久方ぶりの新宿PIT INN
お目当ては、知人お薦めのハイパー箏(こと)奏者・八木美知依さんのライブ。
八木美知依さんのことは恥ずかしながらまったく知らなかったのだけれど、
邦楽はもちろん前衛ジャズや現代音楽からプログレッシヴ・ロックそしてポップスまで
幅広く国内外で外活動するハイパー箏(こと)奏者なのだそう。
知人から、わざわざこのライブのために来日したという米国人のお客を紹介されたので、
国内より海外でのほうが知名度は高いのかもしれないな(自分が知らないだけでこう決めつけちゃうのはなんだかなぁ・・・ですが^^;)。
ステージには、中央にエレクトリックの21弦琴と17弦のベース琴がドーンと配され、
その両サイドにはウッドベース(コントラバス)とドラムスが一組ずつ設えてある。
ダブルトリオ!これは初体験の編成だ。
ウッドベース2人とドラムス2人は、みんな男。女性は非力そうな八木美知依さんただ一人。
いくら電気でパワーアップされた琴(箏)とはいえ大丈夫かしらんと思ったけれど、そんな心配はする必要がなかった。
八木さんのかき鳴らす琴(箏)の演奏はすこぶるパワフル。しかも、両手で弦をかき鳴らすかと思えば、左手にステッキを持って弦を叩いたり、スチールギターみたいに滑らせたりと、変幻自在。
荒々しくて美しく、またしなやかな琴(箏)の音を堪能した1時間半だった。
ちなみに、これもまったく知らなかったのだけれど、
和楽器の「こと」は、普通「琴」の字が当てられているけれど、正しくは「箏」なんだそうな。
「琴(きん)」は本来別の楽器で、最大の違いは、箏では柱(じ)と呼ばれる可動式の支柱で弦の音程を調節するのに対し、琴(きん)では柱が無いこと(byウィキペディア)なんだとか。
勉強になりました(^^;。