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映画の心理プロファイル

『フォレスト・ガンプ 一期一会』(1994 米)

『フォレスト・ガンプ 一期一会』(1994 米)_a0037414_029309.jpg
原題:『FORREST GUMP』(142分)
監督:ロバート・ゼメキス
原作:ウィンストン・グルーム
脚本:エリック・ロス
特撮:ILM
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演:トム・ハンクス
    サリー・フィールド
    ロビン・ライト
    ゲイリー・シニーズ
    ハーレイ・ジョエル・オスメント

今回見直してみて、初めて『シックスセンス』や『A.I.』の子役ハーレイ君が
出てたんだぁと気づいてビックリ!
ハーレイ君、88年生まれらしいので、当時はまだ6歳。トム・ハンクス扮する
フォレスト・ガンプの息子役として達者な演技を見せてくれています。
でも、小さい子が自分で役者を目指すわけはないし、アメリカにも『代償』の
心理を働かせて、自分では叶えられなかった夢を我が子に託そうと頑張る
ステージ・ママが大勢いるんでしょうね。
映画は、この年のアカデミー賞6部門(作品、監督、主演男優、脚色、編集、
視覚効果)を獲得した心暖まるヒューマン・ファンタジーです。

「継続は力なり」という至言がありますが、フォレスト・ガンプはそれを実践・
証明してくれた人って感じ。
フォレストは少し頭の回転は鈍いものの、とびきり素直でやさしい心の持ち
主。しかも、好きなことは一心不乱、ただひたすらに、黙々とやり続けてしまう
男。それが幸運を呼び込むきっかけとなり、フォレストはアメフトで、ベトナム
戦争で、また卓球で時代のヒーローになってしまいます。
でも、フォレストには人々の賞賛など何の興味も関心もありませんでした。
フォレストが関心を持っているのは、幼い頃から大好きだったジェニー(R・ライ
ト)のことだけ。幼い頃からジェニーだけがフォレストの味方であり、親友だった    
のです。
去年は『純愛』の当たり年でしたが、フォレストほど純愛を貫いた人はいない
かも。
『フォレスト・ガンプ 一期一会』(1994 米)_a0037414_20561513.jpg

中央下の写真にも、フォレストの純愛ぶりが見てとれます。
ジェニーは久しぶりにフォレストの住む田舎の町に帰ってきたのですが、
実家に寄ってみると家はもう廃屋になっていました。父親に虐待を受けて育っ
たジェニーにはイヤな思い出しかない家でしたが、それでも実家は実家。
ジェニーは落ち込んでしまいます。
それをなんとか慰めようとするフォレスト。
写真をよく見ると、フォレストとジェニーが同じ仕草・姿勢をとっていますよね。
なぜ同じ姿勢なのかというと、『同調行為(シンクロニー)』といって、相手への
思いが強ければ強いほど、行為が相手と同調しがちだからなのです。
よく恋人同士って、同時に「そういえばさ」って言ってみたり、同時に相手に
電話をすることがありますが、それも2人の心が同調しているからこそ起こる
現象。超心理学でいうところの『テレパシー』ってやつでしょうか。
つまり、フォレストの思いが強いからこそジェニーと仕草や姿勢が同調しちゃっ
てるというわけです。

つまり、『同調行為』が起これば起こるほど、2人の心は密着している証拠とい
うこと(でも、起きないからといって、それが2人の心が離れている証拠にはな
りませんが)。
さて、あなたと恋人、最近、そんな現象が起きたこと、ありますか?
by kiyotayoki | 2005-01-13 20:29 | 映画(は行)