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映画の心理プロファイル

『スパイダーウィックの謎』(2008 米)

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原題:『THE SPIDERWICK CHRONICLES』(96分)
監督:マーク・ウォーターズ
原作:ホリー・ブラック
脚本:キャリー・カークパトリック他
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:フレディ・ハイモア
    サラ・ホルジャー
    メアリー=ルイーズ・パーカー
    ニック・ノルティ
    デヴィッド・ストラザーン

試写会の券をもらったので、九段会館で一足お先に鑑賞。
この会館には去年の夏、屋上のビアガーデン目当てに来たことはあったけど、大ホールは初めて。
帝冠様式と呼ばれる和洋折衷の古めかしいビルの外観同様、ホール内もかなりクラシカル。
シネコンなんかのゆったりした座席にもう慣れちゃってるので、足下の空間の狭さ・窮屈さには閉口したなぁ。昔はこんな座席が当たり前だったろうにね。一度、贅沢を覚えると、もういけません。耐えられない(^^;
でも、映画が始まったら、その窮屈さはあまり気にならなくなった。それだけ映画の世界に惹きこまれたいうことかな(^~^。
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最近、有名なファンタジー小説の映画化作品が続々と公開されているけれど、この映画もそうで、原作はホリー・ブラックとトニー・ディテルリッジ(イラスト)の児童向けファンタジー小説。

妖精たちの秘密が記録された禁断の書の封印を解いてしまったことで悪の妖精までも呼び覚ましてしまい、とんでもない事態に直面してしまう姉弟の冒険譚。
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エルフ、ブラウニー、ゴブリン、トロルなどなど、西洋ではお馴染みの妖精たちがわんさか登場するけど、その造形に関しては、オリジナル原画が下敷きにされているみたいです。

双子の兄弟ジャレッドとサイモンを一人二役で演じているのは、『ネバーランド』や『チャーリーとチョコレート工場』のフレディ・ハイモア君。場面によって、子どもっぽかったり大人びていたりするけど、育ち盛りの年頃だし、撮影中にぐんぐん身長とかが伸びちゃったんだろうな。
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そのお姉ちゃんマロリーを演じるサラ・ボルジャー。年齢以上に大人びた顔立ちの女の子で、どこかで見かけたことがあったっけか・・・と思ってたら、『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』(2002)に出ていた子(お姉さんのほう)だったんだね。

子ども達は、両親の破局が原因で、母親に連れられてニューヨークから森の奥にひっそりと建つ一軒の古い屋敷に引っ越して来る。
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その母親ヘレンを演じているのは、メアリー=ルイーズ・パーカー。この人、『依頼人』(1994)でも同じ位の年頃の子(ひとりは先日他界したブラッド・レンフロ)の母親を演じていたけれど、あれから13年位経つのに、いまだにヤングママが演じられるんだねぇと感心してしまった(^~^。
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フレディ君扮する主人公は、屋根裏部屋で、“決して読んではいけない”とメモが貼られた一冊の古いノートを発見するんだけど、“決して読んではいけない”なんて、まあ罪作りなメモを貼っちゃったもんだよね。
「読むな」と言われりゃ読みたくなるのが心情だものね(心理用語では『カリギュラ効果』と言ったりします)。

世界観がわりとこぢんまりしているけれど、この手のお話、嫌いじゃないし、子役たちも頑張っているし、大人でも十分楽しめる一編に仕上がっていましたよ♪

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by kiyotayoki | 2008-04-14 21:27 | 映画(さ行)