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映画の心理プロファイル

“本屋”にまつわる映画

la-pandaさんちにお邪魔した時、“本屋(書店)”が印象に残る映画は何だろうと記憶の糸をたぐっていたら、いくつか思い出したので、この際メモしておきたいな~と(^ー^ ゞ。

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恋におちて』(1984)
本屋での出逢いっていうと、まず思い出すのがコレ。
主人公の2人、フランク(ロバート・デ・ニーロ)とモリー(メリル・ストリープ)はマンハッタンにある書店『リゾーリ』の店内でぶつかった拍子に互いの本を間違って持ち帰ってしまうのです。そこから始まるとっても純な、でも“不倫”の愛の物語。
何年か前、ひょっとしたらそんな出逢いもあるかもとミーハー気分で店内を1人でうろついたことがあります。案外狭い本屋で、これならぶつかるチャンスもあるなと期待したけど、結果は当然のことながら×でした(^^;。

ヒート』(1995)
これもデ・ニーロ出演作。デ・ニーロ扮する犯罪のプロ・ニールが、アル・パチーノ扮する刑事と丁々発止の頭脳戦・銃撃戦を繰り広げるハード・アクションです。そんなニールが唯一心を許した相手が書店で知り合った女性イーディ(エイミー・ブレネマン)。
といっても、初めて声を交わしたのはカウンター式のレストラン。書店勤めのイーディが店でよく見かける客だったニールに話しかけたのがきっかけ(これも現実にはなかなかないことかな^^;)。
そこでニールが読んでいた本がいかにも犯罪のプロって感じ。なにしろ『チタンの金属疲労』っていうんですから。チタン製の金庫でも破ろうってのかしらん。

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ユーガットメール』(1998)
こちらは今ならありそうな設定。インターネット(メール)で知り合った2人の男女のお話。
知り合ったのはマンハッタンのアッパーウエストで小さな児童書店を営むキャスリーンと、いつも彼女の相談相手になってくれるジョー。ところがそのジョーが商売敵である大手の本屋チェーンの重役だったものだから話がややこしくなってきます。
調べてみたら、キャスリーンの本屋としてロケに使われたのは、『マヤ・シェイパー』というチーズとアンティークのお店だったそうです。

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エターナル・サンシャイン』(2004)
こちらも舞台はニューヨーク。ただ、ジョエル(ジム・キャリー)とクレメンタイン(ケイトウィンスレット)が出逢うのはロングアイランドの東端のモントーヤだし、ジョエルが住んでるのはマンハッタンからちょっと離れたヨンカーズだったりするので、最初に観た時はもっと北のほうの町なのかなと思っていました(風景や色彩がイギリス映画っぽいんです)。
そんな2人が再会するのが、クレメンタインの勤めるBarnes&Nobleという実在の大手書店チェーンでした。このシーン、思い出消去マシーンでどんどん過去の記憶が消去されていくところで出てくるので“消え方”がある意味見どころになっています(今回、これを書くために見直してみて初めてその“消え方”に気づいてビックリ!)。

追加で・・・
パリの恋人』(1957)
オードリー・ヘプバーンとフレッド・アステア共演のミュージカル。
こちらも2人の出会いはNY。グリニッジ・ヴィレッジの古本屋を任されているのがオードリー扮するジョー。そこにアステア扮するファッションカメラマンのディックがモデルを引き連れて撮影にやってくる。そこでディックがジョーをモデルにスカウトし、そのあと舞台はパリへ・・・。

陰謀のセオリー』(1997)
本屋さんでの出会いはないけれど、本屋が主演の2人を危機に陥れる映画。その2人とはメル・ギブソン扮するジェリーとジュリア・ロバーツ扮するアリス。
過去の記憶をなくしたジェリーは、本屋でサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を見つけるとなぜか買わずにはいられないという性癖を持つ男。マンハッタンの東17丁目にある本屋でそれを見つけてしまったジェリーは思わず購入。その情報が政府の某組織に伝わり、ジェリーは追っ手に居場所を掴まれてしまうのです。

こうやって見てみると、西海岸が舞台の映画で本屋が出てくるのは「ヒート」だけ。本屋みたいな知的(?)な空間は西海岸を舞台にした映画には向かないのかな(^^;。
by kiyotayoki | 2006-11-21 17:56 | 閑話休題