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映画の心理プロファイル

『メンタリスト』(2008~)

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このところかなり集中して見ていた米国製テレビドラマがある。
それが『メンタリスト(英語題:THE MENTALIST)』。
日本での人気はどうだったか知らないけれど、本国ではかなりの高視聴率を獲得していて、主演のサイモン・ベイカーも、このドラマでエミー賞など数々の賞を受賞しているという話題のドラマ(本国では今、シーズン4を放映中)。
基本的には殺人事件を解決していく一話完結のドラマです。

主人公のパトリック・ジェーンは豊富な心理学の知識と観察眼を生かして、相手の心や過去を読み取ることのできるメンタリスト。
かつてジェーンはその力を使い、自らを霊能力者と偽り、テレビなどの媒体で活躍していた。
ところがある日、テレビで連続殺人鬼「レッド・ジョン」を侮辱する発言をしたばかりに、殺人鬼の怒りを買い、娘と妻が殺害されてしまう。
以来、ジェーンは、霊能力者としての仕事を辞め、レッド・ジョンへの復讐の機会を得るため、CBI(カリフォルニア州捜査局)のコンサルタントして事件の解決に協力するようになる・・・というのが物語のイントロダクション。

このドラマの魅力は、何と言っても、主人公ジェーンの個性的なキャラクターと、
そのジェーンが使うメンタリズムという技法の妙。
ジェーンは持ち前の鋭い観察眼で、人の心の動きを逐一読みとり、嘘を暴いて真実を見つけだします。
その振る舞いは常識に囚われず、まるで子供のように自由。
だから、被害者の家に勝手に上がり込んだり、事情聴取でいきなり「君が犯人か?」と尋ねたりするのは序の口で、時には容疑者に催眠術をかけてみたりと勝手放題。
そんな型破りな彼の行動にチームのメンバーは目を白黒するばかり。

メンタリズムに使われるコールドリーディングついては以前から関心があって研究もしていたのだけれど、
メンタリズムは、心理学にもとづく暗示や錯覚を応用し、読心術や催眠、暗示誘導などを駆使して
超常現象と思えるようなことを出現させる技法のことを言うんだね。
心理誘導の基本的な原理や、人をコントロールする手法など、マジックと共通する点が多々あるようだけど、
根本的な違いは出発点が「観察」にあるという点。
それには、相手の言葉や動作、癖の観察だけでなく、こちらが発した言葉や行動に
相手がどう反応するかという「能動的な観察」も含まれる。
それら相手の反応や答えを拾い、うまく組み合わせながら相手の心を読み解いていくのが
メンタリズムを成り立たせる鍵となるようです。

そうそう、このドラマの中でも、
主人公が最近テレビでよく見かけるメンタリストのDaiGoみたいなワザを見せるシーンがありました。
これは、僕も知り合いに実際にやってみて驚かれてしまったので、覚えておいて損はないかも♪
ただ、そのやり方をご紹介しようと思ったら、それを書いている時間がなくなってしまいました。

そんなわけで、そのやり方については次回ご紹介することにしますね。
by kiyotayoki | 2012-11-27 13:34 | TV