『ラビリンス/魔王の迷宮』(1986 米)
原題:『LABYRINTH』(102分)
監督:ジム・ヘンソン
製作総指揮:ジョージ・ルーカス
脚本:テリー・ジョーンズ
特撮:ILM
出演:デヴィッド・ボウイ
ジェニファー・コネリー
シェリー・トンプソン
ビデオ棚を眺めていたら、また子役モノを見つけてしまいました(^^;)。
妖しいオーラを放つデヴイッド・ボウイ(当時38才)と可憐なジェニファー・
コネリー(当時15才)の魅力と、そして、ジム・ヘンソンの造り出すマペット
と迷宮の世界で魅せるファンタジーです。
※マペットって、マリオネットとパペットを合わせた造語で、ヘンソンが
開発したものなんですね。知りませんでした(’ ’;)。
ヒロイン・サラを演じるジェニファー・コネリーの美少女ぶりが注目されたのは
彼女のデビュー作でもある大作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』
(1994)。撮影当時は11才か12才。この作品では、ちょっと大人になった
彼女が私たちをめくるめく迷宮(ラビリンス)の世界へ誘ってくれます。
父と義母の留守中、幼い弟の子守りをしていたサラは、
泣きやまない弟に頭にきて「お願い、この子を遠くへ連れ
去って!」と叫んでしまいます。
その声をききつけたのがゴブリンの王ジャレス(D・ボウイ)。
ジャレスは、サラの希望通り弟トビーを連れ去ってしまいま
す。後悔先に立たず。
こうしてサラは、ジャレスのいるゴブリンシティの城へトビー
を取り戻すべく冒険の旅に出ることになるのです。
けれど城にたどり着くまでには様々な罠が用意されており、
悪戦苦闘の連続。
この脚本を書いたのは、「モンティ・パイソン」のテリー・ジョーンズだったんで
すね。この人、児童文学者としても有名な人なんだそうです。
旅の途中で知り合ったルド、ホグル、ディディモスという3匹に助けられてやっとたどり着いたジャレスの城はまるでエッシャーが描く『トロンプ・ルイユ(だまし絵)』のような世界。
視覚の魔術師エッシャーは目の錯覚を利用した絵画で有名ですが、その世界を1986当時に映像で表現したジム・ヘンソンやILMの手腕はさすが。
ミュージカル仕立てにもなっており、デヴィッド・ホウイの歌声も堪能できる楽しい作品です。