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映画の心理プロファイル

『カーズ』(2006 米)

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原題:『CARS』(122分)
監督:ジョン・ラセター
脚本:ジョン・ラセター、ドン・レイク
音楽:ランディ・ニューマン
声の出演:オーウェン・ウィルソン
       ポール・ニューマン
       ボニー・ハント 他

ポール・ニューマンが声で出演した『カーズ』をやっと観た。
録画したまま、なんとなく見そびれていた作品。
ポールさんが思い出させてくれた。
(実は数日前、近いうちに観ようと思ってTVのそばに置いていたのです。これって「シンクロニシティ=意味のある偶然」ってやつかしらん^^;)

いやあ、ピクサーのアニメにハズレなしだなぁと、また実感させられました。
子供はもちろん喜ぶけど、大人がもっと喜ぶようなつくりになってるんだな、ピクサーのアニメって。
今回もクルマ好きで「ルート66」を知ってる世代には嬉しい内容になってる。
とにかく、どんなところも手抜きをしないし、隅々にまでユーモアを忘れない。
泣かせどころもちゃんと心得てる。
だから、見る側だけでなく、声をあてる側も役を思い切り楽しんでいる感じがする。

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特に、ポール・ニューマン。
citydeさんも書いてくださったけれど、
まるで、氏のためにあつらえたような役だから、
声をあてている時は、歳を忘れられたんじゃないだろうか。
実は、これを観るまでは、最後の作品がアニメというのはどうもなぁ・・・と思っていたんだけれど、この作品が最後で幸せだったかもと思い直したくらいだった。
アニメらしくステレオタイプなキャラが多い中、ニューマン演じるドク・ハドソンはわりと陰のある複雑なキャラクターだったし。ニューマンみたいに、いくつになってもいい意味の“悪ガキ”の部分を残した役だったから。

左の画像は、今年の3月、インディ・カーレースでのスナップらしい。
自分もオーナーの1人であるレースカーをピットから観戦中のポールさん。
最後まで、クルマへの情熱は衰えることがなかったんだね。


造形で面白いのは、擬人化されている車たちの目の位置かな。
普通は、なんとなくそれらしく見えるライトを目にしてしまいそうなところだけれど、
このアニメでは目がフロントガラスにある。
考えてみると、車にとって目の役割を果たしているのは運転してるドライバーだから、
フロントガラスに目があるのは当然なんだろうね。

舞台は、高速道路のせいで置き去りにされた田舎町ラジエーター・スプリングス。
ボクの田舎(熊本)も今、新幹線の工事が急ピッチで進められているせいか他人事じゃなかった(^^;
主人公のライトニング・マックィーンはこの町に迷い込んだおかげで、自己チュウそのものだったクルマとしての生き方を劇的に変える体験をすることになる。


劇中、車の形をした小さな虫がブンブン飛んでるから、何だろうと思っていたら、
あ、そういうことだったんだ(^~^

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by kiyotayoki | 2008-09-30 10:01 | 映画(か行)