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映画の心理プロファイル

『フィリップ、きみを愛してる!』(2009 仏)

ユアン・マクレガーファンの女性客は、彼が心優しいゲイに扮するこの映画をどういう気持ちで観たんだろう・・・。
となりに女性の一人客がいたこともあり、それが最後まで気になって気になって(^^ゞ。

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原題:『I LOVE YOU PHILLIP MORRIS』(97分)
監督・脚本:グレン・フィカーラ ジョン・レクア
原作:スティーヴ・マクヴィカー
音楽:ニック・ウラタ
出演:ジム・キャリー
   ユアン・マクレガー
   レスリー・マン

ジム・キャリーの相変わらずの怪演が楽しめる作品だけれど、それ以上にユアン・マクレガーの控えめでナイーブなゲイの演技を堪能した一作だった。
そのナヨナヨぶりは、歌舞伎の女形の仕草を見て研究したのではと思ってしまうほどでありました。
あまり期待していなかった分、大いに楽しめましたよ♪

ジム・キャリー扮する、IQ164の天才詐欺師・スティーヴンは、
収容された刑務所で心優しいフィリップ(ユアン)に一目惚れ。
スティーヴンはフィリップを幸せにしたい一心で、彼に内緒で詐欺を繰り返し、念願の2人きりのハッピーセレブ生活を実現。
が、それも束の間、詐欺が発覚し、再び投獄されることに。
それでも、たった一言、フィリップに「愛してる」と伝えるために、
人生の全てを賭けて詐欺と脱獄を繰り返す、というアンビリーバボーな物語。
これが実話を元にしたストーリーだというんだけど、どこまでが真実で、
どれくらいフィクションでまぶされているのかは???????(^^;
とにかく嘘のようなホントの話・・・・なんだよね、たぶん。

『フィリップ、きみを愛してる!』(2009 仏)_a0037414_10104023.jpg

だけど、ユアン・マクレガー扮する心優しいゲイの名前がフィリップ・モリスだなんて、
タバコ会社じゃあるましい、どうも怪しい。実話だとは、にわかには信じられない。
実話だけに本名を明かすわけにはいかず、偽名にしたというのならわかるけど。

じゃなぜフィリップ・モリスにしたか・・・。
考えられる理由は2つかな。
①ひょっとしたらフィリップモリスはゲイ御用達のタバコだったりして。
②ゲイだけに、くわえて吸うタバコを男の男性自身に喩えると、なんとなく・・・・。

おっととと、これ以上書くと、変なトラックバックやコメントが殺到するかもしれないので、
このあたりで自粛、自粛(;^^A

監督は、これまで「バッドサンタ」や「キャッツ&ドッグス」などの脚本を手掛けたコンビらしいけど、
監督業はこれがデビュー作なんだとか。


オープニングとエンディングの青い空に浮かぶ雲がやけに印象に残る映画でもありました(^^。

『フィリップ、きみを愛してる!』(2009 仏)_a0037414_2217930.jpg


原作者のスティーヴ・マックヴィカーはジャーナリストで、詐欺と脱獄を繰り返した実在の詐欺師
スティーヴン・ラッセルとその周辺の人々のインタビューをもとに書き上げたそうで、
スティーヴンがフィリップ会いたさに4度も脱獄を繰り返したのは紛れもない事実なんだそうな。
by kiyotayoki | 2010-03-27 22:19 | 映画(は行)