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映画の心理プロファイル

『ヘアスプレー』(2007 米)

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原題:『HAIRSPRAY』(116分)
監督・振付:アダム・ジャクソン
脚本:レスリー・ディクソン
音楽:マーク・シェイマン
出演:ジョン・トラヴォルタ
    ニッキー・ブロンスキー
    ミシェル・ファイファー
    クリストファー・ウォーケン
    ザック・エフロン
    アマンダ・バインズ 

とにかく、嫌なこと忘れたい時にはぜひこの映画を観に映画館へ」というカヌさんのメッセージに惹かれて観てまいりました♪

いや~、看板に偽りなしっていうか、カヌさんのおっしゃってた通りっていうか、主人公も、映画から発せられるメッセージも、何もかもがとびきりポジティブで、これはもうホント、元気をめいっぱい、パンパンになるまで注入してもらえる映画です♪

舞台は、1962年のボルチモア。昭和でいうと37年。「無責任時代」って言葉が流行った年。植木等全盛時代ですね。日本も元気だったんだな。
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トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)は、ダンスと歌の大好きな、そしてかなり肥満体の女子高生。「低血圧だから、朝は弱いの」なんてセリフは間違っても吐きそうにない女の子(^^。
今朝も目覚ましで元気に飛び起きるや、TVをつけ髪にスプレーしながら「グッドモーニング・ボルチモア」を、元気に唄い踊っちゃう。
彼女の夢は人気ダンス番組「コーニー・コリンズ・ショー」のレギュラーになること。しかも「なれる」と信じて疑わない。超ポジティブ♪

そのポジティブさでトレーシーはホントにレギュラーをつかみ取ることになっちゃうんだけど、彼女みたいなプラス思考と、「何やったってどうせ私には無理」と考えるマイナス思考は、実は表裏一体なところがある。似た者同士ってこと。
どういうところが?
周りに影響を受けない強い意志をもっていて、非常に頑なな性格」だってところかな。どちらもすごい思い込み人間である点では変わらないんだね。
ってことは、ネガティブ人間も何かきっかけさえあればポジティブ人間に大変身することもあるということ。親戚の超ネガティブ青年も、そうなってくれるといいんだけどな。
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主人公のトレーシーを演じているのはオーディションで選ばれた新人みたいだけど、周りを固める共演陣は大物ぞろい。なにせ両親を演じるのは、クリストファー・ウォーケンとジョン・トラヴォルタ。
ゲイの夫婦じゃありませんよ。トラヴォルタが演じるのは歴とした女性。
デブの特殊メイクがうまくできていることもあって、違和感なくトラヴォルタ母さんの演技と歌と踊りを堪能させていただきました(^~^。ウォーケンとの月夜のダンスも楽しかった。
そうそう、ウォーケンさん、元のスリムなボディに戻りましたね♪
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トレーシーをいじめるTVプロデューサー役には、ミシェル・ファイファー。嫌みなイジワル女を楽しそうに演じておりました。
そして、迫力という点では、この人、クイーン・ラティファの存在が大きかった。顔は見ようによっては泉ピン子なんだけど、気っぷの良さも泉ピン子に負けず劣らずな感じで、そこにいてにこやかに笑ってるだけで絵になる人です。
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若手では、アマンダ・バインズが印象に残るおいしい役どころをやっておりましたね。

お話には、人種差別問題も絡んできます。だけど、深刻に扱うんじゃなく、トレーシーのあっけらかんとしたキャラクターの色づけに使っている感じ。
なにしろ黒人たちの歌と踊りに感動したトレーシーのセリフが
「アフロタスティック(Afro+Fantastic)!」ですもん。
さすが女子高生、軽い、軽い♪

とにかく全編、軽いノリなのに決して薄っぺらじゃない。
歌い踊るシーンは本格派だし、
笑いも満載の充実した2時間でしたよ♪

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by kiyotayoki | 2007-11-04 16:03 | 映画(は行)