きみちゃん」の像デス。
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by kiyotayoki | 2008-06-18 10:47 | 備忘録

印象に残るCM

テレビのCMは、短期間に集中して流され、
役割が終わると消えてしまうか別の新CMに切り替わるものがほとんどだけど、
中には地道に結構長いあいだ放映されているものがある。

その一つが、大和証券グループのCM
数年前から時おり流されているやつで、昨日久しぶりに見た。

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町の小さな雑貨屋に買い物に来た少年が
レジの女の子に恋をする。
だけど、告白する勇気がないまま時は過ぎ・・・。

ある日、また雑貨屋へ行くと、
彼女は引っ越して店からいなくなっていて
少年はがっくり肩を落とす。

そんなエピソードの後で、こんなテロップが画面に現れる。

『人間は行動した後悔より
行動しなかった後悔の方が深く残る』
~行動非行動の研究より~


「ああぁ、あの時やって(言って)おけば・・・」
というのは誰もが思い当たること。
そして、思い出すと胸がぎゅ~っと締めつけられちゃう(^◇^;) 。
それだけに、印象に強く残るCMになってる(^~^;。
あなたもご覧になったことがあるかも。

これ、ネットで調べてみたら「ギロビッチ博士の行動非行動篇」というタイトルがついていた。
ギロビッチ博士というのは、米国の社会心理学者(コーネル大学)トーマス・ギロビッチという人で、ご本人がこのCMに登場する。『人間は~』はこの人の研究著書からの引用のようだ。

見てみたい方はこちら(↓)をどうぞ。
ギロビッチ博士の行動非行動篇


このCMはシリーズ化されていて、こんな一編もある。
フレーミング理論編

こちらの心理格言は、
「人は思い込みにより事実を正確に捉えていないことがある」
でした。
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by kiyotayoki | 2008-06-16 09:24 | TV

『相棒 -劇場版- 』(2008 日)

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サブタイトル:『絶体絶命!42.195km
    東京ビッグシティマラソン』(117分)
監督:和泉聖治
脚本:戸田山雅司
音楽:池瀬広
出演:水谷 豊
    寺脇康文
    岸部一徳
    木村佳乃
    平幹二郎
    西田敏行
    津川雅彦

水谷豊扮する右京さんの「はいぃ?」が聞きたくて、遅ればせながら劇場に足を運んだ。
日本映画を劇場で観たのは、どれくらいぶりだろう。

人気の刑事ドラマ『相棒』の劇場版だ。
さて、映画らしいスケールアップがグレードアップにつながっているかどうか・・・。
ご贔屓のドラマだけに、ちょっと心配しながらの鑑賞となった。

オープニングは、意外にも清流が流れる長閑な田園風景から始まった。
日本ではないようだ。東南アジアかな。
その静寂を破って武装した軍隊と装甲車がキャタピラの音を轟かせて登場する。
おお、さすが映画版、スケールアップしてるじゃんってオープニングだった。
つかみはOKだったな♪

さて、肝心の中味は・・・。

うまくまとまっていたとは思います。
右京さんは相変わらず頭脳明晰で抜群の推理力を発揮するし、
薫ちゃんも『ダイハード3』みたいに犯人に振り回されるんだけど、持ち前の馬力でタフガイぶりを発揮してくれる。
それに、『相棒』らしく娯楽作でありながら体制批判、マスコミを含めた権力批判も忘れていない。

ただ、スケールアップがグレードアップにつながっていたかというと、
ちょっとo( ̄ー ̄;)ゞだったけれど・・・。
『相棒』の面白さのひとつは、2人が警察という国家権力を象徴するような機関の中にいながら、権力のために押しつぶされようとする個人を救おうと必死にもがく姿がしっかり描かれるところにある(そのために2人は特命係という閑職に追いやられている)んだけれど、それと推理の楽しみを両立させようとして、なおかつ2時間の中にまとめようとして、どっちつかずになっちゃったかな。頑張ってるんだけどなぁ・・・
なぁんてね、こっちは観てるだけだから何でも言えるけど、作る側は複雑なパーツを組み立てるのに悪戦苦闘したんだと思う。

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映画の中の気になった言葉(ちょっぴりネタバレしちゃうかも^^;)
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by kiyotayoki | 2008-06-15 10:18 | 映画(あ行)

思い出横丁

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仕事の帰り、友人と一緒に
新宿西口にある思い出横丁へ行った。
夕方5時前にビールが飲める場所は・・・と考えて、思い当たったのがココだった。

しょんべん横丁とも言ってたと思うけど、新宿駅付近では残り少ない“昭和”を感じさせてくれる一角。こんな場所が残っていること自体不思議なくらいだ。

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ココに足を踏み入れたの、どれくらいぶりだろ。
確か学生時代に一、二度来たことがあったっけ。なのに雰囲気はあまり変わってない。
何年か前(調べたら1999年11月)、大きな火事があって20軒ぐらい燃えたらしいんだけど、新宿駅沿いの一等地だし再開発されずにまた元通り(?)に復活したのは奇跡といえるかも。

終戦後の闇市に端を発するというこの横丁には、
小さい焼き鳥屋、居酒屋、中華料理屋etcがごちゃごちゃっとひしめき合ってる。
どこに入ろうかと迷うくらい。

選んだのは「2階もありますよ~」って女性店員の声が聞こえてきた店。
間口が3mもないような店なのに2階へ上がる階段があるってところが気に入った(^^ゞ。
その階段も傾斜が70度くらいあるスゴイ代物(^^;。
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こちら(←)が2階。
窓枠の幅が店の間口とほぼ同じと考えてください。
ね、狭いでしょ。
店の名前も見ずに入っちゃったけど、「2階もありますよ~」の声の主(中国出身の女子留学生だった)に聞いたら
ひな鳥という焼き鳥屋だった。

これも後で調べてわかったことだけど、ひな鳥という店はこの横丁に3店舗あって、僕らがたまたま入ったのは1号店だった。
それで納得したんだけれど、2階の奥に10人分くらいのタイムカードがあったのだ。こんな小さな店に10人もスタッフが必要なのかなと不思議に思ったんだけど、3店舗分だったのかな、あれは。

へぇ~と思ったのは、店のオープンが朝の10時からってこと(閉店は深夜12時)。
朝の10時から需要があるんだね。
そんな時間帯に来る客ってどんな仕事をしてるんだろ。。。

ビールにウーロンハイ、モツ煮込みや焼き鳥などのツマミを何品かとって、料金は一人2700円。明るいうちから飲み始めたので、店を出た時はまだ7時過ぎだった(^~^ゞ。

店員にはアジア系の人が多く、客の中にも外国人がいて、
昭和の香りと共に、アジアを感じさせてくれる横丁でありましたよ。

思い出横丁map
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by kiyotayoki | 2008-06-11 12:19 | 備忘録

『リボルバー』(2005 英・仏)

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原題:『REVOLVER』(115分)
監督:ガイ・リッチー
脚本:ガイ・リッチー、リュック・ベッソン
音楽:ナサニエル・メカリー
出演:ジェイソン・ステイサム
    レイ・リオッタ
    ヴィンセント・パストーレ
    アンドレ・ベンジャミン

久しぶりのガイ・リッチー監督作品。
2005年の作品がなぜ今頃公開されたのか不思議だったけど、観てみて合点がいった。
ガイ・リッチー監督の出世作『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』や『スナッチ』で味わったような良い意味の軽みとか爽快な気分が味わえない映画なのです。
見終わって、う~んと呻っちゃった。

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決して面白くないわけじゃない。
クライム・ムービーの体裁をとりながら、どんどん人間の内面世界(深層心理)に分け入っていく展開は興味津々だったし。
展開の速さ、トリッキーさは、ガイ・リッチーならではって感じだった(タランティーノっぽい感じもしたけど^^;)。
長髪でちょっと頬がこけて病的にも見えるジェイソン・ステイサムは、相変わらずカッコ良かったしね。
筋トレしたのか贅肉のとれたレイ・リオッタも、相変わらずのキレキャラを演じてくれてた。


まだ始まったばかりだし、ネタバレしないようにストーリーを超大ざっぱに紹介すると、7年の刑期を独房で過ごした後、出所して来たステイサム演じるカジノの元ディーラー、ジェイクが、自分を罠にハメたカジノ王・マカ(レイ・リオッタ)へのリベンジを決行するというもの。
この程度のことは僕も知っていたので、てっきりガイ・リッチー版『スティング』みたいな、コン・ゲーム映画を想像していたのだけれど・・・。
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ガイ・リッチー作品には、いつも味のある脇役が登場するけど、この映画でひとり挙げるとすれば、マカがジェイクを抹殺するために雇った殺し屋ソーター(↓)かな。プロ意識が強く、クールなようでいて実は・・・って、儲け役なんですよ、これが(^^
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最終的な脚本ができるまでに2年も3年もかかったという話。
そのこだわりが吉と出るか凶と出るか・・・。
なにはともあれ、観客を選ぶ映画ではあります。
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by kiyotayoki | 2008-06-10 10:51 | 映画(ら行)

ガラクタ整理

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昨日、家の脇のココんとこ(←)に詰め込んでいたガラクタをエイヤッと一気に処分した。

ネットで調べた回収業者に来てもらって、ココと裏にあった粗大ゴミを持ってってもらったのだ。
廃材とかもあったので、2トントラックの荷台が8割方埋まってしまった。

ガラァンとしたこのスペースには、さっきまで猫小屋があった。
もう十数年前になるけど、メスの白いノラ猫が5匹、赤ちゃんを産んだ。
そのうちの白猫ばかり3匹がここに居座ったので、ならばちゃんとした小屋を造って快適に暮らしてもらおうと考えたのだ。
廃材を利用して造ったのは1.5m×1.5mぐらいの扉付きの鶏小屋状のもの。
中は三層で、一番下でトイレができるようにした。
この辺りにはノラのボス猫がいたので、いじめられないためにも扉のある小屋にしたかった。
朝、ご飯を食べたら扉を開けて自由に外で遊んでもらって、夜は小屋の中でご飯を食べさせて扉を閉めて就寝という日課。

白猫3兄弟はそこで10年以上、文句も言わずに暮らしてた。
(家には当時4匹猫がいたし、新入りを嫌う猫がいたので中には入れられなかったのです^^;)

3匹が死んだ後、空き家になってたその猫小屋も、今回壊して業者に持ってってもらった。
ちょっと寂しいけど、仕方ないね。時間は止められない。
世の中は移ろっていくものだし。

でも、白猫君たち、思い出はちゃんと記憶の引き出しに仕舞ってあるから、ね。
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by kiyotayoki | 2008-06-08 19:34 | 閑話休題