映画の心理プロファイル

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東京タワーから発見したお宝画像!

終わりゆく2010年に、何か思い出を残そうと思い立った。
向かったのは、東京タワー

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大晦日や元日は混むかもしれないけれど、その前なら空いているのでは・・・。
その予想はわりと当たっていて、地上から150mの大展望台にはすぐに昇ることができた♪
何十年ぶりだろ、昇ったの。
高層ビルが林立するその間からは、スカイツリーも小さく見えた。
新タワーは外観がシンプルだから、存在感は東京タワーには遠く及ばないかなぁ、やっぱり。

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そんな中、同行してくれた静岡の友人がすごいものを見つけてくれた。
「あれって、お蔵ですよね」
友人は、僕がお蔵好きなのを知っているのだ。
見ると、おおおっ、あの建ち姿は、まさかまさかのお蔵だぁ!
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東京タワーに来た第一の目的は、2010年12月の東京の全景を記憶にとどめることだったけど、
あわよくば上空からお蔵が発見できないかとも思っていたのです。
でもまあ、豆粒ぐらいにしか見えないだろうし、無理だろうなぁと・・・・。
それが、こんなにあっさりと簡単に見つかっちゃうなんて。

北へ向かう友人と別れた後、今度は展望台から見たお蔵を地上から拝むべく辺りを散策。

すると、
あった、あったぁ♪

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タワーの敷地の道路を挟んで真向かいにある臨済宗の金地禅院内に、お蔵はあった。 
こちらは、南部氏一族(盛岡・八戸両藩主一家)の江戸の菩提寺なんだそうな。
このお蔵がいつ頃、建てられたのかはわからないけれど、まさか開発され尽くした観のある港区でお蔵が見つかるなんて。

いやいや、来年はいい年になりそうだ、と、ひとり小躍りしてしまったのだけれど、
タイトルの「東京タワーから発見したお宝画像」に興味を持ってくださった方には
少なからず失望を覚えさせてしまったかもしれませんね(;^^A


あなたにとっても来る2011年がよい年になりますように(^_^)v
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by kiyotayoki | 2010-12-31 13:12 |

『ぼんち』(1960 日)

もう何年も続いている月に一度の「焼肉の会」。
そのメンバーの方のお宅にお邪魔しての忘年会は、和の食材がテーブルに並んだ。

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今回の宴のサブタイトルは『雷蔵祭』。
会場となった部屋の主が大の市川雷蔵ファンで、出演作DVDを多数所有されている。
それを次々に観て、その魅力を語り合ったり突っ込んだりしようというもの。
最初は、『弁天小僧』(1958)。雷蔵が扮するのは弁天小僧・菊之助。歌舞伎っぽいお芝居仕立ての作品だった。
続いて、『忍びの者』(1962)。これ、ちっちゃい時に親と観たのだけれど、忍者の拷問シーンが怖くて怖くて。
悪夢を見て、よくうなされたもんです(^^;
そして最後が、今回フィーチャーする『ぼんち』(1960)。
この映画、以前、グロリアさんが記事にしてらっしゃって、僕も久しぶりに観たいなぁと思ってた作品。

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監督:市川崑
原作:山崎豊子
脚本:和田夏十 市川崑
音楽:芥川也寸志
出演:市川雷蔵
   若尾文子
   山田五十鈴
   毛利菊枝

随分前に観たっきりだったので、新鮮に観ることができた。
改めて観てみてまず思ったのは、ああ、これって40年ほどに渡る“家政婦は見た”物語だったんだなぁということ。

山崎豊子原作を映画化したのは市川崑。監督らしく、絵作りがモダンかつ三次元的、そして陰影も美しい。
知らなかったけど、市川崑さんってアニメーター出身なんだってね。

お話は、大阪・船場に四代続いた足袋問屋の一人息子喜久治(きくぼん)が、女系家族の中で、
ぼんぼんらしい気質と才覚と鷹揚さで昭和の激動期を生き抜いていく姿と、その女性遍歴を、多彩な女優陣を配して描く作品。

代々続く大店のぼんぼんに生まれると、朝の着替えからして庶民とは違います。
きくぼんは素っ裸で立っているだけ。あとはすべて女中のおとき任せ。
汗をかきそうなところには天花粉をはたいてくれ、ふんどしまで締めてくれる(^^;。
そんな細々とした世話を当然という風情で受け止めるきくぼん。それを演じてる市川雷蔵が憎たらしいほど似合ってる。
関西弁も板についてる雷蔵さん、京都生まれの大阪育ちだそうだから、まあ、似合って当然なのかもしれないが。

そこへやってきたのが、祖母きの(毛利菊枝)と母の勢以(山田五十鈴)。
すかさず女中のおときがサッと座布団を並べるのだけれど、祖母のおざぶのほうがちょっと前に出てる。
2人の力関係・序列が座布団の位置でもわかるようになってるんですね。

で、何かと思えば、次の跡取りを産んでくれる嫁をもらえという話。
まだ22歳のきくぼんだけど、それほど抵抗する様子も見せずに応諾。

と、次のシーンではもう新妻の弘子(中村玉緒)が台所でおさんどんを手伝っている。
この映画、冗長なのが多い日本映画には珍しく、時間が飛ぶし、ワンシークエンスも短いのです。
でもそれに慣れてくると、かえって無駄のない演出が心地よくなってくる。

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展開がスピーディなので、女性遍歴もトントン拍子。
ポン太(若尾文子)、幾子(草笛光子)、比沙子(越路吹雪)、お福(京マチ子)と、おつき合いする女性はタイプは違うものの皆夜のご商売をされている方ばかり。
さすがぼんち、わきまえていらっしゃる。
「えーっ、どこが?!」と、眉間に皺を寄せる向きもおいでかもしれませんが、
当時の男性としてはスマートな遊び方なんですね、これは。
まず、たいていのことは金で片がつく。というか、これが一番大きい。
たとえ子を孕ませても、男児なら5万、女児なら1万で後腐れがなくなるってんですから(これ昭和初期の話です)。
それを、きくぼんに教えてくれたのは祖母きの。
後腐れがない上に、女遊びは男の甲斐性とされていた時代ゆえに祖母も母も公認なのです。
とはいえ、金がなくては続きません。だから自然、金持ちの道楽になっちゃうんだな。

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だけど、きのも勢以も、ただきくぼんの女遊びを黙認していたわけじゃありません。
2人には深遠なる目論見があったのです。
それは、きくぼんと愛人のあいだに女児を誕生させること。
河内屋は三代続いて跡継ぎに女児しか生まれなかったので、すべて婿養子をとってきたんですね。
旦那は飾り物で、実権は女房が持っていた。それだけにきのと勢以の力は絶大だった。
きのと勢以はこの世の春を謳歌していたわけです。
ところが勢以が産んだのは男児=きくぼんだけだった。女権の危機だ。
2人はきくぼん夫婦に女児が誕生することを祈ってた。ところが嫁の弘子が産んだのは男児。
これはまずい!と2人がとった行動は、実家で子を産んだことを責めて弘子に離縁状を突きつけることだった。
きくぼんをフリーな状態にして、女遊びをさせ、あわよくば女児を誕生させようという腹だったんですね。いやはや。

そんなきのと勢以を演じる毛利菊枝さんと山田五十鈴さんの演技にはホントにしびれました♪
お薦めのカラー娯楽作品ですよ、これは。

あ、それに、蔵見ニスト(お蔵ファン)としては、大阪が蔵の街だったことを再認識させてくれる貴重な映画で、その意味でもとっても嬉しかったし。下の画像は、空襲で唯一焼け残った河内屋のお蔵です。

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by kiyotayoki | 2010-12-30 10:06 | 映画(は行)

『ハーブ&ドロシー』(2008 米)

70席足らずの小さな映画館、渋谷にあるシアター・イメージフォーラムで映画を観てきた。
上映作品は、『ハーブ&ドロシー』というドキュメンタリー。

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原題:HERB & DOROTHY(87分)
監督:佐々木芽生
音楽:デヴィッド・マズリン
出演:ハーバート・ヴォーゲル
   ドロシー・ヴォーゲル

NYの1LDKのアパートに住むハーブとドロシーは一見どこにでもいそうな仲のいい老夫婦。
ハーブは1922年生まれ、ドロシーが1935年生まれというから、この映画が撮られた頃は85歳と72歳ぐらいだったんだな。
定年退職するまでは目立たない郵便局職員と図書館司書だった夫婦がにわかに脚光を浴びたのは1992年。
それまで2人はつましい生活を送りながら、自分の目と足を使って、こつこつと現代アート作品を集めてきた。
それをすべてワシントンにある国立美術館(National Gallery of Art)に寄贈することにしたのだけど、
運び出してみてビックリ!作品数は、な、なんと4000点以上!それが1LDKの中にぎっしり詰まってた。
なので車一台ですむかと思われた運び出しは、結局大型トラックを5台使わないと間に合わないほどだった。
しかも、その中には、クリストとジャンヌ=クロード、ジュリアン・シュナーベル、ジェフ・クーンズ、ソル・ルウィットといった名だたるアーチストの作品まであった。
これには国立美術館の学芸員たちも唖然呆然。一躍マスコミにも取り上げられるようになった。
このドキュメンタリーは、そんな夫婦の現在と過去を淡々と、かつあたたかいまなざしで切り取ったもの。

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ハーブとドロシーが現代アートの作品を集め始めたのは1960年代からだという。
もちろん大金さえ積めば、どんな有名な作家の作品だって買うことはできる。
彼らのコレクションが凄いのは、それらを金にあかせて買ったわけではなく、じっくり何度も何度も見て、気に入った作品だけを手の届く範囲で(自分たちの給料の中から)お金を出して買う、というところにあった。
その選択基準も、好き、美しいはもちろんだけど、「高価でないこと」と「アパートに入る大きさであること事」というのが面白い。
しかも、作品を愛しているから絶対に手放さない。
財産にするためとか、高値になったら売るという発想がないから、所蔵品はたまるばかり。
そして、今となっては価値が跳ね上がり数億円という価値になったコレクションを気前よくポンと美術館に寄贈して、
自分たちは相変わらずマンハッタンの小さなアパートで今も年金暮らしをしている。

最初はどんなガラクタを掴まされるかと及び腰だった美術館側も、その価値を認めてからは態度も一変。
「せめて、お部屋にのんびりできるソファーでも」と、夫婦に謝礼を出すまでに。
ところがところが、彼らはそれを資金にまた壁の隙間を埋めるためにアートを集めだすんだな、これが。
その様は、なんだか自宅を大量のゴミで埋め尽くしてしまう人(ゴミ屋敷の住人)とオーバーラップして見えてしまうのだけれど、彼らと一緒にしてはハーブ&ドロシーに失礼でありましょうね(^^;

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映画では紹介されていなかったので、とても気になったのだけど、
4000点もの美術品で埋め尽くされた1LDKの部屋はどんな間取りだったんだろう。

検索してみたら、監督である佐々木芽生さんの筆によるものと思われる間取り図が見つかった。

う~ん、やっぱり狭い。こんな中にどうやって4000点もの作品を収蔵してたんだろ。
しかも、夫妻は大の猫好き。
猫にとって爪研ぎは日課だけど、作品に被害はなかったんだろうか(^^;猫の名前、アーニーだったかな、アーチーだっけか???)。

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こちらは、2人が絵を見ているところをある作家がスケッチしたもの。
食い入るように見つめるハーブと、ちょっと距離をおいて客観視するドロシー。
気に入った作品を見つけたら夢中になってしまうハーブと、それを冷静な目で値踏みをし作家と交渉するドロシー。
そんな二人だからこそ、4000点以上の作品を、自分たちの望む値段で収集できたんだろうな・・・・そう思わせてくれる絵です。
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by kiyotayoki | 2010-12-27 06:32 | 映画(は行)

クリスマスイブ

知らなかった。
表参道の街路樹のイルミネーションって、午後10時になると一斉に消えてしまうんだってこと。

ほろ酔い加減で店を出て通りで目にしたのは、
2時間ほど前の煌めきに満ちた街並みとはうって変わった
祭の後のようなさびしげな風景だった。

イブの今夜も、やはり10時で消灯だとすると、
さびしがると思うな、サンタさんもカップルも。

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by kiyotayoki | 2010-12-24 10:16 | 閑話休題

切り紙細工ができるサイト

今回もクリスマス向きなネタかな。
切り絵って、子供の頃によく色紙を使って遊んだものだけど、それをバーチャルで体験できるサイトがあるんですね。
サイト名は、Make a Flake
雪の結晶(Snow Flake)みたいな切り絵が、ハサミを使って適当にカットするだけで簡単にできちゃう♪

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試しに、やってみたのがこちら。
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何回でも試せて、切りくずも出ないってところはバーチャルならでは。
あなたも試しにいかがです?
サイトへはコチラ( )からどうぞ。
Make-a-Flake
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by kiyotayoki | 2010-12-21 22:51 | ART

クリスマスにちなんだ動画

もうすぐクリスマス。
というわけで、最近見つけたクリスマスにちなんだ可愛い動画をご紹介。



このアニメを作ったルイ・クリシーさんはフランス人だけど、才能を買われて今はピクサーでお仕事をなさってるそうだ。

下のアニメも、そのクリシーさんのフランス時代の作品。
シンプルな絵柄と、男女にありがちな恋のさや当てがきびきびとしたテンポで描かれていて楽しい。
バックにかかっている曲は、エディット・ピアフのデュエット曲『恋は何のために A quoi ca sert l’Amour』。


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by kiyotayoki | 2010-12-19 11:41 | ART

師走の築地市場

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師走の築地市場は、大賑わいだった。
今の時期でこんなだと、晦日や大晦日はどれだけ混むんだろうと、ちょっと心配になったほど(^^ゞ。


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混み合う築地の場外市場で、お上りさん気分で手に入れたのがこちら。
テリー伊藤さんのお兄さんがやってるというので有名になった玉子焼き屋さんの出汁巻き玉子。
量的に食べ甲斐がありそうなので、今夜、知り合いの家で催される忘年会に持参しようと思っております。
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by kiyotayoki | 2010-12-18 10:07 | 閑話休題

師走の個展めぐり

12月になって、知り合いから個展開催のお知らせが3通、届いた。
どれも都内なので、日を分けてふらっと巡って来た。

まずは、仕事でもお世話になっている南幅俊輔さんの写真展『猫旅』(北品川「ぎゃらりー連」にて)。
旅で出逢った野良猫たちの生き様をフレームに収めた作品が壁いっぱいに展示されておりました(12日に終了)。

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野良ちゃんらしく、不敵な面構えの猫たちがズラリ!猫好きにはたまらない写真展でした。
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続いて、わりと近所だったので自転車を飛ばして行って来たのは、造型作家・茂井健司さんの個展
“170”-空に立つ-』(神宮前トキ・アートスペース 19日まで)。
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鏡を使った作品を連作されていた茂井さんが今度は透明なガラスを使った体験型の造型物にトライされていた。
強化ガラスが使われているので、このガラスの部屋に靴を履いたまま入ることができる。
天井にはプロジェクターが設置されていて、上からプログラミングされた様々な映像が投影される仕掛け。
確かに“空に立った”気分でありました。
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最後は、友人の娘さんである荻野夕奈さんの作品展。こちらは、新橋にある喫茶店の壁をアートスペースにしての個展だった。
(新橋カフェ・ド・ルノン 30日まで)
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淡い色彩で、日本画のような油絵。以前の作品は精緻さが際立っていた感じだったけれど、
今回拝見した作品は様々な実験的な試みがなされていて興味深かった。
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どんな変化を見せていくのか、これからが楽しみな若手芸術家です。
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by kiyotayoki | 2010-12-16 09:40 | ART

へんてこりんなヌーディスト・トランポリン・ゲーム(^^;

へんてこりんなトランポリン・ゲームを見つけた。
2006年に公開されたらしい『Confetty』という英国製の映画サイトに付録としてつけられたゲームのようなので、
もうお馴染みなのかもしれないけれど、ちょっと笑えたのでご紹介。

  ※映画は劇場未公開で日本語タイトルは『コンフェッティ 仰天!結婚コンテスト』。
   ちなみに、confettyって「結婚式で花嫁や花婿に投げる色紙つぶて」なんだそうな。

ヌーディスト・トランポリン

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ゲームのやり方は簡単です。
キーボードの矢印キーで左右の移動を調整。
ヌーディストが飛んでいる間に、適当にテン(数字)キーを叩いて、
いろんなアクロバティック技を決めてスコアをあげていくというもの。
うまくやると、天使が天上界まで連れて行ってくれて、雲の上でもトランポリンができます。
何回かやって、やっと2000点超えを達成(自慢にはなりませんけど^^;)

ヌーディストのおっさんがトランポリンから落ちたり時間がきたら、ゲームオーバー。
あなたもトライしてみます?(^_^)v


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by kiyotayoki | 2010-12-13 12:22 | 閑話休題

『マルホランド・ドライブ』(2001 米)

ブログで行き来をさせていただいている方と直接お会いする機会って滅多にないのだけれど、
その滅多にないことが先週末、実現した。
お相手は、ママリン・モンローをこよなく愛するボーさん
ボーさんとお会いしたのは、今度で3回目だけど、お会いする場所は毎回決まっている。
目黒通り(下目黒)にあるカフェ・ノーマ・ジーン。
店名から「もしかして」と思われた方、正解です。
マリリン・モンローの本名を店名にしたこのカフェは、ボーさん同様にマリリンの大ファンの方がご夫婦でやっていらっしゃるお店。
エントランスから店内まで、すべての壁という壁はマリリンの写真やポスターで埋め尽くされております。
お皿やグラスには当然のようにマリリンの可愛いイラストが♪

そんなウェルカムムードいっぱいのお店で、ご主人もまじえて3人で楽しくお喋りをさせていただいたのだけれど、
その際、ボーさんが貸してくださったのが、今回ご紹介する映画のDVDでした。

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原題:『MULHOLLAND DR.』(146分)
監督・脚本:デヴィッド・リンチ
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演:ナオミ・ワッツ
   ローラ・エレナ・ハリング

この映画、公開時か、またはレンタルで観たはずなのに、あまり記憶に残っていないのは、
たぶん難解だったからだと思うんだなぁ。で、思考が停止しちゃったみたいで、断片しか記憶に残ってない(^^;

せっかく貸していただいたので、今回はリベンジするつもりで鑑賞いたしました。
だけど、軽~く返り討ちにあっちゃうかも???

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この映画が難解に思えるのは、謎の解明・解釈を観客それぞれに完全に委ねてしまうからなのでありましょう。
並の推理小説やサスペンスなら必ずあるはずの分かりやすい“解決編”が用意されていないのです。

映画は誰かの人生を描くのが常だけど、考えてみれば現実の人生には“解決編”は用意されていない。
ゆえに、人生を描く映画に“解決編”を用意するのは作り手の驕りでしかないのかもしれない。
そう考えると、リンチ監督がこういう映画を作り続けるのも理解できなくはないのだけれど。

見終わって、ああ、これってファンタジーのセオリーを逆にしたような映画なんだなと思った。
ファンタジーはまず現実の世界から始まって、
主人公が何かの事情で不思議の世界(主に夢の中)へ迷い込んで行くのが常だけど、
この映画は、まず現実と見まがうような夢の世界から始まるのです。
そして、ラスト30分ぐらいになってやっと現実の世界に戻る。
だから、2時間近く続く前半を現実だと思っていると誤解しちゃうし、後半の現実の世界についていけなくなってしまう。
ううう、デヴィッド・リンチ監督ってやっぱりひねくれてる~。

そういえば、似たような仕掛けを『マトリックス』が使っていたっけ。

そんな感じで、お話のだいたいの構造は理解できたけど、
映画の中に盛り込まれている様々な小さな謎は一度見直したぐらいじゃよくわからなかった。
それを理解するにはやはり、貸してくださったボーさんみたいに何度も観る必要があるみたいです(^^;

主役のナオミ・ワッツはこの時まだ無名に近かったと思うけど、いい演技してます。
彼女、この翌年に米国版『リング』に出演したんだね。それはやはりこの時の演技が注目されたからなんだと思うな。

そうそう、お話は深夜のマルホランドドライブでの自動車事故から始まります。
メインの101号線しか走った経験がないので不案内だけど、
現実にL.A.の北に存在するこの道はかなり曲がりくねっていて街灯もあまりないようだ。
下手をすると変な山道に迷い込んでしまいそうなところは、このお話にぴったりの道ということかも。

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by kiyotayoki | 2010-12-11 09:41 | 映画(ま行)