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映画の心理プロファイル

『コラテラル』(2004 米)

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原題:『COLLATERAL』(120分)
監督・脚本:マイケル・マン
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:トム・クルーズ
    ジェイミー・フォックス
    ジェイダ・ピンケット・スミス・アニー

トム・クルーズが珍しく非情の殺し屋を演じるこの映画、監督はマイケル・マンだったんですね。どおりで夜景にクリア感があると思った。マイケル・マンって都会の夜景を魅力的に撮る監督さんですね(中味は別にして^^;)。

いつもと同じように夜のL.Aを流していたタクシードライバーのマックス(J・フォックス)の運命は、ある男を乗せたばかりに180度変わってしまいます。
客(T・クルーズ)の名はヴィンセント(本名かどうかは怪しいけれど)。
職業は殺し屋。
男は魅力的な額の報酬と引き替えに一晩専属ドライバーに雇いたいと申し出ます。それを二つ返事で引き受けたマックスでしたが、いきなり後悔することになります。
というのも、停めていた車に空から死体が降ってきたから。
この夜、ヴィンセントは5人の男をクールに粛々と殺して回る予定だった。ところが1人目から誤算。撃ち殺した男がはずみで窓を破って外へ転落、タクシードライバーに殺しを目撃されることになっちゃった。
ヴィンセントってプロとしては案外粗忽者なのかも。マックス・フォン・シドー扮する殺し屋(by『コンドル』)あたりだったら、割れやすい窓ガラスを背にして立っている標的ならそれとなく壁のほうに移動させるんじゃないかと思うもの。

その一方で、この男、したり顔でウンチクめいた言葉を吐くのがお好きなよう。
中で、印象に残った会話です。

マックスの「うちのお袋は息子に不満でね」に応えたヴィンセントの台詞。

   「親は自分の欠点を子どもの中に
   見出して、その欠点をとがめるのさ」


なるほどね。的を射たこと言うじゃない、ヴィンセント。
by kiyotayoki | 2006-11-15 22:29 | 映画(か行)