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映画の心理プロファイル

<   2012年 07月 ( 11 )   > この月の画像一覧

これは面白い♪ 目の錯覚を利用した面白映像。

動画の中心にある十字を見ているだけで、
なぜかその両側に現れる美男美女の超有名人たちの顔が怪物のように醜く見えてしまう錯視動画です。
まずは、動画をご覧ください。

動画を見る際の注意点は、ひとつだけ。

Keep your eyes on the cross
(動画の真ん中にある十字を見つめ、目を離さないで下さい)




これは、わりと最近発見された「Flashed Face Distortion Effect」(一瞬で切り替えた顔の歪み効果)と言われる目の錯覚現象を利用したもの。

These faces have not been altered(両側に現れる顔は何も加工していません)とあるように、
左右の写真を個別に見ると、有名人の顔が次々に映し出されるだけです。
なのに、動画の中心にある十字を見ているだけでまるでカリカチュアライズされたような異様な顔に変形してしまうのは、
次々と切り変わる顔のパーツの印象的な箇所が意識下に残ったまま次の顔に合成されるために起こるんだそうな。

この不思議な現象を見つけ研究しているのは、オーストラリアのクイーンズランド大学の認知心理学チーム。
その研究チームが最初に公開した動画もあるので、もしよかったら。



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by kiyotayoki | 2012-07-31 11:06 | 備忘録

『 イフ 』  by サラ・オレイン

週に2、3回通っているスポーツクラブで最近よくかかっている曲がずっと気になっていた。

♪ If a picture paints a thousand words~で始まる懐かしい『 if 』って曲。
清らかそうな女性の歌声なんだけど、誰が歌ってるんだろう???

そうだ、有線で流れているんだろうから、有線のサイトを調べればわかるんじゃないか。
そう思いついてチェックしてみたら、あら、簡単にわかってしまった♪

歌っていたのは、サラ・オレインさんというオーストラリア・シドニー出身の東洋系の顔立ちの女性だった。
バイオリンも自分で奏でていたんだな。




サラ・オレインさんは日本にも縁の深い人らしい。
彼女は、シドニー大学を首席で卒業後、東京大学への留学経験もあるそうな。
英語、日本語、イタリア語を操る才女とのこと。

ちなみにオリジナルは、1971年に全米4位にまで上がったブレッドというロックバンドのヒット曲。
きれいな旋律だけど、詩の内容は叶えられない哀しい愛の歌。
だいぶ前の曲だけど、今だにCMやドラマの挿入歌などに使われているので、
聴いたことのある人も多いのでは?



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by kiyotayoki | 2012-07-29 00:41 | 閑話休題

花火ナイター

友人に誘われて、ナイターを観戦するために神宮球場へ。

座った席は、広島ファンの友人おすすめの外野席。
広島のエースピッチャー、前田健太が登板する試合だというので、念のため試合が始まる1時間半前に
待ち合わせたのだけれど、三塁側の外野席は赤いユニフォーム姿の広島ファンでもう8割方埋まっておりました。
あぶない、あぶない。友人から聞いてはいたけれど、広島ファンはホームのヤクルトファンを圧倒するほどアツイのです。

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試合は、初回からカープの猛打爆発。打つわ打つわ、ホームランも何本も飛び出して、三塁側応援席はまるで
神宮花火大会の前夜祭かと思うほどのお祭り騒ぎ(途中からヤクルトも応戦したので、結果16対12という大味な試合に^^;)。
その熱気のあまりの凄さに、最初はくっきり見えていたお月様(半月)は、いつしかおぼろ月に。
実際、座ってるだけでじっとり汗をかくほど暑かったんです、この夜は(;^^
そんな試合だものだから、8回裏途中で試合時間は4時間に迫ってきた。
前夜、なでしこ(サッカー)の試合を見て寝不足だったこともあり、もうグロッキー気味。
熱中している友人には申し訳なかったけれどそこでリタイヤさせていただきました。

だけど、ファンには嬉しいプレゼントもあったんですよ。
それが、5回裏に打ち上げられた花火

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なにはともあれ、いろんな意味でアツい夏を思いっ切り満喫させてもらった夜でした。
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by kiyotayoki | 2012-07-27 11:02 | 閑話休題

蝉の初鳴きとマウリッツハイス美術館

この時期になると、
近所で蝉がいつ鳴き始めるか
毎年気になるのだけれど、
今年は、7月23日だった。

最寄りの駅へ急ぎ足で向かっていたら、どこからか
ジィィィィィ
って蝉独特の鳴き声が聞こえてくるじゃありませんか。
思わず足を止めて見回したけれど、どこにも蝉がとまるような木はない。
あの蝉、どこで鳴いてたんだろ。
まだ羽化したばかりで、どこに飛んでけばいいのかわからずに、迷子みたいにビィビイ泣いていたのかな?

・・・なぁんてことを書いただけじゃ、ただの日記になってしまうので、
先日、『真珠の耳飾りの少女』の記事を書く時に見つけた映像を貼り付けておきたいと思います。



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by kiyotayoki | 2012-07-25 10:58 | ART

フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』

日本人がフェルメール(の絵)にこんなに熱中するようになったのはいつ頃からだろう。
ここ数年でも、フェルメールの絵は毎年のように何点も“来日”してる。
特に今年は当たり年らしく、3つの展覧会のために6点もの作品が“来日”!
フェルメールの絵として確認されているのは35点余りしかないらしいから、約6分の1が日本に集まったことになるわけだ(「フェルメールからのラブレター展」はすでに終了)。

ややこしいのは、いま上野の2つの美術館で展示されているメインの絵が
「真珠の飾りの少女」と「真珠の飾りの少女」とタイトルがそっくりなこと。

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今回は、上の「真珠の耳飾りの少女」のほうを鑑賞するために、
リニューアルオープンしたばかりの東京都美術館へ行ってまいりました。

絵画展の正式名称は、「マウリッツハイス美術館展」。
「絵画の宝石箱」と称えられているというこのオランダの美術館、現在はリニューアル中らしい。
そのあいだに所蔵の絵画を貸し出して、工事代をまかなおうという算段なのかな?

出品作は、17世紀のオランダで活躍した画家たちの絵が中心。
17世紀は、オランダが東インド会社による貿易で潤っていた時代。
それだけに画家たちにも仕事の依頼がわんさかやってきたんだろう、“黄金時代”と呼ばれていたらしい。

そんな時代に登場したのが、ブリューゲルやレンブラント、そしてフェルメール(1632~75)だったんだね。
(今回、初めて知ったことだけど、レンブラントって苗字じゃなくて名前なんだね。
恥ずかしながら知りませんでした。苗字はレイン。だけど、これじゃ誰だかわからない^^;)

美術館に着いたのは開場する9時半より早い9時20分。
だけど入場口にはもう行列ができておりました。いやあ、さすがフェルメール。

前知識をほとんど入手することなく出かけたので、嬉しい驚きもあった。
フェルメールの絵が1点ではなく、2点展示されていたからだ。
それがこちらの『ティアナとニンフたち』。

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初期(21、2才)の作品らしいけれど、ドレスの簡略化されたシワのより方や黄や青の色使いなど、
その後のフェルメールの作品に通じるテクニックがすでに表現されていたんだね。

そして、『真珠の耳飾りの少女』の間へ。
スペースはたっぷりとられていたものの、もの凄い人の数で大渋滞。
もし上野のパンダの赤ちゃんが生きていて公開されていたとしたら、
こんな感じで並んで見ることになったんだろうなと思わず想像してしまった(;^^。

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ま、それでも、やはり並んで見た甲斐はありました。
右の端から見ても、左の端から見ても、正面から見ても、
可憐な瞳で見つめ返してくれるんですから、彼女は。

映画『真珠の耳飾りの少女』(2003)ではスカーレット・ヨハンソンが彼女を可憐に演じていたけれど、
やはり本物にはかないませんね、どうしたって。

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by kiyotayoki | 2012-07-23 12:13 | ART

忘れた頃に届いたもの

今月のはじめ、マリリン・モンローをこよなく愛すボーさんから
「マリリンの没後50年目にあたる8月5日に『紳士は金髪がお好き』の
ブルーレイ試写会がありますけど、観る気はありませんか?」
とのお誘いを受けた。

ただし、試写会を観るには、まず20世紀FOXが主催しているスタジオ・クラシック・プレミアム・クラブに登録(入会)した上で、
応募して抽選に見事受からなければならないとのこと(1回目と2回目、それぞれ160名)。

『紳士は金髪がお好き』はテレビの画面でしか観たことがない。
それを大きなスクリーンで、しかもきれいな画像で観られる機会は滅多にないだろう。
そこで、さっそくネットで登録させてもらいました。

登録が終わったら、クラブから会員カードが送ってくるとのことだった。

だけど、なかなか送ってこない。
そのうちに、登録したことなどすっかり忘れてしまったのだけれど、
夕方、帰宅してドアを開けたら、おや郵便物が!
それがこちら。

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封を開けて、ちょっと嬉しかったのは、カードの他に、
20世紀FOXの往年の名作映画の予告編が22本収録されたDVDが入っていたこと。
本国のアメリカで公開された時、実際に劇場で流れた予告編だそうな。

収録されていたのは、以下の22本。
『わが谷は緑なりき』(How Green Was My Valley 1941)
『ステート・フェア』(State Fair 1945)
『荒野の決闘』(My Darling Clementine 1946)
イヴの総て』(All About Eve 1950)
『砂漠の鬼将軍』(The Desert Fox 1951)
ノックは無用』(Don't Bother to Knock 1952)
『砂漠の鼠』(The Desert Rats 1953)
紳士は金髪がお好き』(Gentleman Prefer Blondes 1953)
ナイアガラ』(Niagara 1953)
『聖衣』(The Robe 1953)
百万長者と結婚する方法』(How to Marry a Millionaire 1953)
ショウほど素敵な商売はない』(There's No Business Like Show Business 1954)
『ディミトリアスと闘士』(Demetrius and the Gladiators 1954)
帰らざる河』(River of No Return 1954)
『慕情』(Love is a Many Splendord Thing 1955)
七年目の浮気』(The SevenYear Itch 1955)
『オクラホマ!』(Oklahoma! 1955)
『あの日あの時』(D-Day the Sixth of June 1956)
バス停留所』(Bus Stop 1956)
『王様と私』(The King and I 1956)
『めぐり逢い』(An Affair to Remember 1957)
『眼下の敵』(The Enemy Below 1957)

文字が黄色になっているのはマリリン・モンロー出演作。22本中、9本もある。
50年代って彼女の時代、マリリンが輝いていた時代だったんだなぁ、と改めて実感。

こうやって予告編を見ていて面白いなと思ったのは、
Magnificent!とかTremendous!といった、
壮大な、ものすごいって強調語がやたらと連発されること。
今じゃ聞かないものなぁ、こういうフレーズ。
まぁ、今は映像を見れば凄さ壮大さは充分すぎるほど伝わってくるからな、必要ないんだろうな(^^ゞ。
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by kiyotayoki | 2012-07-21 07:31 | 閑話休題

『崖っぷちの男』(2012 米)

主人公が“飛び降り自殺志願の男”だと知って、
これは是非とも観なければと思った映画です。

というのも私、ある時期、映画やドラマの中に出てくる
「飛び降り自殺を止めるシーン」
を集めるのを趣味にしていたものですから(^^ゞ

止めるためには、説得して自殺志願者の「死にたい」気持ちを「生きたい」に変えなきゃいけないんだけれど、
そこには様々な心理テクニックが使われているんですね。
それが映画ごどに工夫があって面白かったので集め始めたら病みつきになってしまいまして(^^;

どんな映画にそんなシーンがあったかですって?
そうですね、例えば、『タイタニック』(1997)では二人が知り合う重要なシーンで使われていましたし、古いところでは『素晴らしき哉、人生!』(1946)にもあったし、『ダーティハリー』『リーサル・ウェポン』(1987)、『クロコダイル・ダンディ2』(1988)etc
と、数え上げたらキリがないほどあります。

でも、それらの主人公はほとんどが“止める側”。だけど、本作の主人公は“止められる側”。
さて、どんな作品に仕上がっているのか、興味津々で映画館へ出かけたのでした。

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原題:『MAN ON A LEDGE』(102分)
監督:アスガー・レス
脚本:パブロ・F・フェニベス
音楽:ヘンリー・ジャックマン
出演:サム・ワーシントン
    エリザベス・バンクス
    ジェイミー・ベル
    エド・ハリス

NYの街角で、衆人環視の中、主人公がひとりどんどん窮地に陥っていく展開というと、
『フォーン・ブース』(2002)を思い出すけれど、 こちらは展開的には似ているものの、主人公が自ら進んで渦中の人になっていくところが決定的に違う。

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映画の舞台は、マンハッタンの高級ホテル。
ひとりの男が21階の窓枠を乗り越え、幅わずか30cmの縁に立ち、いまにも飛び降りようとするところから始まる。
通行人によってその姿は発見され、たちまち警官隊や消防隊、そして群衆が集まり、界隈は騒然となる。

いったい男は何者で、なぜ飛び降り自殺を試みようとしているのか? 
その謎が前半のつかみ。で、次第にその男がやろうとしているある計画が明らかにされてゆくという展開。

男の名は、ニック。元刑事。けれど、無実の罪で投獄され、つい先日脱獄して行方をくらましていた男だった。
捕まったが最後、もう刑務所からは出て来られないだろう。まさに崖っぷちの男だ。
そんな男が本当にビルの淵(Ledge)の上に立つというアイデアが面白い。

そうこうしているうちに、飛び降り自殺の現場にはお約束の巨大な空気マットが運ばれてきます。
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ちなみに、米国では17分に1人、誰かがどこかで自殺しているんだそうな(そういうデータがさりげなく挿入されてるので飛び降りフリークとしては気が抜けません!^^;)。
そして、こういう現場にはこれまたお約束の女性TVリポーターが自分勝手にレポートを始めちゃう。
演じているのは、ベテラン女優のキーラ・セジウィック。
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もちろん、飛び降り自殺を止めるよう説得する係=交渉人(ネゴシエイター)の資格を持つ刑事もやってくる。
でも、ニックは「あんたじゃダメだ。リディア・マーサーという女性刑事を呼んでくれ」と注文を出します。
なぜ?
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実は、ニックには計画があったんですね。自分の無実を証明するという。
そのためには、ある一定時間、衆人の目を自分に集めておく、釘付けにしておく必要があった。
そのあいだに、ニックの弟とガールフレンド2人に秘密裏にあることをさせようというのが彼の作戦。

リディアを交渉人に選んだのも、彼女には前に説得に失敗して飛び降り自殺を許してしまったという過去があるのをニックが知っていたから(米国じゃそういうことまで実名付きで報道されちゃうみたいなんだね)。
そんな彼女なら、名誉挽回のために必死に説得してくれるのではないか。そうなれば時間が稼げると。

うまいことを考えたもんです。
だけど、そういう作為が前面に出ているので、なんか予定調和っぽい印象がぬぐえないんだな。
しかも、飛び降りようとしている男を演じているのがタフガイのサム・ワーシントンだからか、あんまり悲壮感がない。
それにカメラワークのせいか、ニックは60mはあろうかという高所に立っているのに、その恐怖感があまり伝わってこない。もっとお尻をゾワゾワさせて欲しかったのに。
思うに、カメラがもっと主人公の目になっていたら、恐怖が実感できたかもしれないのにな。

しかも、秘密裏にあることをしているニックの弟とガールフレンドに今ひとつ緊張感がないので、スリルを感じられないし、「素人なのになんでこんなことができるの?」と、つい思ってしまうので、なんか説得力にも欠けるんだな。

その上、僕にしてみたら肝心の“飛び降り自殺を止めるシーン”に工夫があまり見られなかったのも残念だった。
ま、説得を長引かせるために使われているので、工夫がなくても仕方がないんだけれどね。

と、まあ、後半は辛口批評になってしまったけれど、
全体としてみれば及第点はあげられる作品には仕上がっていたのではないでしょうか。
後味もいい映画だし。

そうそう、ニックの弟を演じているジェイミー・ベル。どこかで見た顔だと思ったけれど、
な、なんと『リトル・ダンサー』(2000)の男の子だったんだね。
いい役者さんになったもんです。
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ガール・フレンドを演じたジェネシス・ロドリゲスという女優さんもスタイル抜群で、目の保養になりました♪
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by kiyotayoki | 2012-07-16 10:20 | 映画(か行)

オマール海老

オマール海老を食べてきた。

見た目の迫力は、さすが♪
4人で2尾、なので1人で半身。

爪も身の身も、とても美味しゅうございました(^_^)v

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上野のROBS(ロブス)にて。
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by kiyotayoki | 2012-07-14 14:44 | 美味

恋愛の神、卯子酉(うねどり)様

五百羅漢のある山への登り口に、小さな、でも妙に目立つ祠あった。

それが地元では有名だという卯子酉(うねどり)様

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妙に目立つのは、木の枝や木の間に張られた縄に無数の赤い布がぶら下がっているから。

この卯子酉様は、恋愛の神様としてカップルには知られているらしい。
恋愛を成就したい人は、
境内の無人売店(祠の壁に無造作に掛かけてあります)で売っている
赤い布を100円で買い求め、願い事を書いて、
それを左手だけで木に結ぶことができれば、大願成就できるというご利益があるんだそうな。

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ぶら下がってる赤い布は、真新しいものもあれば、色褪せてかなり年季の入ったものもある。
さてさて、それらの恋はちゃんと成就したのでありましょうか。

僕、ですか?
成就させたくても、相手がいないことにはねぇ(;^^
ですから、お参りするだけに、ええ、とどめておきました、軽くね(なんだ、やっぱり期待してるんじゃん、少しは^^;)。




それにしても、
卯子酉様の卯子酉って、「卯=うさぎ」と「子=ねずみ」と「酉=とり、にわとり」ですよね。
十二支の中の3つの動物だけど、なぜその3つを選んだんだろ???
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by kiyotayoki | 2012-07-12 18:36 | 備忘録

マタギサミットin遠野

岩手への旅の目的の一つ、それが
『マタギサミット』への参加だった。

『マタギサミット』の正式名称は『ブナ林と狩人の会 ~マタギサミット~』。
今年で23回目を迎えるこの会は、中部東北地方の豪雪山岳地帯に点在するマタギ集落を中心とした
狩猟文化を研究していらっしゃる東北芸術工科大学田口洋美教授の提案によってはじめられたもの。

毎年、様々な地で、その年にふさわしいテーマでパネルディスカッションや質疑応答が行われるらしいのだけれど、
今年のテーマが「放射能汚染と東北の狩猟」だと聞いて、参加してみようと思い立ったのでした。

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サミットが開かれたのは、遠野駅から歩いて7、8分のところにある「あえりあ遠野」。
広い会場に200人近い人が集結。
皆さん私服なので、一見するとタダのおじさん風。だけど、約半数はマタギの関係者とのことだった。
中にはいかにもマタギという雰囲気と気概を醸し出されている方もいらっしゃった。

まず、幹事役の田口教授が、原発事故の野生鳥獣への影響をレポート。
東北を中心に16県で狩猟された野生動物から放射性セシウムが検出されたとのこと。
配布された参考資料を見てみると、
やはり福島で捕獲された野生鳥獣の肉のセシウム検出値は、他県のそれよりケタ違いに大きい。

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田口教授によると、エサと一緒に土も口に入れるイノシシの放射能汚染は長期化するだろうとのこと。
それだけでも原子力開発を推進ししてきた歴代の政権と電力会社、
そしてそれを黙認してきた私たちの罪の大きさ重さを痛感されられた。
だって、野生の動植物たちは今もほとんど何も救いの手を差し伸べられず見捨てられているのが現状なんだもの。

そのあとの現役のマタギ6人によるパネルディスカッションのテーマは
「今年、クマの大量出没は起こるのか」だった。
実際、今年はすでに里に下りてきたクマによる被害が例年より多く報告されているんだとか。
そういえば昨日も石川県金沢市の墓地で墓参りに来ていた人がクマと遭遇して怪我をしたというニュースが報道されていた。

クマが出没する原因はさまざまあるとのことだった。
「クマの餌となるブナの実などが採れなくなっている(今年は特に壊滅的らしい)」
「人間の出す残飯などの味が忘れられずに出てくる」
「昔は猟師があえて手負いで逃がしクマに人間の怖さを学習させた。それが猟師の減少、春猟の中止などできなくなった」
などなど。

この会議に参加するまでは、狩猟に関しては否定的な考えしか持っていなかったのだけど、
狩猟は自然環境の持続性を保つのに寄与しているという見方もできるんだね。
“山と森に生かされる哲学”を体得しているマタギ(猟師)は、
野生動物と人間がほどよい距離を保つように按配してくれているともいえるわけだ。

ところが、近年そのマタギ人口がどんどん減っているのだとか。
去年の大震災がそれに拍車をかけたという。
それだけに、里に出てくるなという人間からのシグナルがちゃんとクマに伝わっていないというんだね。

そういえば、
この会に参加する前、遠野の山野をかなり歩き回ったのだけど、帰りの遊歩道でこんなものを見つけた。

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どうやらクマの糞らしい。それほど乾燥していないから、夜中から明け方頃にかけて、
この遊歩道をクマがうろついていたということか・・・
(遊歩道は南部神社につながっていて、その先には遠野の市街地がある)。
クマの人里への出没は現実なんだなと実感したひとコマでありました。


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こちらは、マタギが山へ猟に出かける時に携帯する「ナガサ」という山刀。
初めて見たけれど、クマと命のやりとりをする時に使うというだけあって、刃の鋭さは半端じゃありません。
見てるだけで背筋がヒンヤリとしてしまいした。
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by kiyotayoki | 2012-07-09 10:53 | 備忘録