映画の心理プロファイル

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『フィアレス』(1993 米)

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原題:『FEARLESS』(122分)
監督:ピーター・ウィアー
脚本:ラファエル・イグレシアス
音楽:モーリス・ジャール
出演:ジェフ・ブリッジス
    イザベラ・ロッセリーニ
    ロージー・ペレス
    トム・ハルス
    ジョン・タートゥーロ
    ベネチオ・デル・トロ

先日の『刑事ジョンブック 目撃者』に続いて、
このピーター・ウィアー作品を久しぶりに観た。
最後はまたティッシュが必要になった。
そして、人間と宗教との関わりについて、柄にもなくしばらく思いにふけってしまった。

人間が神なる存在を創りあげた理由、その根源は「死への恐怖」だったのだろう。
この映画の主人公、ジェフ・ブリッジス扮するマックスは、飛行機の墜落事故で極限ともいえる死の恐怖を味わい、それを乗り越えて以来、生きることへの畏れすらなくしてしまったフィアレス男。
死への恐怖がないのだから、彼が神を信じないのは当然かもしれない。

けれどその一方で、マックスは炎上する機体からこともなげに、そして救世主のごとく生存者を救出していく。
それは、死を恐れないからこそできた行為でもあった。
その姿に、助けられた人々は彼に神を感じ、その慈愛にすがろうとする。
神を信じない男が神のごとき存在になってしまう皮肉・・・。

マックスにその気があって、計算の働くとりまきがいたら、即席で新興宗教でもできそうな勢いだ。
けれど、ピーター・ウィアーと原作・脚本を兼ねたラファエル・イグレシアスは、そんな話にはしなかった。そっちのほうがストーリーを展開していくには楽だったろうに。
ひとりの男がいかにして神や専門家の力を借りずに魂の救済を行うかという、困難な道のほうを選んだ。
それだけに、事故で我が子を失い、ただただ神にすがろうとする女性カーラ(ロージー・ペレス)をマックスがどう救済するのか、またそれをどう映像化して表現するのか、固唾をのんで見守った。

うーん、ウィアー監督、こうきたか。そして、ある意味神になりそこねた男を、ああ、こうやって人間に戻してやったか・・・
それに感動してやっぱりうるっとしちゃった。

この映画のもうひとつの魅力は、なんといっても主役のキャスティング。
ジェフ・ブリッジス、いい役者さんです。これがオスカーをかすりもしなかったのが不思議なくらい(この年は、トム・ハンクスが『フィラデルフィア』で受賞)。
いかにもプエルトリカンなロージー・ロペスも良かった(こちらは助演でノミネートされたらしい)。

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こちらは墜落現場から超然と姿を現した主人公の映像。

『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)といい、これといい、トウモロコシ畑が生と死の境界線みたいになっている。
それにふさわしい場所だってあちらの人は思っているのかな。

そうそう
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by kiyotayoki | 2009-04-29 13:12 | 映画(は行)

『バーン・アフター・リーディング』(2008 米)

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原題:『BURN AFTER READING』(96分)
監督・脚本:イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
音楽:カーター・バーウェル
出演:ジョージ・クルーニー
    フランシス・マクドーマンド
    ジョン・マルコヴィッチ
    ティルダ・スウィントン
    and 
    ブラッド・ピット

久しぶりにコーエン兄弟らしい映画を観たな♪
・・・というのがエンドロールを見ながらの感想でした。

タイトルは直訳すると「読んだあとは焼却せよ」ってなことになるんでしょうか。
CIAに関する極秘情報らしきデータが収められたCDをめぐっての珍妙なお話。
いきなりクアンティコにあるCIA本部が出てくるし、国際的陰謀が絡むシリアスな事件に発展するのかと思いきや、これがなんともはや、下手をすると腰砕けになりそうなドタバタのブラックコメディなのです。
まあ、ポスターの歪(いびつ)な手書き風ロゴを見れば一目瞭然かな(^~^。
愛欲と物欲がもたらす悲喜劇とでもいえばいいのか。
とにかくそんなお話を揃いも揃った大スターたちが嬉々として演じてる。
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特に、ブラッド・ピットは45歳にもなってここまでやるか的なお茶目さんキャラを本当に楽しそうに、またルックスからして年齢を忘れて演じてる(こちらは『ベンジャミン・バトン』と違ってCGで若くしてるわけではないようです^^)。

そんなブラピが、なぜか配役では「and」扱い。
その理由を知りたい方は、ぜひ映画をご覧ください(^^ゞ


その他のキャスト、ジョージ・クルーニーも、コーエン兄弟映画お約束女優フランシス・マクドーマンドも、ジョン・マルコヴィッチも、そしてティルダ・スウィントンも、いかにも“らしい”役柄で登場。
コーエン’s movieのファンなら、大いに楽しめる一編です。
だけど、前作の『ノーカントリー』しか観ていない人だとどうかしらん(^^ゞ
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そうそう、気になった俳優がひとり。
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フランシス・マクドーマンド扮するリンダに秘めた想いを寄せている上司(けれど最後まで報われない)を演じた俳優さん。
リチャード・ジェンキンスという、たまに見かける俳優さんです。

最近どこかでお見かけしたなぁと思っていたら、そうそう、今年のアカデミー賞で主演男優賞にノミネートされていらっしゃったんだね(『扉をたたく人』)。
しみじみと哀愁漂う役柄なだけに、オスカーノミネート俳優がこんな役で、しかもこんな展開に・・・・って、ますますしみじみとしてしまったのでした。
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by kiyotayoki | 2009-04-27 17:36 | 映画(は行)

草彅クン逮捕で思い出した映画


草彅 剛、深夜、公園で真っ裸になって大騒ぎ。公然わいせつ容疑で逮捕・・・・
という大仰なニュースを聞いて、思い出した映画がある。

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テリー・ギリアム監督の『フィッシャー・キング』(1991)がそれ。

この映画に登場するのは、社会に適応して生きていくのに疲れ切った2人の男。
ひとりは、舌禍事件が引き金になって起きた悲惨な事件のせいでラジオ局のDJの職を失った男、ジャック。以来、ジャックは酔いどれ生活を送っている。
もうひとりは、その悲惨な事件で妻を失ったせいで精神を病み、大学教授の職を捨てホームレス生活を送っている男パリー。

そんな2人がひょんなことから出会い、2人して自分の人生に足りないピースを探し求めていくお話なのだけれど、さすがテリー・ギリアム監督、単なる中年男の再生物語にはしていない。ファンタジーの要素がたっぷり盛り込まれている。
なのに、現実逃避はしていないところが憎い。大好きな映画の1本です。

そんな映画の中で、衝撃的な事件の悪夢に悩まされるパリーが諸々の悩みや束縛から解放されるために行うのが素っ裸になること。それも深夜の公園(セントラルパーク)で。
身につけたものを全て取り払い、生まれたままの姿になることで、きっとすべてから解放されたような気分に浸れるのだろう。
それを見て困った顔をしていたジャックだったけれど、そのジャックが最後には自分も真っ裸になって大地に寝ころび、2人して気持ちよさげに夜空を見上げるシーンがこちら(↓)。
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想像するだに気持ちよさそうだ。
草彅くんもきっとこのときのパリーやジャックの気持ちを味わいたかったんじゃないかな。

    草彅クンの不幸は、裸になった公園がセントラルパークみたいに広大ではなかったこと。
    セントラルパークなら少々大声だしても近隣から苦情は出なかっただろうにな(^^;。
    それに、騒いだ場所が麻薬売買が横行する六本木だったのもまずかったかな。
    中野か阿佐ヶ谷あたりで飲んでたんだったら、警察も家宅捜索まですることはなかったかも?


ただ、現実問題、場所がどこであってもこれ(屋外で裸になること)をやるのは難しい。
酒の助けを借りないとできそうにないから、草彅くんの二の舞になる可能性大だし(お咎めは草彅くんよりずっと軽いと思うけど)。

パリーやジャックと同じ気持ちにはなれないかもしれないけれど、
似た解放感を味わいたいのであれば、夜寝るとき、素っ裸になって寝る。
これ、いいそうです。ある心理カウンセラーも勧めておりました。

ものは試し、僕もやってみようかしらん(今だと風邪ひいちゃうかな^~^;)。


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by kiyotayoki | 2009-04-24 17:24 | 閑話休題

『眠狂四郎 勝負』(1964 日)

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(83分)
監督:三隅研次
原作:柴田練三郎
脚本:星川清司
音楽:斉藤一郎
出演:市川雷蔵
    加藤 嘉
    藤村志保
    高田美和
    須賀不二男 

今、WOWOWでやっている《市川雷蔵「眠狂四郎」全12作大放送!》
で久しぶりに観た。
この『眠狂四郎 勝負』は、シリーズとしては2作目にあたるそうな。

異国からやって来たバテレンと日本人女性とのあいだに生まれたという出自もさることながら、その生い立ちを背負い虚無感を持ちつつ「円月殺法」という自ら編み出した剣法で巨悪を斬り裂いていく無頼の徒・眠狂四郎の物語。

眠狂四郎モノとしては、お色気は押さえ気味で、狂四郎も積極的には女と関わりを持たない。
しかも、ニヒルな狂四郎が柄になくよく笑うし、人助けも進んでする。

らしくない作品ではある。けれど、シリーズの中ではこれが一番好きかも(全てを観たわけではないんだけれど^^;)。
なにより魅力的なのは、登場人物のキャラクターがしっかりと丹念に描かれているところ。
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とにかく役者がいい。その代表格が、加藤嘉さん扮する老人、朝比奈伊織。
一見すると、枯淡の域に達したご隠居風。でも実は勘定奉行として腐敗した幕政の改革に腐心している清廉潔白な人物。
この老侍を単なる正義漢にせず、偏屈ではあるけれど情には篤く愛嬌もある好人物として狂四郎と対比させたことでアクセントが生まれ、ただのチャンバラ劇ではなくなった感じ。
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前歯がなくてフガフガしているので、おそばを流し込むようにして食べる姿が印象的。
加藤さん、この時すでに70近いのかなと思ったら、50歳だったと知ってびっくり!
まさか、役のために前歯を抜いたりなさったのかしらん。

敵役の白鳥主膳に扮する須賀不二男さんがまたいい役作りをしている。終始猫背なのだ。そのため、いつもねめ上げるような視線になるので、慇懃無礼かつ底意地の悪さや陰険さがいや増している感じがする。 

美術がまた素晴らしいんだな。当時の大映時代劇に共通することだけど、陰影が濃くて、しかも細かいところにも手抜きがない。

頃は11代将軍・徳川家斉(将軍在職1787年 - 1837年)の御代。
この家斉さんほど大奥を活用した人はいなかったらしい。なにしろ、将軍を務めた50年のあいだに少なくとも
16人(一説によると40人)の大奥の美女と関係を持ち50人以上の子をもうけたという。
このお話に登場する贅沢わがまま娘・高姫(久保菜穂子)もそんな子のひとり。
この高姫が贅沢を禁じた勘定奉行・朝比奈に刺客をさし向け、それを狂四郎が助けたことから、物語が動き出す。
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女優陣では、当時24歳の藤村志保さんが可憐で美しい。
役柄は、幕府に異国人の夫を捕われ、そのため心ならずも高姫の手先となって狂四郎を狙う女占い師。時代は19世紀初頭。江戸時代初期とは違い、その時代に異国のバテレンがいるというのは、ちょっと首を傾げる設定ではある。
それでも志保さん演じる薄幸の女と狂四郎との別れのシーンは、セリフは一切ないのだけれど、強く印象に残る。

印象に残るといえば、狂四郎は正月、愛宕神社の境内で老勘定奉行の朝比奈と知り合うのだけれど、そこで面白い職業が画面にうつる。
その職業とは、「尻押し屋」。
境内へ行くには急な石段を登らなきゃならないが、老人には骨が折れる。
そんな老人の尻(腰)を押し棒で押してくれるのが「尻押し屋」なのです。
料金は5文。今の貨幣価値でいうと、50~60円ってところ。重労働なわりには安いかも(^^ゞ。


《ついでに印象に残った台詞》
 高慢な高姫に捕らわれた狂四郎が発した言葉。
 「雪よりきれいな俺の体に触れようなどとは、無礼千万だぞ!」
 
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by kiyotayoki | 2009-04-23 10:27 | 映画(な行)

『ブルー・サンダー』(1984 米)

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原題:『BLUETHUNDER』(109分)
監督:ジョン・バダム
原作・脚本:ダン・オバノン、ドン・ジャコビー
音楽:アーサー・B・ルビンスタイン
出演:ロイ・シャイダー
    ウォーレン・オーツ
    キャンディ・クラーク
    マルコム・マクダウェル
    ダニエル・スターン

それまでにない厳つい外装で、最高時速は320Km♪
操縦士の見た方向へ自動的に照準を合わせる強力ガトリング砲♪
ライフル銃の弾丸ぐらいは軽く跳ね返す装甲♪
静音飛行ができ、赤外線暗視装置まで搭載、壁の向こうも見通せる♪
そんな、男の子ならみんなワクワクしそうなスーパー機能を備えた戦闘ヘリが登場する、当時(1984年)としては画期的な映画がこれ、『ブルーサンダー』だった。

何が画期的かって、その戦闘ヘリがこの映画のために造られたものだったってこと。
しかもミニチュアじゃなく、実際飛行も可能。さすがハリウッド映画だなぁと驚いたもんです。
その外観がこちら。
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このブルーサンダーがF16や別の戦闘ヘリと空中戦を、なんとロスの街中でくり広げちゃう。
それだけでもポイントが高いのに、主演がお気に入りのロイ・シャイダーで、敵役は『時計仕掛けのオレンジ』の片目付け睫毛男マルコム・マクダウェルときた。しかも、好漢ウォーレン・オーツの遺作だと知って、公開初日に映画館にはせ参じたことをいまも覚えてる(^^ゞ。
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シナリオは、なんか消化不良というか、ツッコミどころ満載ではある。
だいたいロス五輪の警備のためとはいえ、こんな物騒な攻撃ヘリを配備する必要がどこに・・・
あ、そういや、どこかの国でも某国のロケット(ミサイル)迎撃のために超高額な武装を配備してたっけ(^^;。

だけど、そんな不満を吹き飛ばすくらいのケレン味たっぷりの映画ではありました。

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今回、見直してみて嬉しかったのは、
エンドタイトルの最後のウォーレン・オーツへの悼詞にスタッフ・キャストの愛が感じられたこと。
普通なら一言ですますところを、こうあったのだ。

for Wallen Oates
with love for all the joy
you gave as   
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by kiyotayoki | 2009-04-20 09:43 | 映画(は行)

ミスター・ボージャングルス

仕事先での雑談で、
オバマ家に“ボー”という名のワンちゃんが家族の一員として加わったという話題が出たとき、
思い出したことが2つあった。
ひとつは、ブログでよく行き来させていただいているボーさん(或る日の出来事)のこと。
そしてもうひとつは、サミー・デイヴィス・Jrのこと。
というのも、彼の持ち歌に『ミスター・ボージャングルス』という曲があったからなんですが(^^ゞ。

サミー・デイヴィス・Jといっても、若い人にはあまり馴染みがないと思うけれど、
軽やかな身のこなしにリズミカルなステップ、そして艶のある歌声、
エンターティナーって、この人のためにある言葉だなと子供の頃から思ってた。
シナトラ一家(ラットパック)の一員として『オーシャンと11人の仲間』(『オーシャンズ11』のオリジナル)など、沢山の映画に出演してもいる。

そんな彼が、黒人エンターティナーの大先輩ビル・“ボージャングル”・ロビンソンの思い出を重ね合わせながら歌ったのが、『ミスター・ボージャングルス』でした。
ボージャングルは彼のタップの先生だったんだとか。
   ※歌詞の中に出てくるボージャングルはボージャングル・ロビンソンではなく、別人らしいんだけど。

サミーは、「この曲を唄うと、自分が老いぼれたボージャングルのような気持ちになる」と言いつつ、
それでも「これは自分にとって特別な歌だから」と言っては唄ってた。

久しぶりに聴いてみたくなって、YouTubeで探してみました♪



・・・彼は言った 「今でも 踊るよ
安酒場や 機会があれば どこででも
酒とチップが もらえればね
だけど たいがいは
トラ箱で過ごすことが 多いんだ
ちょっとばかし 飲むんでね」

彼はそう言って 首を振った
彼は 首を振った
そのとき 誰かが 声をかけた

たのむよ、ミスター・ボージャングルス
なあ、ミスター
戻ってきて踊ってくれよ


聴いていたら、武道館で生で聴いた彼の歌声と姿が蘇ってきた。
あのときは、確か来られなくなったシナトラのピンチヒッターで来日したんじゃなかったっけか。

そんなサミーに大きな影響を受けたのがマイケル・ジャクソン。
下の映像は、1990年2月に行われたサミー・デイビス・Jr60周年祝賀会で
サミーに捧げる曲「You were there」を歌ったときのマイケル・ジャクソンです。
喉頭ガンで入院していたサミーでしたが、この日のためになんとか体調を整えて主賓席に座っています。



スポットライトに照らし出された最後のキメポーズは、まさにサミーと同じもの。
キリストと思われるyouをサミーに置き換えて歌ったのだと思う。
きっと万感の思いで最後のポーズをきめたんだろうな。



サミーが64歳という、まだまだ働き盛りの歳で亡くなったのは、この祝賀会の3ヶ月後のことだった。

トリビュート映像
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by kiyotayoki | 2009-04-17 12:39 | 閑話休題

ゴールデン・オレンジ

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こちらの画像に写っている果物は、ゆずかぼすではありません。

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ゴールデン・オレンジ(黄金柑)という、
未知の果物。

持参してくれたのは、“幻の果物発掘人”とでも呼びたくなっちゃうような友人ゆねりあ君。
ゆねりあ君のおかげで、これまでも、こくわの実とかアセロラ島バナナといった普段めったに口にできない果物を味わうことができた。
ホントに僕は果報者です。
※ちなみに、ゆねりあ君の“ゆねりあ”は、彼のペンネームの一部です。

黄金色というより、レモン色かな。
この黄金柑は、幻のオレンジと呼ばれているのだそうな。
というのも、栽培地が限られている上に、見かけが小さすぎるのと生産量が少ないこと、無名なこと
、などが理由で市場には出荷されることが限られているからなのだそう。

小さくて、薄い皮が実にはり付いているので、ちょっと剥きづらいのが難点といえば難点だけど、
甘みもあって、ほどよい酸味でとても美味しい!
希少価値があると言われると、なおいっそうありがたく感じてしまうし(^^ゞ。

今回もご馳走様でした♪
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by kiyotayoki | 2009-04-15 10:19 | 閑話休題

『刑事ジョン・ブック 目撃者』(1985 米)

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原題:『WITNESS』(113分)
監督:ピーター・ウィアー
脚本:ウィリアム・ケリー
    アール・W・ウォレス
音楽:モーリス・ジャール
出演:ハリソン・フォード
    ケリー・マクギリス
    ルーカス・ハース

以前、映画の中にレモネードを飲むシーンが出てくると、思わずゴクリ、無性に飲みたくなっちやう・・・って話を書いたことがありましたが、そういえばこれもまさに思わずゴクリの映画だったんだな。

アーミッシュの村で傷を癒したジョン・ブック(H・フォード)が村人総出で行う納屋づくりに参加した時のこと。
額に汗して、みんなで力を合わせてひとつのものを作る喜びを味わったジョンが、丸一日の労働の対価としてレイチェルから手渡しでもらったのがレモネードだったのです。
それをこぼれるのも構わず一気に飲み干すジョン。
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禁欲をむねとするアーミッシュの人々は電気も文明の利器も使わないから、レモネードはもちろん氷抜き。
だけど、ホントに美味しそうに飲んでたな♪
それを見つめるレイチェルのまなざしには、ハートマークが見え隠れ。

レイチェルは、夫を亡くしたばかりのアーミッシュの美しい未亡人。演じているケリー・マクギリスは当時27歳。たぶんレイチェルも同じくらいの歳なのだろう。
その一人息子サミュエル(ルーカス・ハース)が、フィラデルフィア駅のトイレで殺人を目撃したことから、厄介な事件に巻き込まれてしまう。

何が厄介かといえば、殺人を犯したのが警察官だったから。捜査にあたるジョンの仲間の犯行だったのだ。
しかも、上司である本部長まで事件に絡んでいたものだから、ジョンとレイチェル母子は窮地に陥ってしまう。

ま、よくあるお話ではあります。
けれど、目撃者をただの一般人ではなく、アーミッシュの民にしたことで、殺人事件には不釣り合いなほど詩情溢れる牧歌的な風景を物語に出現させることができ、また、異文化との遭遇という新たな切り口を加味した作品に仕上がった。

今回、久しぶりに観て、改めて、このシーンはいいなぁと思ったのは、
ジョンとレイチェルが、カーラジオから流れてくる曲に合わせてダンスをするシーンでした。

流れてきたのはサム・クックの往年のヒット曲、『(what a)wonderful world』♪
YouTubeにその映像があったので、貼り付けておきますね。



サム・クックは33才という若さで死んだソウルシンガー。
“ミスター・ソウル”とも呼ばれておりました。

Don't know much about history
Don't know much about biology
Don't know much about a science book
Don't know much about the French I took
But I do know that I love you
And I know if you love me, too
What a wonderful world this would be

歴史なんてわからない
生物の授業もわからない
科学の教科書だってわからないし
習ったフランス語もまるでチンプンカンプン
でも、僕が君のことを好きだってことならよ~くわかってる
君が僕のことを好きかどうかだって知ってる
ああ、この世はなんて素晴らしいんだろう!

訳してみると、脳天気な恋の歌って感じだけど、「歴史」や「生物の授業」「フランス語」のところを「アーミッシュ」や「戒律」「伝統」って言葉に替えてみたら、まるでジョンのために作った曲みたいになる(^^。

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そうそう、この映画は、今や売れっ子ヴィゴ・モーテンセンの
デビュー作でもあるんだってね♪
当時27歳のヴィゴ君が演じていたのは、アーミッシュの若者A。
セリフ、一言ぐらいあったかも。
隣りは、アレクサンダー・ゴドノフ。『ダイハード』で印象的な悪役を演じていたけれど、こちらでもとっても印象に残る儲け役をやってらっしゃる。

そしてもう1人、この映画を語るのに忘れてならないのは、この子役、ルーカス・ハースくん♪
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ルーカス・ハースくん
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by kiyotayoki | 2009-04-12 11:14 | 映画(か行)

淀川長治さん生誕100年

昨日、4月10日は、「さよなら、さよなら、さよなら」の名フレーズでお馴染み
だった映画評論家・淀川長治さんの100回目の誕生日だったんだなぁ。

1966年から始まった『日曜洋画劇場』の映画解説を、亡くなる直前1998年11月まで32年も務めた方です。
考えてみたら僕ら世代は、子供の頃からほぼ毎週一回は顔を合わせて、映画は面白いよ、楽しいよって
吹き込まれ、刷り込まされていたわけで、この方おかげで映画好きになった人が一体どれだけいることか(^~^ゞ。

このブログで映画を紹介するとき、批判をするより、なるべく作品の良いところを見つけようと心がけているのだって、そういえば淀長さんを見習っているのかもしれないし。
その影響力は、思いの外あるような感じがいたします。

映画の頭とお尻に映画評論家による解説をつけるという構成は、
今や時代遅れ(?)になってしまったのかもしれないけれど、淀長さんの名調子なら
今でも聴いてみたいな。

下のYouTubeの映像は『がんばれベアーズ』(1976)放映後のひとコマです。



このYouTubeの映像の中で、淀長さんが長島さんについて語っている部分があるけれど、
淀長さんの晩年のお顔と最近の長島さんのお顔って、なんだか似てると思いません?
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by kiyotayoki | 2009-04-11 19:21 | 備忘録

あの子役は今、どうしてる?

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ブルース・ウィルス主演の映画『マーキュリー・ライジング』(1998)で
自閉症の男の子サイモンを演じていた子役を覚えていらっしゃるでしょうか。

ミコ(マイコ)・ヒューズという、当時11歳か12歳の男の子。

『レインマン』(1988)でダスティン・ホフマンが演じたレイモンド・バビットという役柄と同じで、サヴァン症候群の男の子を印象的に演じてた。

サヴァン症候群のサヴァンはフランス語で「賢人」という意味。
知的障害や自閉性障害の人の中には、ごくたまに常人には及びもつかない能力を発揮する人がいるらしいのです。
この映画では、解けるはずのない複雑な暗号をサイモンはいとも簡単に解いてしまいます。

そんな印象的な役をやったわりに、ミコ(マイコ)・ヒューズ君のその後はまったく知らない。

というわけで彼のキャリアを調べてみたのでありますが・・・・、ほおお

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ミコ(マイコ、どっち?)君(1986年2月22日生まれ)って、3歳ぐらいから映画に出ていたんだね。
その出演作は、『ペット・セメタリー』(1989)。
スティーヴン・キング原作のホラー映画です。
この顔、怖いですねぇ(^^;。これがデビュー作らしい。
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そして、8歳か9歳で、今度は話題作『アポロ13』(1995)に出演!

続いての出演作が『マーキュリー・ライジング』だったというわけ。
素晴らしいキャリアじゃありませんか。
“天才子役”は、マコーレ・カルキンやハーレイ・ジョエル・オスメントだけじゃなかったんだね。

ただ、その後はマコーレ君やハーレイ君同様、あまりパッとしなくなっちゃう。

男の子の場合、生えていなかったところに毛が生えたり、声変わりをする第二次性徴期(11~13歳)を
どう乗り越えるかに役者としての命運がかかってるんだな。


では、ミコ(マイコ)君の今は・・・・

ミコ(マイコ)君の近影
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by kiyotayoki | 2009-04-09 23:18 | 備忘録